2019年はEDMよりテクノがアツい!? Ultra Miami第1弾ラインナップはテクノDJたちが目立つ結果に

2018年のイビザシーンで起きたある変化が今年はフェスシーンにまで拡大か?
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2019.01.03 11:00

2018年に20周年記念を迎えたEDMフェスの代名詞Ultra Miami。その際、最も話題になったことといえば、EDMの伝説的グループSwedish House Mafiaの再結成だが、昨年はそれ以外にも現在、EDMとダンスミュージック界の人気を2分するヒップホップ勢や、昨年はEDM、ヒップホップ両シーンからコラボのオファーの声が絶えないラテンミュージック勢の活躍も印象的で、人気ラッパーのG-Eazy、Daddy Yankee、J.Balvinらの活躍も話題になった。 


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Ultra Miami 2019の出演者ライナップ第1弾発表  


そんなUltra Miamiだが、今年は3月29日〜3月31日の日程で、例年どおりの時期に3日間開催されることが2018年12月に発表されたばかり。また同時に出演者ライナップ第1弾となる「PHASE 1」も公表され、EDM勢では、今や若手の枠を飛び越え、世界No.1 DJの称号を欲しいままにしているMartin Garrixや、Afrojack、David Guetta、Armin Van Buuren、The Chainsmokers、Tiësto、Zedd、MarshmelloらがUltra常連組がDJヘッドライナーに名を連ねているが、注目はそれ以外のDJヘッドライナーに大物テクノDJらの名前も多数クレジットされている点だ。


今年はテクノ勢が例年以上に充実か? 


その中には昨年、東京でも話題のAVライヴセット「CLOSE」を披露したRichie HawtinやCarl Cox、Loco Dice、Sasha & John Digweedらの名前があり、さらに今月1月11日に東京・WOMBに4年ぶりに出演するDubfireがNicole Moudaber、Carl Coxと3人でのB3Bセットでの出演も決定しており、これまでにもテクノ/ハウス勢をライナップした「Resistance」ステージを設けていたとはいえ、Ultra=EDMのイメージの枠に止まらないテクノ勢の充実ぶりを感じ取ることができる。




またそのほかにはライヴヘッドライナーの1人として今年、SNSでの他人の悪口を控える宣言をしていたDeadmau5が、自身の最新ライヴセットである「Cube 3.0」をデビューさせることにも注目だが、テクノアーティスト名義「TESTPILOT​」でもDJヘッドライナーの1人として出演することは見逃せない。 


ちなみにDeadmau5は、TESTPILOTとして、2017年にアメリカのデトロイトで行われた有名テクノフェスの「Movement Detroit」にもヘッドライナーとして出演。この名義のサウンドはコアなテクノファンも認めるドープなものとして知れており、昨年はElectric Forest、Holy Ship!などにも出演している。




2018年にイビザで起きたシーンの変化がフェスにも影響か?  


このようにまだPHASE 1の時点だが、今年のUltra MiamiはEDMだけでなくテクノ勢も例年以上に充実している印象を受ける。今回の出演者の1人であるCarl Coxは、昨年のThe Independentのインタビューで、2018年のイビザのシーンでは、テクノが再び盛り上がりを見せだしていたことについて、「EDMを体験した人たちは、それが大好きだったんだけど、5年も経てばさすがに慣れてしまってお腹いっぱいになってしまった。だから、今、フェスでテクノが盛り上がりつつある」と語り、派手なドロップなどバンギンでエナジーフルなサウンドといったお決まりの形式から、じわじわとハメられながら踊り続けられるテクノが逆にEDMが入り口だった新しいダンスミュージックのリスナーからは斬新だと捉えられているのではないかと分析している。 


実際に先述のように昨年のUltra Miamiでは非EDMアーティストの活躍も目立ち、同じくEDMフェスの代表格のひとつであるEDCでも昨年は、人気ラッパーのPost Maloneの出演が注目され、EDM全盛期以降のシーンではこのように多ジャンルを取り込み、ファンの多様化した音楽的ニーズに答える試みも実施されている。




EDMアーティストのサウンドの変化も印象的だった2018年  


またサウンド的にも2018年は、EDMシーンの顔の1人であるCalvin Harisが、王道のEDMチューンや現在、EDMアーティストが標榜することも少なくないフェスティバル・トラップもなく、90sハウス調の「One Kiss」をリリース。同曲は米Billboardが選ぶ「2018年ベストダンスミュージックトップ30」にて見事1位に選出されるなど、ポストEDM時代を感じさせた。


それ以外にもテックハウス系のトラックでヒット曲となったFISHERの「Losing It」は、同ランキングでも3位にランクインしたほか、今年2月に発表される第61回グラミー賞でも「最優秀ダンス・レコーディング」にノミネートされるなど、テクノ/ハウスの人気再燃を実感させた。



  ■関連記事:カルヴィン・ハリスが1位に! 米Billboardが「2018年ベストダンスミュージックトップ30」を発表


 今後、発表されるPHASE 2には、ほかにもEDMの人気アーティストのほか、テクノ/ハウス勢のほか、ラッパーなど非EDMアーティストもおそらくラインナップされるものだと予想できるが、それでも2019年はメジャーなクラブシーンでも再びテクノに注目が集まる1年になると予想できるのではないだろうか? ダンスミュージックファンとしてはUltra Miamiの次のラインナップ発表とともに今後のダンスミュージックシーンの動向にも引き続き注目していきたい。 


written by Jun Fukunaga

source: 

https://ultramusicfestival.com/lineup/

https://mixmag.net/read/carl-cox-edm-has-played-a-massive-part-in-the-techno-resurgence-news


photo: Ultra Music Festival.com



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