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アナログレコードの売上がCDを上回る可能性 全米レコード協会が発表
アナログレコード人気は右肩上がり。日本でも、サカナクションや星野源など人気アーティストがCDとアナログレコードを同時にリリースすることも増えてきた。
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一昔前まではアナログレコードといえば一般リスナーにとって遠い存在だったかもしれない。しかし近年では若者を中心にその人気が再燃している。アメリカではそんなアナログレコードの売り上げが、CDの売り上げを30年以上ぶりに上回る可能性があると全米レコード協会(RIAA)が発表した。デジタル化が進み、ストリーミングで音楽を聴くことが主流となっている時代にアナログレコードの人気がさらに高まっている!
The music biz reaches fans wherever and however they want – and they want streaming ?. 80% of industry revenues = $4.3 billion from streaming music in 1H 2019. https://t.co/gduR6qDnnh #RIAAMusicData pic.twitter.com/MVeLBqp9rk
— RIAA (@RIAA) September 5, 2019
アナログレコードの売り上げが上昇中!
2019年上半期の数字ではアナログレコードは860万枚、約239億円を売り上げたと報告されている。対してCDは1860万枚、約265億円。この数字だけ見るとまだまだCDの売り上げが高いように感じるが、2018年下半期から比べるとアナログレコードは12.8%も上昇しており、CDはほぼ変わっていない。昨年CDの売り上げはアナログ盤の売り上げの3倍の勢いで減少していると発表されており、このままのペースで進むと今年末にはアナログレコードがCDの売り上げを上回る可能性があるのだ。
これが実現すれば1986年以来33年ぶりとなり、当時はアナログレコードが5880万枚、CDは1860万枚の売上枚数だった。CDが現在と変わらない枚数なのも驚きだが、アナログレコードの枚数にも驚きを隠せない。全米レコード協会の代表は当時CDが普及していく様子を見てコメントを残している。
「CDの普及によってアナログレコードが無くなる事はない。音楽を聴く手段は互いに共存していくものだ」
ストリーミングという手段が増えた現代でも、こうして共存できているのはそこに音楽の温かみを求める人が多いからこそだろう。
アーティストによるアナログレコードのリリースも増加中
アナログレコードの人気が高まると同時に、需要に合わせアーティストたちもアナログレコードをリリースする機会が増えてきている。とはいえ過去のように大手レコードストアやCDショップの数は多くないので、リリースに合わせたグッズのひとつとして自身のウェブサイトなどで販売することが多いように感じる。Tシャツやキャップといったアパレルグッズに合わせてビジュアルも凝ったフィジカル盤として、ファンの間では人気のようだ。
また、CDショップが減少していることに反し最近ではUrban Outfitters(アーバン・アウトフィッターズ)のようなアパレルから雑貨まで幅広く扱うショップの一角にアナログコーナーが設置されていることも珍しくない。そこには数こそ少ないもののカセットテープも取り扱っているのだから、音楽ファンとしては嬉しい限りだ。
リリースから20周年、25周年とメモリアルイヤーに合わせてアナログレコードが再発されることも多くなっており、その中には12インチではなく7インチも! 総じてアナログレコードの人気が不滅だということを証明してくれている。
ここ日本でもアナログレコードの人気は再燃しており、サカナクションや星野源と若い世代に人気のアーティストがCDとアナログレコードを同時にリリースすることも増えてきた。デジタル化が進む時代に対するアンチテーゼとして、これからも共存していくことだろう。
written by BsideNews
source:
photo: visualhunt.com, visualhunt.com2