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TikTokが新たに音楽配信プラットフォーム「SoundOn」を開始

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PHOTO: Pixabay
配信のための課金や取引手数料はなし。プロモーションのためのツールやサポートも提供される。
2022/03/16 13:00
Jun Fukunaga
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TikTokが新たな音楽マーケティングおよび配信プラットフォームとなる「SoundOn」の提供開始を発表した。

配信のための課金や取引手数料はなし

SoundOnは、登録ユーザーが楽曲をアップロードし、TikTokで使用したり、他のストリーミングサービスに配信することができる音楽配信プラットフォーム。また、音楽を配信するアーティストに対し、TikTokの親会社ByteDanceは、配信のための課金や取引手数料を請求しない。

SoundOnでは、Spotify、Apple Music、Pandoraなどの音楽ストリーミングサービスに楽曲を配信した場合、初年度はロイヤリティの100%がアーティストに支払われ、2年目以降は90%に下がるという。他の音楽ディトリビューションサービスの中にもアーティストにロイヤリティの100%を支払うサービスは存在するが、配信のための課金や取引手数料に関しては徴収されるケースも多い。また「SoundOn」では、TikTokに音楽を配信するインセンティブとして、TikTokユーザーがアーティストの音源を使用した場合もその使用料が100%還元されることになるという。

プロモーションのためのツールやサポートを提供

さらにSoundOnユーザーには、視聴者データへのアクセス、マーケティング支援、TikTokでのプロモーション支援(ミュージックタブの利用やTikTokによる認証など)といったプロモーションのためのツールやサポートが提供される。また、SoundOnのFAQページによると、アーティストは自分の楽曲の全権利を保持することができるため、このプラットフォームを独占的に利用する必要はないとのことだ。

ちなみにSoundOnのウェブサイトには「TikTokクリエイターはこのプラットフォームの活力源であり、音楽がヒットする理由です。あなたがこのプラットフォームでリリースすると、私たちは多様なクリエイターがあなたの曲を使って動画を制作するように働きかけます。これによりあなたのファンは広がり、クリエイターたちの新しいコミュニティにリーチできます」との説明がある。

アーティストがキャリアの第一歩を踏み出すのをサポートするために設計されたサービス

実際にTikTokは、これまでに数々のバイラルヒットを生み出しており、近年は音楽業界全体に与える影響も決して小さくはない。このことを考えると今後SoundOnにより、TikTokが現在の音楽シーンに与える影響がさらに拡大する可能性がある。

SoundOnについて、TikTokの音楽担当グローバル責任者のOle Obermannは「新人アーティストや音楽クリエイターはTikTok内の活気あるコミュニティの一員であり、SoundOnは彼らがキャリアの第一歩を踏み出すのをサポートするために設計されたサービスです」、「SoundOnチームは、クリエイターをより大きなステージへと導き、TikTokの専門知識とパワーをアーティストのために活かすことができます。また、これにより新しい才能が表に出てきて前進し、SoundOnがますます多様化し成長する世界の音楽業界に貢献していくことを非常に楽しみしています」と声明文で述べている。

SoundOnは、現在アメリカ、イギリス、ブラジル、インドネシアで利用可能だが、日本は今のところ対象外となっている。今後、日本でも利用できるようになる日を音楽クリエイターは楽しみにしておこう。

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