Dos Monos 固有名詞の強さを語る

Dos Monosの荘子it、TAITAN、没が固有名詞の強さについてトーク。
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2020.06.30 06:00

Dos Monosの3人がblock.fm『TOKYO BUG STORY』の中で固有名詞の強さについて話していました。


番組情報


▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第4木曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728





荘子it:俺らもさ、昔からテレビ見ててよく「他局の話をしてすいませんね」っていう芸能人とかを見て、「なんかプロっぽいな」とか思ってたけどさ。


TAITAN:俺はあれ、「薄ら寒いな」って思っていたわ。


荘子it:ああ、わかる。でも自分が言わなきゃいけない立場になった時に「薄ら寒い」って初めて思った。要は、もう本当に雲の上の芸能人とかが言ってる分にはいいんだけどさ、やっぱり自分程度がさ、たとえばJ-WAVEとかで話している時にインターFMの話とかをして。「ああ、これは他局で……」とかって言った時に「くだらねえな」と思って。


TAITAN:思い当たる節があるってこと? 最近やったってこと?


荘子it:いや、それこそ一応気にするじゃん?


TAITAN:もうプロの、芸能人じゃん(笑)。


荘子it:じゃなくてさ、普通にディレクターの人とか気にするじゃん? ちゃんと気にするじゃん。で、block.fmだとかインターFMとかは、全然ネットと電波だから。普通に界隈が違うっていうか。インターネットラジオと電波ラジオの違いっていうだけだから。メディアの特質が違うっていうだけだから。


没:あれもそうだよね。他のビートメーカーのことを言っちゃいけないみたいな。


TAITAN:そういうのもあるの?


荘子it:そうそう。まさに、さっき没に話したんだけども。この前、ブラジルのアーティストの国内版CDのライナーノーツを書いて。まだ発売してないから名前は伏せておくんだけど、今度出るCDのライナーノーツを書いたら、そのレーベルが本人に……。俺は日本語でライナーを書いたんだけど、英訳を送ってくれて、そしたらめっちゃ本人が感激してくれて。「俺が思ったことをこんなに言語化してくれてありがとう!」みたいな。それでDos Monosも聴いてくれて。


TAITAN:ああ、異国の人なんだね。


荘子it:ブラジルの人。その去年出たアルバムの国内版CDのライナーノーツを書いたら、「ありがとう」みたいなDMが本人から来て。それで……なんだっけ?


没:だからライナーノーツ上でお前がフライング・ロータスとかの名前を出したら……。


荘子it:ああ、そうそう(笑)。俺、ブラジルだからさ、ミナス派とかの話とか、ロバート・グラスパーとか現代ジャズの流れとかをいろいろ比較して検討して。そのへんはスルーでOKだったんだけど、ビートメーカーの名前でフライング・ロータスとかケイトラナダとかを出したら、レーベルの人から「これはカットでお願いします」って。その説明の部分だけは、俺が解釈した現代のトラックメーカーの、まあ簡単に言うと音韻的なこだわり以上に音響的なこだわり。音韻っていうのはMIDIとか楽譜におこせる部分なんだけども、音響っていうのはつまりミックスとかの領域で。エンジニアリングというか。


没:聞こえ方っていうかね。


荘子it:そうそう。聞こえ方の領域を左右するのが今のトラックメーカーの世界ではむしろ一番、音楽にとって大事な要素なんだっていう説明のために、たとえばさっき言ったロバグラとかは「音韻構造としては面白いんだけど、音がクリーンすぎる」っていうことはたしか結構フライング・ロータスとかが言っていて。で、「俺自身も結構そっち側だ。それに同意する派だ」みたいなことを書いたら、「その説明は素晴らしいんだけど、フライング・ロータスっていう名前は消してくれ」みたいな(笑)。


TAITAN:えっ、そんなにメジャーレーベル系の人なの?


荘子it:いや、違うんだけども。むしろ、それこそインディーレーベル同士だからなのかもしれないけど。インディーレーベル同士だからなのかわかんないけど。ブレインフィーダーへの敵対意識なのか知らないけど。比較対象としてすら名前を出してほしくないみたいな……。


TAITAN:マジで? 「むしろ光栄だ」ぐらいに思ってもおかしくないのにね。


荘子it:まあまあ、いろいろあるんじゃない?


没:わかんないけど、それこそインターFM・block.fmぐらいでしょう?


