中古市場では今でも人気! 歴代の名スピーカー4選

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歴代のおすすめスピーカー
スピーカーとは音を最終的に表現する重要なアイテムである。かつては大型で、重低音を実現したスピーカーも多数販売された。今回はそんなかつての歴代のおすすめのスピーカーを厳選して4つご紹介したい。現在でも、中古市場などで出回っているので、是非とも参考にしてもらいたい。
BITONE MAJOR/VITAVOX
VITAVOXは、1932年総合のイギリスの老舗オーディオメーカーだ。プロ用のスピーカー分野で高い評価を受けている。歴代おすすめスピーカーのひとつである。発売年は1970年代で、当時の価格としては1本40万円もしていた。
スピーカーシステムとしては、業務用やスタジオモニター用として使用されていた、大型2ウェイ・プロフェッショナルシステムが採用され、このモデル販売を機に家庭用としても人気が高まるようになった。このモデルは高域用にはS3ドライバーとCN481ホーンが搭載されていて、ネットワークはNW500というユニット構成であった。下部に搭載されている低域用ユニットコーンは38センチという大口径コーン型AK0-156g採用されていた。歴代のおすすめのスピーカーの中では最も重低音に重視されて設計された一品である。
L101 Lancer/JBL
歴代おすすめスピーカーの中でもデザインからして歴史を感じさせてくれるのが、JBLのL101 Lancerだ。大理石のトッププレート、組格子グリル、蜂の巣ホーンのデザインが、古き良きアメリカの時代を感じさせてくれる。発売年は1965年で当時と定価としては1本あたり21万8000円という効果なスピーカーであった。
実はこのエンクロージャーは日本の進工舎製により製作されたもの、当時は、JBLの日本での総代理店だったサンスイからもこのようなデザインのものが販売されていた。スピーカーユニットとしては、35.5cm口径ウーファー「LE14A」と広域ドライバーとして「LE175」が採用されている。トップには天然大理石を採用しているのが特徴で、見た目が美しいだけではなく最低共振周波数を下げるという音響効果も狙っていた。
DS-10000 Klavier/DIATONE
歴代おすすめスピーカーとしてあげられるダイヤトーンのスピーカーとしては、ダイヤトーンの40周年を記念して限定販売された、DS-10000 Klavierである。性能もさることながら、、漆黒仕上げのエンクロージャーの美しさも見事な工芸品のようを呈していた。このスピーカーはダイヤトーン40周年のダイヤトーン入魂の一品のスピーカーとしての位置付けとなっている。
販売年は1985年で、当時の価格としては1本あたり35万円となっていた。ツイーターとスコーカー振動板には強化拡散ボロナイズドダイヤトーン・ユニファイド・ダイアフラムを採用。ダイヤフラムとボイスコイルボビンを一体化した上、ボイスコイルを振動板に直接巻きつけることで損失排除したモデルだ。その結果として優れたトランジェント特性を得ている。ウーファーは27cm口径で、アルミハニカムコアをアラミド繊維を使ったスキン材でサンドイッチした構造である。
NS-1000X/YAMAHA
歴代おすすめスピーカーとしてはヤマハの存在を忘れてはならない。NS-1000Xは、NS-1000Mをベースにデジタルオーディオに対応させたモデルである。ピュアカーボンファイバーコーン採用を採用したことで、低音を強化させたことが特徴である。発売されていた年は1984年で当時の定価としては1本あたり15万8000円である。
ウーハーにはカーボンファイバーが採用され、4層ラミネート構造のシートを、繊維が放射状に配列されるようにレイアウトされていた。磁気回路にはストロンチウムマグネットを使用して、コーンを強力に駆動できる回路が自慢だ。
written by 編集部
photo: facebook