東京の人工島にSIDE COREやコムアイ、石野卓球らが登場。『鉄工島FES』が気になる

島フェスの中でも異彩を放つ『鉄工島FES』のアーティストラインナップをチェック。
SHARE
2018.09.03 02:00

スペイン・イビザ島はいわずとしれた世界有数のパーティアイランド。タイ南部パンガン島のフルムーンパーティはアジア圏で、もっともポピュラーなビーチパーティのひとつだ。“島”というロケーションとパーティやフェスの親和性は高くblock,fmでもたびたび紹介している『Tropical Disco』は今年、無人島である猿島を会場に選んだ。文字通りトロピカルな楽園を無人島で演出し、7月から毎週末に10日間にわたって開催中。最終日9月8日にはJOMMYやTAARらが登場。最後まで見逃せない内容となっている。


参照記事:この夏、一度は行きたい楽園「Tropical Disco in SARUSHIMA」をリポート


そんな日本でも盛り上がりをみせる「島フェス」ムーヴメントにおいても、ひときわ異彩を放つ気になるフェスを発見したので紹介したい。





東京・大田区は京浜島で開催。「鉄工島FES」とは? 


東京都・大田区は全国有数の工場の町。蒲田にはひとり職人工場が多く存在し、大企業からその技術の高さを買われた熟練の加工職人などがメディアでもたびたびクローズアップされる。そんな大田区に存在する京浜島は羽田空港の対岸に位置する人工島である。ここには世界的にも貴重な技術をもった鉄工所や職人が集まっている。実行委員会によれば、シリコンバレーや、環境、宇宙産業など最先端技術に関わる加工職人たちが、シノギと鉄を削る「ものづくりの魂」が宿る島なのだそうだ。余談だが、筆者は以前、製造業に携わっていた経歴があるので個人的にも非常に気になるぞ。


2016年にこの京浜島で工場跡地をリノベーションして造られた滞在制作型アートファクトリー「BUCKLE KÔBÔ」が誕生した。

工業専用地域である京浜島の利点を強みに、大きな作品をつくるに十分な広さと、騒音や火花などの創作活動に伴う様々な悩みを解消するアトリエだ。ここで多くのアーティスト、京浜島の職人たちが交流し、数々の作品が生まれた。


そして2017年アート作品と音楽を融合した実験的フェス『鉄工島FES』が初開催となる。知られざる東京の人工島と、そこに集う日本のものづくりにスポットを当て、エンターテインメントとして発信。職人とアーティストが交わるお祭りである。今年で2年目を迎え、溶かしたての鉄のようにアツアツのバイヴスと、研鑽された鉄のように鋭いセンスをギラギラと光らせるのが『鉄工島FES』なのだ。




漂流するアートコレクティヴSIDE CORE、廃家電音楽家 和田永、水曜日のカンパネラ コムアイがアート制作


高須咲恵、松下徹、西広太志によって活動を展開しているアートコレクティヴSIDE CORE(サイドコア)は「都市空間における表現の拡張」をテーマに展覧会を企画・開催し、ゲリラ的に作品を街に点在させるTOKYO MID NIGHT WALK tourを行う。都内を拠点に、全国各地へとその活動の幅を広げるSIDE COREは京浜島で2016年にスタートした「BUCKLE KÔBÔ」の立ち上げメンバーでもあるのだ。


SIDE COREと水曜日のカンパネラ、コムアイがコラボレーションし野外展示プロジェクトを制作予定とのこと。ライヴでも創意工夫をもって独自の世界観を展開するコムアイ。SIDE COREとタッグを組んでどのようなアートを見せてくれるかにも注目が集まる。予測不能同士の邂逅が京浜島にどんな化学反応を起こすのか楽しみだ。


和田永による、古い電化製品を電子楽器として蘇生させるプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス! 」によるパフォーマンスも決定している。京浜島に滞在しながら、京浜島の職人たちと共に廃家電を楽器として蘇生させ、演奏を披露するという。『鉄工島フェス』のオフィシャル写真を手がけるフォトグラファー花坊によるポートレイトフォトセッションも行われる。







石野卓球、七尾旅人ら音楽アーティストが追加発表


第1回目の「鉄工島FES」にも登場した電気グルーヴの石野卓球、シンガーソングライター七尾旅人、鉄を叩き、廃材を楽器とする音楽集団PBCの参加が発表された。


その他、新たに80年代に結成されたオルタナティヴ・ロックバンド、ボアダムスの中心人物∈Y∋、鎮座DOPENESS(チンザドープネス)と環ROY(タマキロイ) のユニットKAKATO(カカト)、ビートミュージックシーンを牽引するKan Sano(カン・サノ)、SOIL&”PIMP”SESSIONS(ソイル&ピンプセッションズ)の社長とタブゾンビ、WUJA BIN BIN(ウジャビンビン)のケイタイモ、Toe(トー)/the HIATUS(ザ・ハイエイタス)の柏倉隆史によるセッションプロジェクトbrigadoon(ブリガドゥーン)の参加が決定している。なお、さらなるアーティストの追加、発表も今後アナウンスされるとのことだ。


9月1日からチケットが販売開始。また、クラウドファウンディングでプロジェクトの資金を募っているのでこちらも参考にしてほしい。オフィシャルグッズや、『鉄工島FES』に制作として参加できる魅力的なリターンが満載だ。世界屈指の鉄工職人たち、アート、音楽、多様な感性が一堂に会す“ものづくりの島”でスチームパンクとマッドマックスをごった煮にしたような世界観が繰り広げられる『鉄工島FES』ではこれまでとは一味違ったフェス体験を味わうことができるだろう。




日時:2018年11月4日(日)11:00〜20:00(予定)

会場:大田区・京浜島内 4 会場内/ BUCKLE KÔBÔ(東京都大田区京浜島 2-11-7)・須田鉄工所 ほか

主催:鉄工島 FES 実行委員会(代表:須田 眞輝/株式会社須田鉄工所 代表取締役)、寺田倉庫

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京

協賛:株式会社ロフトワーク


価格:前売5400円(税込)/ 当日5900円(税込)

プレイガイド:チケットぴあ(P コード:763-302)

他、各プレイガイドにて

小学生以下は保護者同伴に限り無料。中学生以上はチケット必要。






written by Tomohisa“Tomy”Mochizuki


source:https://tekkojima.com/

https://readyfor.jp/projects/ironislandfes2018


photo:Ready for 鉄工島FESクラウドファウンディング




SHARE