荘子it:しかもそれほどメディアとして棲み分けができてないっていうことだよね。だからJ-WAVEほど強くないんだけど……みたいな(笑)。


TAITAN:もうここから先は闇しかないよ(笑)。


荘子it:同じ土俵で争っている同士みたいなことだよ(笑)。


TAITAN:でも、そのライナーノーツの話はいいね。俺らが「SIMI LABからの影響を感じる」みたいな風に書かれてキレるみたいな? 俺ら、絶対にキレないけども。


荘子it:まあ、そこもそんなに影響関係ないから……俺はその影響関係っていうよりは現状のシーンの説明として出しただけなんだけども。でも、たしかに結構さ、Twitterとかやってるとよく分かるけど、文章が読めない人って多いじゃん? 固有名詞だけに反応したりするじゃん。だから固有名詞で違う文脈の説明をした時にその固有名詞があるだけで「その固有名詞に似ている」っていう風に一瞬で思ったりする人とかいるじゃん? それを避けたいなと思ったんだよね。


TAITAN:なるほどね。


荘子it:だから文意の上では「似てる」とか言ってなくて、むしろ別の潮流として紹介してるんだけど。そことの差異を明らかにするために出した名前の方に反応してしまうじゃん。


没:なんか自分のことを言われてるみたいでキツいわ(笑)。


TAITAN:最近、荘子itがCreepy Nutsの名前を出したんだよね?


荘子it:Creepy Nutsと舐達麻を……あれもだから本当に超個人的なことなんだけども。


TAITAN:そしたら「Creepy Nutsをナメてるのか?」みたいな……文章が読めていない人が多すぎるんだよ。


荘子it:いや、違う違う。あれも本当に超個人的な理由で俺がCreepy Nutsと舐達麻を比較しているブログをたまたま読んで。で、そのブログを知った経緯もJinmenusagiさんっていう好きなラッパーの人がリツイートかなんかしていて「面白かった」とか書いていたから読んでみたら、俺はあんまり面白くなくて。それで文句を言いたくなったの。本当にそれだけ。尊敬してる人がさ、おすすめしてたものが面白くないと、なんとなくムカつくじゃん? 


だからその気持ちを晴らすみたいなもう超個人的な理由でパーッと「粗い批評だったと思う」みたいなことを書いたらムダにリツイートされてさ。普段だったら絶対に関わりにならないような人からリプライとか飛んできてさ。「Creepy Nutsを批判してるのか?」とかさ。引用リツイートとかで「この人、本当に音楽を聞いててつまんなそう」とか言われるわけ。だからまあ、しょうがないなと思って。


TAITAN:俺はだからあの荘子itの一連のツイートにはめちゃめちゃうなずいていたんだけども。


荘子it:「うなずいている」っていうか俺は自分でさ、文章を書いたりとかこうやってしゃべっている時とかって、いわゆる漫画とかで陰キャが、「ワーッ!」ってしゃべって、それでその後に息切れを「ハァ、ハァ……」ってして。それで数秒あけてみんながまばらに拍手しだすみたいな。ああいうテンションで書いたりしゃべったりしているから。俺、本当に自分の言葉が伝わっているのかわからないまま書いたりしゃべったりしているから。


没:それも割と自覚的なんだ?


荘子it:そうそう。だからあれとかもさ、本当に「キモい人がいるな」みたいなテンションでリツイートされているんだと思って、すごく悲しい気持ちになったんだよね。


TAITAN:ああ、本当? でも心ある人だったらわかってくれているんじゃない? まあでもね、何を言いたいかっていうと、本当に文章を読めない人が多すぎるね。だってあの荘子itのやつをみて「Creepy Nutsをナメてるのか?」っていう、その出力だけはおかしいだろう?っていうさ。


没:あれじゃない? 舐達麻と同じツイートの中に入れられたっていうだけでその人たちは怒っているんじゃない? わかんないけど。


荘子it:少なくとも自分がさ、こういうすごいマイナーなインディーなヒップホップをやっていて、そういう有名なラッパーの人の名前を出してツイートがそうやって拡散されたりしてバズったりするのって、すごい肩身が狭いっていうか。


没:めっちゃ悲しいよね(笑)。


荘子it:そう。もうやめようと思って。だからそういう意味で、固有名詞を避けるのって大事なんだなって。つまり、さっき言ったブラジルのすごいインディー系のトラックメイカーも「フライング・ロータス」っていう名前出しちゃうと、文脈を読める人からしたら対等に比較できるんだけども。いわゆるフライング・ロータスしか知らないやつからすると、そっちに全てが持っていかれちゃうっていうか。固有名詞が強すぎるんだよ。本当にだから、それが大事なのよ。


