BehringerがTB-303″DevilFish”風クローンシンセ「TD-3-MO」のリリースを発表!

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Behringerが以前のTB-303クローン「TD-3」をアップデートしたクローンシンセ「TD-3-MO」をリリースする。
"DevilFish"のクローンを思わせる強化改造版「TD-3」
「TD-3-MO」は、「TD-3」を強化改造したMOD版で、「TD-3」にはなかったオーバードライヴ機能やコントロールパネルにスイッチが追加されるなど、以前、モックアップが公開されていたTB-303のMOD版として有名な"DevilFish"のクローンを思わせるモデルだ。
DevilFishのクローンに関しては、昨年、BehringerとDevilFishの開発者であるRobin Whittleの間で共同開発する話があったものの、契約面で折り合わず計画は白紙になったことも報道されていた。
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オーバードライヴ機能以外の新機能も多数追加
機能面では基本的にはTD-3を踏襲しているが、先述のオーバードライヴ機能以外にも出力レベルの切り替えが可能なサブハーモニクス・オシレーター、MIDI CCによるフィルター周波数のコントロール、フィルターFM、スイープスピード、アクセントのスイッチ、アクセントを手動でアクティブにできるアクセントプッシュボタン、外部スライド・コントロールを備えた新しいアナログスライド回路など多くの新機能を搭載。
また、スライドタイムコントロールがTD-3の最大6倍の長さになったほか、CV、Gate入出力端子が増えたことでモジュラーシンセとの互換性もTD-3と比較して大幅に向上している。
カラー展開はアシッドハウスライクなスマイルマーク付きのイエロー(AM)と定番のシルバー(SR)の2カラー。販売価格は199ドル(約2万1895円)で近日中の発売が予定されている。
これからTB-303の実機クローンが欲しい人だけでなく、すでに以前のTD-3ユーザーも新たに買い足しやすいお手頃価格なので、リリースされると人気機種になりそうだ。
なお、Behringerは最近、新たなTR-808クローン「RD-8 MKII」のリリースも発表している。
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written by Jun Fukunaga
source:https://www.synthanatomy.com/2021/07/behringer-td-3-mo-modded-out-analog-bassline-synthesizer.html
photo: Behringer