Dos Monos コロナ以降の恋愛と結婚を語る

Dos Monosがアフターコロナの恋愛と結婚について考える!
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2020.04.29 13:00

Dos Monosの3人がblock.fm『TOKYO BUG STORY』の中でアフターコロナの恋愛と結婚について話し合っていました。


番組情報

▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第1月曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728





TAITAN:じゃあ1回、その4月12日の事件の話は置いておいて。俺ら、フェイズを上にあげて話を進めようか。


荘子it:コロナ以後の世界に。


TAITAN:なんですかね? いや、だから、なんなんだろうね? コロナ以降、「人は恋愛するの? はあ?」みたいになってくるの?


荘子it:恋愛で今、盛り上がっている人はかわいそうだよね。


没:間違いない。絶対に別れていくよね。だし、成就しないよね。


荘子it:本当、サスティナブルな関係を築いている人はめっちゃいいじゃん? お互いに家にこもれればさ。やっぱりさ、それまでメシの約束とかをしていた気持ちをさ……。


TAITAN:フハハハハハハハハッ!


没:マドレーヌじゃん、マドレーヌ(笑)。


荘子it:えっ、なに? マドレーヌ?


TAITAN:「マドレーヌ」はもう言葉を編み変えすぎてよくわかんなくなっているけども(笑)。


荘子it:換喩表現がちょっと……(笑)。


TAITAN:まあ、読み解くのは無理があるけども。まあまあ、俺はわかるよね。


荘子it:というか、世の人はメシの、デートの約束とかはどうなったの?


TAITAN:だからあれよ。「ZOOM飲みしよう」っつって。だから結構今、逆に気軽に誘えるのよ。実はね。みたいなことを聞いたよ。


荘子it:ああ、「ZOOMだから、なにもされないだろう」みたいな?


TAITAN:まあ今、ZOOM飲みっていうのがある種、遊びとして流行のコンテンツ化しているから。だから割と向こうも乗っかってきやすいっていうところで。


荘子it:なるほどね。たしかにZOOMだったらラブホに行っても大丈夫だもんね。「何もしないから」の本当に原理的に何もできない状態っていう(笑)。「何もしないから1回、ホテル行こう?」っていうのが……(笑)。


TAITAN:誘った側は何の満足が得られるんだよ?(笑)。


荘子it:そこからさ、ラブホに行ったらなんか言えるじゃん? お互い、何もできないから。お互いに「ラブホ、行こう」って言って……。


TAITAN:それを承認したらさ、相当エロいよね。面白い、面白い。相当ピュアな感情だよね。


荘子it:そうそうそう。絶対的に触れられない環境だからつまり、「何もしないから……」っていうよくあるテンプレ、あるじゃん? 「ラブホ行くけど何もしないから……」っていうのが本当に何もできない状況でさ、お互いに行くことが可能だったりするわけじゃない?


TAITAN:それはさ、「行く」って意思表示がさ、「やぶさかではないですよ」っていうことだもんね?


荘子it:そうそう。


TAITAN:ああ、それは結構なんというか、気持ちの純度としては高い。


荘子it:だからポストコロナ・エロスだよね(笑)。俺さ、J-WAVEのあっこゴリラの番組でさ、読書レビューするみたいな企画が始まって。BL小説家の凪良ゆうさんっていう方。BL作家なんだけども、一応ボーイズ・ラブでない作風の……でも、なんか主人公がね、まあネタバレじゃないぐらいの感じだから言っちゃうとアセクシャルっぽくて。性的な欲求があまりないみたいな感じで。だから、なんかそういう関係性が来るのかな、みたいなぼやっとしたのはあるけどね。


TAITAN:ああ、だからソフレみたいな……行為としてはソフレくらいにしかならないんだけど。


荘子it:えっ、「ソフレ」ってなに?


TAITAN:「添い寝フレンド」。つまり、セックスはしない。


荘子it:ああ。俺、「ソフレ」っていう言葉、知らなかったわ。


没:本当に?


TAITAN:まあ、でも知らなくても……。だからお互い、すごい好意を抱いてるんだけど、つまりまセックスとかキスとかをするのは生理的に嫌だとお互いに思っていて。でも、一緒にいると安心する2人みたいな。まあ、アセクシャルかもしれないけども。みたいなのがなんかね、ここ5年くらいずっと言われてるんだよね。そういう現象は。


没:でもさ、添い寝フレンドがいる人もさ、別でセックスの相手がいたりするんじゃないの?