あえて固有名詞を外すっていうのはすごい大事だと思って。俺もだからそのブログについて言及する時も、そのブログがもし、たとえば人気の記事だったりしたら、それだけで広がっちゃうから。なんのブログについて言及しているのかも言わずに、ただふっと言ったんだけど。それでも俺、本人からリプライが来ちゃったんだけど。だからまあ、結局固有名詞を出さないのって大事だよねっていう。それで「なるほど」って思ってさっきの話につながったわけよ。


TAITAN:なるほど。でもなんかね、荘子itの固有名詞を多用するリリックに影響を及ぼさないといいなっていうのだけ思うね。


荘子it:リリックだったらいいのかもしれないけども。わかんない。そう。だから固有名詞を出すのがよくない風潮ってそこに結構原因があるのかなと思って。


没:リリックなんてそもそもちゃんとDos Monosを聴いてる人ぐらいしか、ちゃんと聴かないでしょう?


荘子it:まあ、そうね。


TAITAN:曲をリリースをしたら本当、エゴサすると荘子itの固有名詞の単発のつぶやきとかめっちゃ多いのよ。「今、○○って言った!」みたいな。「パノプティコンって言った!」みたいな(笑)。


荘子it:「パノプティコン」ってまだ言っている人、いるからね(笑)。




TAITAN:そうそう。


荘子it:だからバズワードを使っちゃうのはやっぱりよくないんだよ。知的なレベルがそれだけである意味下がる危険性もあるんだけど。でもその言葉を別の文脈で使うという意図があってやってるから。そこまで高くリスナーを見積って使ってるんだけど、やっぱり一周目でその言葉だけの反応されたりしちゃうから、まあそれはしょうがないんだけど。


本当はそのバズワードとか流行ってる、一般的にこう言われてる言葉っていうのに対して、別の文脈から逆照射するような形で、そういう見方を提示するみたいな意味で使いたいんだけども。でも、なんかその言葉が持っている真っ当な意味だけで普通にさ、「こういうこの単語を使うってことはこの界隈の人だ」みたいな。


没:でも、気持ちはめっちゃわかるよ。だってそれ、自分が知ってるそういうのがあったらすごいテンション上がるもんね。コネクトしやすいしさ。それはめっちゃわかるけど。


TAITAN:いや、本当にそうなんだよ。今ね、2人は知ってるか分からないけれど、日本で一番Spotifyで再生されてる曲って知っている? ヒゲダンでもなくて、King Gnuでもなくて、あいみょんでもなくて。知っている? 瑛人っていうやつがいるんだよ。


荘子it・没:???


TAITAN:ほら、知らないでしょう? これ、すごいんだよ! コロナ禍で……。


荘子it:フフフ、っていうかさ、昔もお前に同じことをやられたよ? なんだっけ? ナントカ・プーみたいなやつ?


TAITAN:えっ、ナントカ・プー? ハジ→じゃなくて?


荘子it:ハジ→は俺が家系ラーメンの店で発見して、その後にお前に紹介したんだよ。そうじゃなくてさ、お前が「世界で今、一番売れている曲って知ってるか?」って……。


TAITAN:ああ、チャーリー・プースね!


荘子it・没:フハハハハハハハハッ!


荘子it:なんかプーさんみたいな名前っていう(笑)。「世界で今、一番売れている曲って知ってるか?」って。いろいろと言ったけどさ。「テイラー・スウィフト?」とか言ったら「全然違う。今、本当に売れているのはチャーリー・プースなんだ!」って。


TAITAN:「YouTubeで一番再生されているのはチャーリー・プースだ」ってね。



没:瑛人はそのぐらいの感じで信じていいの?


TAITAN:瑛人は本当、グローバルチャートに食い込んでいるんだよ。


没:フフフ、お前、グローバルチャート意識しすぎだろ?(笑)。


荘子it:それって日本のアーティストなんだ。さすがにチャーリー・プースまでは行かない?


TAITAN:チャーリー・プースまでは行かないよ!


荘子it:チャーリー・プース、知らなかったんだから。その時、世界で1位を取ったのに。で、カフェで飯塚にさ、「今、世界で一番売れているの、知ってっか? チャーリー・プースだよ!」「ウソつけ!」って言っていたもん。「そんなつまんねえ嘘をつくなよ!」っつって(笑)。


