Twitterが投げ銭機能「Tip Jar」を開始、クリエイターのサポートが可能に

現在は一部のクリエイターを対象に導入されているが、送金時には注意すべきことも指摘されている。
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2021.05.09 06:00

Twitterが、かねてより予定していた新機能「Tip Jar」の導入を開始した。



現在は一部のクリエイターが送金を受け取ることができる 


「Tip Jar」は、Twitterユーザーが自分がサポートしたいユーザーに対して、その機能を通じてチップを送ることで投げ銭できるサポート機能。現在は英語圏のユーザー向けに提供されている。現在は、iOS版とAndroid版のTwitterを英語設定にすることで全ユーザーが送金することができるが、チップを受け取ることができるユーザーはクリエーター、ジャーナリスト、非営利団体など一部のユーザーのみに限られる。この機能は今後、英語以外の言語にも拡大され、より多くのユーザーのプロフィールに追加されるという。

投げ銭時は、Twitterのフォローボタンの横にある専用ボタンから決済サービスを選択可能。現時点で対応しているのは、Bandcamp、Cash App、Patreon、PayPal、Venmoといった決済サービス。ユーザーはTwitterを介さず、相手のプロフィールに登録された決済サービスを使い、投げ銭可能でAndroid版ではSpaces内でもこの機能を使用することができる。



送金時に個人データが受け手にバレる可能性も発覚


今回の「Tip Jar」の導入により、様々クリエイターがTwitterを利用するファンから直接金銭サポートを得ることができることで、今後、クリエイターとファンとのつながりは一層強くなることが予想できる。しかし、この機能にはすでに問題も報告されている。 アメリカのセキュリティ会社CEOであるRachel Tobac氏によるとPayPalでチップを送金したところ、相手側に自身の住所が表示されたという。

これはPayPalの「取引を円滑に行うために必要な個人データとアカウント情報」などを、取引の当事者間で共有する場合があるとする利用規約に基づくものと見られている。 Rachel Tobac氏は、このようなトラブルについて、「TwitterではなくPayPalの問題だ」と述べており、PayPalにユーザーデータの共有停止を求めている。しかし、その一方では決済手段にPayPalを導入したTwitterにも責任があるとして、「Tip Jarの使用がユーザーのプライバシーにどんな影響を与えるのか知らせることがTwitterの責任だ」と投稿している。


それを受けて、Twitterも送金時の情報共有について対応を投稿。ほかのアプリの規約に基づき、投げ銭の送り手と受け手側で情報が共有される可能性があることをヘルプセンターに明記し、支払い時にも説明するようにしたことを明らかにしている。

Rachel Tobac氏は感謝の意は示したものの、「PayPalの住所流出問題を引き起こしたわけではないが、PayPalを使ってチップを送る際に個人情報が流出する可能性があることを警告する責任がある」と述べている。


ファンが様々なクリエイターを直接金銭的にサポートできる仕組みは、現在、多くのプラットフォームが注目している。音楽シーンでもコロナ禍をきっかけにSoundCloudやSpotifyといった音楽プラットフォームが、ミュージシャンのプロフィール欄に決済サービスからファンがミュージシャンに直接投げ銭できる機能を追加したことは記憶に新しい。現在はまだテスト段階とのことだが、今後の機能の浸透に注目が集まりそうだ。

written by Jun Fukunaga

source: 

https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2020/introducing-tip-ja.html https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/07/news080.html


photo: pixabay

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