音量を測定する機材「VUメーター」を見直そう!!

レコーディングにおいてとても大事な機材!!「VUメーター」って知ってる!?
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2018.06.13 06:02


レコーディングの臨場感が伝わるメーター類


音楽好きの人ならアーティストのレコーディング風景をTVやCDジャケットなどで見たことがあるだろう。歌入れやミキシングコンソール機材に向かう姿など様々だ。昔はその風景の中に音に合わせて針が動くUVメーターの姿もあったが今はPeakメーターの方が多いかもしれない。そういった機材からは臨場感が伝わる。




デジタルオーディオに欠かせないPeakメーター


近年、パソコンやインターネット環境などのスペックの向上は目覚しく、あらゆる分野で欠かせない存在となっているが、音楽の分野も例外ではない。例えば音楽制作用のDAWといったソフトウェアやそれと連携する外部接続の音響機材(例えばオーディオインターフェースなど)がかなり前から実用レベルになっており、多くのプロ・アマのミュージシャンや音楽関係者も使用している。それに低遅延通信などを活用した遠隔地との音楽セッションなども可能になってきている。またハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ音源)といった、従来高音質とされてきたCD音質をはるかにしのぐ高音質のデジタルオーディオの登場もパソコン性能の向上が大きく関係しているだろう。このように音楽の殆どをデジタル環境で完結出来るようになったため、音楽制作で使われる機材も変わってきている。




例えば先ほどのミキシングコンソールのVUメーターもそのうちの一つだ。これまでレコーディング現場にあったアナログ式のミキシングコンソールなどの機材の多くには、音量の大きさを監視するVUメーターが備わっていたが、近年のDAWやデジタル式のミキシングコンソールにおいては、VUメーターではなくPeakメーターなどを採用していることが多い。これはデジタルオーディオの特性からきており、許容出来る最大音量を少しでも超えるとノイズとなってしまうからだ。それを検知するためには音量変化に素早く反応する測定機材を用いて音量を監視する必要がある。ところが先のVUメーターは反応が遅く、それに最大音量ではなく音量の平均値を示すようになっている。これではデジタルオーディオの最大音量の監視には使えないため、反応の早いPeakメーターが採用されている。


かつて音楽制作で使われていた機材のVUメーターをもう一度!




デジタルオーディオ全盛となった現代においてVUメーターは無用の長物と思う人もいる。DAWにおいて音量を監視する物と言えば、先ほどの理由でPeakメーターになっているため、音楽制作でDAWしか使ってこなかった人にとっては、その傾向は強いだろう。許容出来る最大音量を超えない範囲でエフェクターなどを駆使し、いかに大きな音に仕上げるかが一番の課題であるかのようにも感じる。ところが無用の長物と思っていたVUメーターを見直し、デジタルオーディオのシステムの中で使おうとしている人もいる。VUメーターのVUはVolume Unitの略で、用途は音量感を見るためのものとされている。アナログ式のミキシングコンソールのチャンネル毎に組み込まれていたりするが、単体の機材としても存在している。音量変化を針の動きで示すだけのものだが、規格通りに作られスタジオなどで使われる製品は数万円もする。


そういった面では少々手の出しにくいものだが、針の動きが人間の耳で感じる音量の大きさと似ていると言われている。Peakメーターに頼って音楽制作をしていると異なる音楽環境での視聴時に耳の痛くなるほど大きな音になっていることもあり、再度やり直さなければならないこともある。


特にダンスミュージック系音楽やポピュラー音楽などでは音が大きくなりがちだ。その点、VUメーターは耳の感覚に近いので、そうなることが少なくなる。つまりPeakメーターだけでは、音量調整に手間がかかると言うことだ。それに気づいた人は音量の最大値をPeakメーターで監視し、耳の感覚に合わせるためにVUメーターで監視する。それによって音にメリハリを出せて、曲の一番盛り上がるここぞという部分で音のダイナミクスを出すことが出来れば、リスナーに曲の魅力を感じさせ、心を掴むことも出来るだろう。


Photo: https://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=32961


Written by 編集部

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