TAITAN:うーん、ケース・バイ・ケースじゃない?


没:ああ、人によると思う。だからもちろんアセクシャルの人もいるとは思うけど、そうじゃない人もいるっていうか。


TAITAN:ああ、そういう事例、あった気がする。


荘子it:ちょっと待って。それはつまり、本当に好きな人とはセックスしないけど、それとは別の関係があるっていうことね。


TAITAN:肉体的な快楽を満たす、セックスをする相手はいるんだけど、本当に心の結びつきのある、昔だったらいわゆる「パートナー」と呼ばれる人とはセックスしないっていう。でも、そういう友達が俺、いた。


荘子it:そういうのも今、ありなんだ!


没:まあ、でもそれ結構あるんじゃない?って思うけど。俺、わかるけどな。


TAITAN:まあ、その子の場合はそのパートナーとのセックス関係にめちゃめちゃ飽きて。というか、なんか突然嫌になっちゃって、セックスの関係は解消したんだけど、心の結びつきはあって。「この人しかいない」っていう。


荘子it:それがありならいいね。この前、先月の菊地成孔回で一番評判を呼んだ話題は、「今後、見合い結婚が来る」っていう話だけどさ。


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荘子it:それ、見合い結婚と相性がいいよね。見合い結婚は経済的、あるいは心のつながりでつながって。セックスは別にすませてこいっていう話になってくるとか。


没:えっ、それ逆じゃない?


荘子it:いや、それができるようになったらさ、見合い結婚とも相性いいよね? まあ、それが本当に道徳的に許されるようになったらっていう話ね。つまり、正室・側室みたいな制度にまでさかのぼるっていうこと。だって今の普通の結婚制度ってさ、曖昧じゃん? 要はさ、「愛する」っていうこととセックスが一緒になってるし。経済的に一緒になるっていうこととセックスっていうものの……。


没:全部同じ人じゃなきゃいけないみたいな縛りがあるからね。


荘子it:でもある意味、その見合い結婚という制度を極北まで進めるとさ、要は経済的な、あるいは人としての信頼っていうその社会的な結婚っていうのを担保した上で、別のそのもっと人間的な性の楽しみとかが別に担保されるっていう風にわかれてくるとさ、ある意味ね、それは前近代的になるよね。


TAITAN:なんかAV男優の森林原人さんっていう人が「セックスには3つの役割がある」っていう風に言っていて。ひとつ目が肉体的な、普通に性欲を満たすもの。2つ目が愛情を確認するためのもの。3つ目が生殖行為っていう風に言っていて。その森林原人さんはその3つを同時に同じ人で満たすということは無理であるのに、なぜかそれが黙認されている状態は不健康である、みたいなことを言っていたんだけど。だからたしかにそういうムードはちょっとちらほら感じるよね。今の話につなげると。セックスの役割を分散させるっていうのは。


没:その人、あっこゴリラさんと対談していたよ。


TAITAN:ああ、マジで? 割といい学校を出ている感じの、めちゃめちゃ有名な人。


没:あっこゴリラさんがニートTOKYOで話していたよ。


荘子it:なんか俺はもうさ、それでも1人の相手と……っていうのが好きだけどね。


TAITAN:おっと?


荘子it:いや、なんかそのさ、合理化を突き詰めたら、たしかにそうだよ。お見合い結婚で正室みたいな人と付き合って、側室とセックスを済ませておけばいいじゃん、みたいな。人間を合理的に突き詰めるとそうだけどさ、俺は結構近代的な人間が好きなのよ。やっぱり究極的には。


没:近代ゴリラ?


荘子it:な、なんの話、それ?(笑)。


没:いや、俺は最近、三島由紀夫を見たから。あの人、近代ゴリラじゃん?