TAITAN:「なんだよ、それ? ブラジルのトラックメイカーかよ!」みたいな(笑)。


荘子it:「チャーリー・プースなんて名前で売れないってわかるわ!」みたいなことを言っていたら、本当に1位だったんだよね?(笑)。


TAITAN:チャーリー・プース……本当にお前はね、その時に恥ずかしい思いをしたはずだよ。本当に売れていたからね。


荘子it:わかんないんだよね。本当に一番売れているものって。


TAITAN:そうそう。で、今、本当に突発的にね、瑛人っていうソロアーティストが売れていて。そのアーティストが売れた理由っていうのは、いわゆるTikTokでバズっちゃったんだよね。本当に無名のアーティストだったんだけど、グローバルチャートに食い込んでいて。で、そいつが売れたほとんど唯一と言ったらあれだけど、かなり大きな部分を占めているのが歌詞の中に「君のドルチェ&ガッバーナの香水のせいだよ♪」っていうのが……。


荘子it:あ、俺、それギターで弾けるわ(笑)。


TAITAN・没:フハハハハハハハハッ!


荘子it:俺、それギターで弾ける!


TAITAN:なんでだよ?(笑)。


荘子it:俺、コロナ明けで久しぶりに友達の家に遊びに行ってさ。昔からの友達なんだけど。その友達が最近、本当にギターを始めたの。自粛で実家住みだからさ、お父さんにギターを習っているみたいな。お父さんがギタリストで。そいつの家に遊びに行った時、ギターの練習を手伝ってあげたの。最初はね、『いちご白書をもう一度』を……コード、簡単だからさ。教則本に載っているやつで練習して。その次、なにをやろうか?ってなったらその曲を弾きたいって言ってきて。で、なにかよくわからないまま「きーみのドルチェ&ガッバーナの……♪」っていう。そこだけコードがちょっと複雑になるんだけども(笑)。


没:じゃあ知っていたんだ。瑛人。


荘子it:そのアーティスト名とかは知らなかったけども。でもその曲は動画を見せてもらって。


没:でも、そのレベルで広がっているっていうことでしょう?


TAITAN:やっぱりその友達は知っていたんだね。


荘子it:そうそう。なんかTikTokとかでめっちゃ流行ってるみたいな。


TAITAN:そうそう。だから奇跡の新人って言われていて。


荘子it:だから俺、それをギターで弾けるよ。弾く? 弾けるよ?


TAITAN:フフフ、歌詞は「きーみのドルチェ&ガッバーナの……♪」。


没:おっ、高校時代から使っているストラトが(笑)。


荘子it:(ギターを鳴らす)


TAITAN:ああ、そうそう。そんな感じ。お前……「弾いてみた」の人じゃん(笑)。


荘子it:ずーっとこんなフレーズで続くんだけども、(ギターを鳴らす)こんな感じで一瞬だけちょっとおしゃれな感じになるのよ。


TAITAN:「ドルチェ&ガッバーナの……♪」って。


荘子it:今、ちょっと間違えた。もうちょっとおしゃれな……(ギターを鳴らす)ここまでは合っているんだけどね。で、これかな? 普通に(ギターを鳴らす)。あ、違うな? たぶんね、最後のコードは違うんだけども。


没:そっちに行くとビートルズっぽいんだよね。


荘子it:たしかに。まあ、基本はこれよ。(ギターを鳴らす)。


TAITAN:いや、マジでそう。ずっとそれ。


荘子it:(ギターを鳴らしながら)歌って?


TAITAN:いやいや、俺も「ドルチェ&ガッバーナ」しか知らないもん。


荘子it:もういいか(笑)。


TAITAN:いや、でも名演だったと思うよ。


没:久々にギターを弾いたね(笑)。


荘子it:本当のコードはわかんないけど(笑)。


没:その時に初見で結構弾いたっていうことでしょう?


TAITAN:耳コピで行ってるんだね。


荘子it:本当は今、弾いていた「ドルチェ&ガッバーナ♪」のところの複雑なコードはちょっと違ったんだけども。たぶんネットとかを見ればわかるよ。


TAITAN:でも、その曲が今、本当に1位になってるから。



没:それ、なんて言ってるの?


TAITAN:えっ? 「君のドルチェ&ガッバーナの香水の……」って。


荘子it:「ドルチェ&ガッバーナ」って。


没:なにそれ?


荘子it:知らないの?


没:知らないよ。


TAITAN:しゃもじを知らないからね(笑)。


荘子it:じゃあドルチェ&ガッバーナがしゃもじを発売したら、概念として両方わかんないってことじゃん(笑)。


没:「たまや」とどっちがヤバいの?


荘子it:たしかに……「たまや」よりは、難しいな。


TAITAN:「たまや」っていうのは昔、俺が花火の「たまや」っていう掛け声を「なにそれ?」みたいにマジギレしたら「いや、これは日本の伝統の……」って。


没:それ、俺だっけ?


