昨年リリースしたアルバム『After Hours』が世界的大ヒットを記録し、今年に入ってからはNFLスーパボウルのハーフタイムショーに出演したことも話題となったThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)。
以前から慈善活動を行ってきた彼が、11月から続くエチオピアの軍事紛争で苦しむ人々をサポートすべく、200万食の食事を提供する目的で、1ミリオンドル(約1億1000万円)を寄付したことが報じられた。
今回の寄付は世界最大の人道支援機関である国連WFP(国際連合世界食糧計画)を通して行われた。
カナダにあるトロントで産まれたThe Weekndだが、彼の両親はエチオピアからの移民。母親と祖母によって育てられた彼は元々、エチオピアの公用語であるアムフラ語を話していた。幼い頃からエチオピア正教の教会へ通っていた影響でエチオピア音楽にも影響を受けて育ったと言われている。
80年代のサウンドを感じる曲がヒットしたことで、今ではMichael Jackson(マイケル・ジャクソン)とも比べられ始めているThe Weeknd。Michael Jacksonらの呼びかけで実現した世界的にも有名なチャリティーソングである「We Are The World」もまたエチオピア難民救済のために作られた曲であり、このこともまたThe WeekndとMichael Jacksonが重なる点である。
『After Hours』リリース後の活動が目立つThe Weekndだが、実はデビュー当時から寄付・支援活動も積極的に行っている。
2020年6月にはグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーが設立したチャリティー団体「MusiCares」とカナダの医療施設、その最前線で働く医療従事者に対して合計100万ドル(1億4000万円)を寄付。8月にレバノンで起こったベイルート港爆発事故でも、30万ドル(約3120万円)をチャリティー団体を通して寄付していた。
エチオピアに向けてはこれまでに大学に学科設立のための資金を、HIV治療のために10万ドル(約1040万円)を寄付するなど、両親の母国に対しても惜しむことなく慈善活動を行ってきた。
寄付活動の多くはThe Weeknd自身の口から語られることは無いが、日本でも一層アーティストとしての彼が注目される中、こうした一面もあることを覚えておきたい。
written by BsideNews
source
https://www.hotnewhiphop.com/the-weeknd-donates-s1m-to-hunger-relief-efforts-in-ethiopia-news.129665.html
https://www.nme.com/news/music/the-weekend-donates-1million-towards-covid-19-relief-2698231