のべ5万人が参加したイギリスのソーシャルディスタンスを確保しない実験イベント、コロナ陽性反応はわずか15人

4月30日、5月1日にはイギリス国内におけるコロナ禍以降初の合法クラブイベントも開催され、大きな話題に。
SHARE
2021.05.22 12:00

ワクチン接種が進んだことにより、イギリスではマスク着用の義務やソーシャルディスタンスを確保する義務がない、試験イベントがここ数週間の間に実施されている。



コロナ禍以降初の合法クラブイベントなどソーシャルディスタンスを確保しない実験イベントが開催 


これらのイベントは政府が実施しているイベント研究プログラム(ERP)の一環として行われたもの。参加者は事前にコロナ感染の有無を確かめる迅速検査を受けた上でイベントに参加し、イベント後に2回目の検査を受けるという措置が取られた上で実施されている。 


イギリスではこれまでにFAカップの決勝戦やブリットアワードのほか、リヴァプールで4月30日、5月1日に参加者を各日程3000人限定したコロナ禍以降初の合法クラブイベントなどがこのシステムを導入した上で開催されており、のべ5万8000人が先述のような感染防止のための制限に縛られない形でイベントに参加した。




参加した5万8000人のうち、新型コロナウイルスの陽性反応はわずか15人 


The Telegraphの報道によると、参加した5万8000人のうち、新型コロナウイルスの陽性反応はわずか15人。この統計は、イベントの後に参加者が提出したPCR検査の結果に基づいているという。 


ボリス・ジョンソン首相は、近日中にERPの全報告書を受け取る予定だが、最近のERPの報告書の予備データによると、音楽ライブなどの大規模イベントは、買い物にいくのと同じくらい安全であるということも報告されている。

関連記事:スペインで実施の5000人規模のソーシャルディスタンスを確保しない音楽イベント、コロナ陽性6人という結果に



6月21日よりクラブなどライブベニューの営業が再開される見込み 


イギリス政府によるロックダウンを段階的に緩和していくロードマップでは、1年以上、営業自粛を余儀なくされていたナイトクラブやライブベニューの営業も6月21日より再開できる見通しだった。ERPが報告したデータにより、それらの施設の再開はさらに現実味を帯びた形だ。 


すでにイギリスでは今夏以降、いくつかのフェスやイベント事業者がロックダウン緩和を見越してイベントの開催を発表している。また、今年の開催の延期を発表していたグラストンベリーフェスも今年9月に新たに1日限定で最大5万人を収容してイベントを開催するライセンスを確保したことが明らかになっている。 


日本では今春からのコロナ第4波により、緊急事態宣言が再び発令されており、対象地域も今月に入り拡大しているため、ライブエンタメ業界の苦境が続いている。そのことを考えると、イギリスで行われたような形で政府と連携した試験的なイベントを開催していく必要もあるのではないだろうか? 


written by Jun Fukunaga 


source:
https://ra.co/news/75390 
https://www.bbc.com/news/entertainment-arts-57174475


photo:The Telegraph YouTube

SHARE