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tofubeatsもカバーした和モノレアグルーヴの名曲、竹内まりや「Plastic Love」はなぜ今、人気なのか?
今や世界で最も有名な日本の楽曲のひとつとして知られる「Plastic Love」は、なぜ日本以外でも人気なのか?
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人気トラックメイカーのtofubeatsが最新曲として竹内まりやの名曲をカバーした「Plastic Love」を1月23日にリリースした。
tofubeatsがカバーした「Plastic Love」とは?
tofubeatsは、このリリースに先駆け、自ら「Plastic Love」をFuture Funk化した「PLA棒愛」を公開し、彼による「Plastic Love」カバーを心待ちにしていたファンの間で話題になったことも記憶に新しい。そして、リリースされた待望の「Plastic Love」カバーでは、竹内まりやによる原曲の雰囲気をうまく踏襲しながらも、tofubeats自ら同曲を歌い上げるだけでなく、曲中のヴォーカルパートではボコーダーヴォコーダーヴォーカルも聴けるなど、ファンが期待した、まさに良質かつtofubeatsらしい「Plastic Love」に仕上がっている。
山下達郎が手がけた「Plastic Love」収録の名盤『VARIETY』
そんな「Plastic Love」だが、同曲はもともとは竹内まりやが80年代に発表したもので、現在は近年、日本だけでなく海外の音楽ファンからの注目を集める”和モノレアグルーヴ”、”シティーポップ”の名曲のひとつとして知られている。 また同曲は作詞、作曲を竹内まりやが手がけ、プロデュースを彼女の夫で、同じく日本のシティーポップを代表するミュージシャンの山下達郎が手がけた1984年にリリースされたアルバム『VARIETY』に収録されている。
同アルバムにはほかにも彼女の人気曲としてファンの間で知られる「もう一度」、「本気でオンリーユー (Let's Get Married)」、「マージービートで唄わせて」といった有名曲も収録されており、「Plastic Love」がきっかけで竹内まりやにハマりだしたという人にとっては是非チェックしておきたい名盤のひとつだといえる。
『VARIETY』には大貫妙子、坂本龍一が参加
またこのアルバムには、例えば、「Plastic Love」ではシティーポップの代表的なアーティストの1人であり、山下達郎とは「シュガー・ベイブ」とバンドメイトだった大貫妙子がバックグラウンドヴォーカルに参加していたり、「本気でオンリーユー (Let's Get Married)」ではエレクトリックピアノを坂本龍一が担当しているなど山下達郎以外にも有名ミュージシャンが参加している。
ちなみこの『VARIETY』は、発売から30周年を迎えた2014年に30周年記念盤が、CDとアナログ盤でリリースされている。そちらには「Plastic Love」の別ミックスや、レアな「クラブ・ミックス」も収録されていることもあり、特にアナログ盤は中古市場ではレア盤化。Discogsのマーケットプレイスにおける出品価格も日本円で1万円を超えるものばかりだ。
ネット経由で世界的な人気曲になった「Plastic Love」
そして現在、「Plastic Love」は、YouTube上の違法アップロード音源からその人気が広がったことで、ネットの世界における"世界的な人気曲"になったと見られている。その人気上昇、再評価のきっかけのひとつになったのが先述のFuture Funkと呼ばれるネット音楽のジャンルだ。
このジャンルの特徴は、日本のシティーポップなど和モノレアグルーヴをサンプリングネタに、かつてのDaft Punk一派の音源のようなフィルターハウス化している点で、また80年代などの古い音楽のサンプリング、エディット主体で作り上げるVaporwave以降のネット音楽のスタイルを踏襲した制作手法も特徴のひとつだ。そんなジャンルにおいて、「Plastic Love」をサンプリングネタにした曲の中では、今月、東京のCircus Tokyoと大阪のCircus Osakaでプレイすることが決定している韓国のFuture FunkプロデューサーのNight Tempoによる「Plastic Love (Night Tempo 100% Pure Remastered)」が特に有名かつ人気曲としてこのジャンルのファンの間で認知されている。
またFuture Funk以降の和モノ再評価の流れは、近年はサンプリングネタ以外にも及んでおり、「Plastic Love」はアーティストによるカバー曲としても人気になっている。特にYouTubeでは、アジア圏のアーティストによるカバーバージョンはいずれも高い再生回数を記録しており、「Plastic Love」の知名度と人気を海外に広げる要因のひとつになっている。
そんなカバー曲の中ではまず押さえておきたいのが台湾出身の若手ソウルシンガー9m88によるカバーバージョンだろう。音源だけでなくMVも日本の80年代の歌番組を彷彿とさせる舞台設定など凝った内容になっているなど、一見の価値ありだ。
そして、昨年リリースされた日本の新鋭R&BシンガーFriday Night Plansによるカバーも「Plastic Love」カバー曲の中では外せない。こちらも原曲の雰囲気を踏襲しつつもモダンさを感じるアレンジも秀逸。あとシンプルにFriday Night Plansの歌声が素晴らしいので是非あわせてチェックしてほしい。
さらに最近では、海外のファンによる「Plastic Love」について考察する動画まで公開され、そちらも海外のファンの間で人気の動画になっている。
今年は竹内まりやがセルフカバーする「Miracle Love」に注目
なお、竹内まりやは昨年11月でデビュー40周年を迎え、その時期には特番としてNHK-FMが『今日は一日“竹内まりや”三昧』を放送したことも話題になったことも記憶に新しい。そして今年も2月から「Abema TV」で放送が開始される橋本環奈主演ドラマ「1ページの恋」に、1991年に牧瀬里穂に提供した「Miracle Love」のセルフカバーが主題歌に抜擢されるなどその注目度は昨年に引き続き高い。
さらに昨年からリリースされているデビュー40周年記念リマスター盤シリーズの新作として、4thアルバム『Miss M』、5thアルバム『PORTRAIT』が今後、2月、3月に1枚ずつ続けて復刻リリースされることも竹内まりやの昔の音源が気になっている人にとっては朗報だろう。
もし、この記事を読んで竹内まりやに代表されるシティーポップ、和モノレアグルーヴといった音楽が気になった人は、是非block.fmが公開している関連記事「昭和歌謡やAORが再注目されるのはなぜ? 今、知っておきたい和モノレアグルーヴ事情」をチェックしてほしい。
■関連記事:昭和歌謡やAORが再注目されるのはなぜ? 今、知っておきたい和モノレアグルーヴ事情
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.mariyat.co.jp/albums_moon.html
https://www.discogs.com/Mariya-Takeuchi-Variety/release/8734917
http://circus-tokyo.jp/event/flamingosis-japan-tour-2019-in-tokyo/
https://circus-osaka.com/event/flamingosis-japan-tour-2019-in-osaka/
photo: Stevem YouTube
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