荘子it:知らなかったのはTAITANだよね。


TAITAN:そう。俺が知らなかった。


荘子it:たぶん俺らが花火で「たまや!」とか言っていたら「はあ? なにそれ?」って……(笑)。


TAITAN:「お前、超つまんねえからな!」とか言っていたら、「いや、お前がな!」って(笑)。まあ、だからでもドルチェ&ガッバーナってルイ・ヴィトンよりは有名じゃないけども……でもそれぐらいか?


荘子it:そうだね。L&VかD&Gだもんね。


TAITAN:でもまあ、そっち系を知らなければ別に知らなくても……。


没:ブルガリとかエルメスとか?


荘子it:それを知ってるんだったら、もう行けるよね。


TAITAN:スワロフスキー?


没:スワロフスキーは知ってる。そこらへんはだいたい銀杏BOYZの歌詞に全部入ってるから。


荘子it:あれね。「あの子はきっとパルコにでも行って♪」的な?


没:それはROSSOだろ?(笑)。


荘子it:これはTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTの後のROSSOなんだけど。



TAITAN:でも、だからそうよ。「ドルチェ&ガッバーナ」っていう歌詞がものすごく今、みんなが口ずさんでいるんだよね。で、やっぱり固有名詞の強さっていうのはあるよね。固有名詞がその独特の言い方にされることで、耳ざわりがすげえいいっていうね。そういう曲って他にあるかな?


没:いっぱいあるんじゃない?


TAITAN:「この固有名詞をこういう風に言っちゃったら、元の意味を瓦解させる」みたいな。


荘子it:だから、あれでしょう? 「ホメオスタシスって知っている?」みたいな曲ってあるじゃん?(笑)。


TAITAN:フハハハハハハハハッ! 知らないわ!


荘子it:知らないの?


没:俺も知らないわ(笑)。アニソン?


荘子it:違うよ。ロキノン系の……たぶんTOKYO BUG STORYを聞いている人だったら知っているよ(笑)。たぶんぼくりり的な誰かのだと思うよ。ぼくりりではないんだけども。



没:全然知らないわ。


TAITAN:でもさっき荘子itが言ったROSSOの「あの子はきっとパルコにでも行って」の「パルコ」の使い方とかはいいよね。一気に掴まれるっていうか。


荘子it:結構俺、やっぱりチバユウスケの歌詞の書き方、すごい影響を受けてると思う。なんか強面でガラガラ声で言っているんだけど、結構なよなよしてるんだよね、やっぱり。文学青年的というかさ。


TAITAN:ああ、そういう意味で荘子itって近いかもしれないね。


没:『3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ』とかね。


荘子it:あれは浅井健一だけども。でもやっぱり近いものはあるよ。浅井健一もさ、すげえかっこつけているんだけど、「テレビの画面 俺は口づけ」みたいな。ちょっとそれは限界オタクすぎるみたいなさ(笑)。さすがにキツいみたいな歌詞とか書くじゃん。普通に。それには影響を受けているよ。没はやっぱり銀杏BOYZが好きだから、もうちょいさ、テイストの部分から露悪的なんだけども。俺はテイストの部分はカッコつけてるんだけど、その奥の奥の方にちょっと限界オタク感があるのが浅井健一とかチバユウスケの感じなのかな?って。


TAITAN:まあね。でもチバユウスケの歌詞は面白いよな。俺、どっちかっていうとブランキー派だったけどな。


荘子it:まあ、どっちも好きよ。


没:俺もどっちも好き。


TAITAN:ズルッ!


荘子it:まあ演奏は正直、ブランキーの方がいいかな? 存在としてのかっこよさはほぼ中立だけど。


没:どっちも違うよさがあるけどね。


荘子it:まあまあ、もちろんね。


没:ブランキーはある意味さ、ちょっと空洞みたいなところがあってさ。


荘子it:そうだね。まあアンサンブルも1人、少ないしね。


没:それの良さっていうか。


荘子it:「ブランキーとミッシェル、どっちがいいか」論争なんてマジで需要あるのかな?(笑)。


没:でも意外とラジオで誰もしたことないんじゃない?(笑)。


TAITAN:まあ、意外と今、そのことに言及している人は少ないかな?



番組情報


▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第4木曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728


荘子it(MC/トラックメーカー)、TAITAN(MC)、没 a.k.a NGS(MC/DJ)からなる3人組HIP HOPユニット”DOS MONOS”による番組『TOKYO BUG STORY』。圧倒的な音楽性の高さと、独自に作り上げた世界観を是非ラジオで体感してほしい。


written by みやーんZZ





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