荘子it:ああ、はいはい。三島由紀夫は近代ゴリラだね(笑)。まさに。いや、三島由紀夫が好きなんだよ。やっぱり結局。やっぱり近代が残したテーマって俺はすごい好きで。なんかさ、非合理なんだけどそれが一番人間的なんじゃないか?っていうところを突き詰める作業が結構好きで。知的な作業で。それはフィクションなのかもしれないんだけどさ。


でも、やっぱりその愛と性欲とかをさ、どうしても一緒くたにしてしまいたがる人間っていうのは事実としてあるわけじゃない? それで最近、やっぱり近代批判みたいなノリでその前近代を持ち出してきてさ。開き直り的なのがあるんだけども。やっぱり所詮人間は近代を突き詰めきれていないから。やっぱりその上で1人の相手との愛と性欲がごっちゃになった、なんかモヤッとした関係というのをでも、がんばって突き詰めるみたいなのは好きだけどね。


没:俺もそれは好きだよ。


TAITAN:俺もさ、恋人とかパートナーとかの話の文脈とはまた別で、家族っていう文脈もあるじゃない? 要はなんで家族を作るのか?っていう。「そんなの、隣人でよくない? コミュニティーでいいじゃん」みたいな話もたまに出るんだけども。なんか俺、それにはやっぱり与することはできないんだよね。そっちの方がナウい考えなのはめちゃめちゃわかるし、合理的なのもわかる。つまり、家族っていうものを形成する意味があんまりないっていう。結婚とかも、経済合理性以外のメリットがあんまりないからさ。手続きとか面倒くさいし。でも、その合理性の果て何があるんだっけ?っていうことは結構、俺も思うね。特に家族とかに関しては。


荘子it:そうね。だからリアルに、その性的にさ、ゲイの人とかはもちろん法のあれを外れてしまうからっていうのは……。


TAITAN:今のは俺の個人のストレートな感想だけどね。うん。それを思うよね。だからそういうナウいことで言って、なんか人の耳目を集めてる人に対してはちょっと警戒心が……。


荘子it:まあ、そういうことを言い出すと、誰かがあれになっちゃうけど。まあまあ、でもTwitterとかを見るとそういうのが流れてくるから。まあ、そういうのに……「まあまあ、こういう人も悪い人じゃないんだな」っていう風に思うことに俺は疲れたっていうね(笑)。


TAITAN:魔法の呪文。


没:ヤなことそっとミュートだね。


荘子it:でも、ヤなことそっとミュートをすると自分の心が傷んでいくから。やっぱりね。だから、見ないっていう。


没:それだわ、それ。それでめっちゃ疲れているんだ。


TAITAN:まあね。意外とそういうのが蓄積されてね。


没:別に嫌なことですらないよ。もはや。


TAITAN:うん。あれって言語化できてないよね。つまり、なんか「ああ……」「うう……」っていうさ。要は素通りできるんだけども。


没:というか、そういうことをするのは自分の周りの人だけでいいんだよ。その違いを認めていくみたいなのは。それは自分の周りの自分が話したい人とは別にそういう違いを……というか、そういう人でさえ、もはや違いを認め合わなきゃいけないのにさ。なんでそんな自分と……そこまでいっちゃうと、もう社会的になんだろうな? 後ろ向きっていうか、ダメって言われるかもしれないけども。正直に言うとさ。


荘子it:そうだよ。だって社会的じゃないんだよ。タイムラインの方でしょう? 要は。タイムラインっていうのは別に社会じゃないんだよ。


没:まあ、そうだよね。


TAITAN:それ、面白いよね。「タイムライン」って一口に言ってもさ、僕とあなたと彼は全く違うものを見てるはずなのに、それを社会だと思っちゃうんだよね。それは面白いよね。


荘子it:まあだからさ、もう積極的にミュートを活用してさ、タイムラインを整理するという考え方もあるけどさ、でもミュートをするのにもストレスがあるわけでさ。やっぱりもう、そういうストレスから外れていきたいね。基本的にはね(笑)。


TAITAN:まあね。だからバッティングセンターとか行った方がいいよ。


荘子it:いや、コロナだって!


没:今、行けないよ(笑)。


荘子it:まあ、でもあれはソーシャルディスタンスが打席ごとに確保はされているよね。一応ね(笑)。


TAITAN:そうだね。ネクストバッターズサークルでね。「君の打順は来るから。騒ぐな」っていうね。



番組情報

▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第1月曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728


荘子it(MC/トラックメーカー)、TAITAN(MC)、没 a.k.a NGS(MC/DJ)からなる3人組HIP HOPユニット”DOS MONOS”による番組『TOKYO BUG STORY』。圧倒的な音楽性の高さと、独自に作り上げた世界観を是非ラジオで体感してほしい。


written by みやーんZZ





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