小西康陽と☆Taku Takahashi 「悔しい」と思わされたアーティストの楽曲を語る

小西康陽が聞いて「悔しい」と思わされた楽曲、Kan Sano「コーヒー・シェイク」について語る。
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2020.10.23 12:30

AWAで配信中のPodcast『☆Taku Takahashiのほかでは聞けない話』より、☆Taku Takahashi自身が大ファンである、小西康陽をゲストに迎えたエピソードが公開された。2人による音楽雑談はもちろん、ピチカート・ファイヴや最近の音楽についてなど、なかなか聴けない貴重な話がノーカットで視聴できる。


この記事では小西康陽をゲストに迎えたトークの一部をご紹介。小西康陽が聞いて「悔しい」と感じた若手アーティストの楽曲について話していた。




Taku:今の音楽のトレンド、小西さん的にはどう感じられてます?


小西:いや、実はほとんど全然知らないですね。


Taku:そっちはチェックしていない?


小西:うん。テレビ、持っていないし。ほとんどそういうの、何も聞いていないし。Spotifyとかそういうのもやっていないし。僕がね、新しい音楽を仕入れるのはレコード屋さんのサイトだけですね。


Taku:インターネットを見て、それで……でもね、小西さんね、相当掘っているじゃないですか。


小西:だけど……だからアナログを出してくれていない人の音楽はまったくチェックしていないかもしれない。


Taku:ああ、アナログだったら新譜がわかるっていうことですね。逆に言えば。


小西:そう。


Taku:はー! レコード。


小西:だからCDとか出ていても、まあ「聞かなくていいや」っていうか……聞かないですね。


Taku:でも、昔に比べてリリースされてる曲ってすごい増えているじゃないですか。


小西:そうですよ。


Taku:でも、じゃあアナログを掘っている時に、新譜でも「ああ、この人はいいな」っていうアナログを見つけたら新譜、新曲……新しい曲でも?


小西:買ったりしますね。


Taku:そういうアナログの新譜でなにかありました?


小西:最近ね、一番「やられた!」って思ったのはKan Sanoさんっているじゃないですか。


Taku:ああ、Kan Sanoくん。友達です。


小西:ああ、本当に? あのね、「コーヒー・シェイク」っていう新しい曲がすごいよかった。


Taku:うんうん。かっこいいですよね!


小西:あれね、ちょっと「悔しい」って思った。


Taku:小西さんに「悔しい」って思わせたKan Sano……俺が悔しいわ!(笑)。いや、でも本当、Kan Sanoさんいいんですよね。


小西:ねえ。去年のピアノの鍵盤の7インチもね、すっごい好きだったし。新しい「コーヒー・シェイク」っていう曲は「こういう曲、書こうと思えば俺だって書けるよな」って思いつつも、「じゃあなんで書かないんだろう?」って思ったりしてね。「悔しいな」って思ったの。


Taku:うんうん。自分の下の世代に対して「悔しい」と思うのって、それは自分の下だから……これね、僕ね、歳を重ねていくと、自分も歳を重ねていって経験をして、そこそこ結果も残してってなって。なんかその「悔しいと思うことはいけないことだ」ってずっと思ってたんですよ。むしろ僕が見せていけるような状況にいなきゃいけないっていう。でも、そのタイミングが一番音楽が面白くなくて。


先輩にも悔しくなくて。「先輩だから」って思っていたんだけども。でも、要はだから「下の子たちに悔しいって思うのはダメだ」っていうのをやめて。「むしろ逆に憧れちゃうっていう風になった方が音楽が楽しいな」っていうことに気づきだしたんですよね。だけど、結構その下の世代の子とか次の世代の子とかに対してそういう風に悔しいって、昔から感じたりすることはあったりしたんですか?


小西:いや……でも、Takuさんもそうじゃないかと思うんだけども。なにか聞いた時にさ、「ああ、これは自分でもできるな」っていうのって、そこって基準だと思いません?


Taku:あのね、これは僕の悔しいバロメーターなんですけど。その曲を聞いた時に「これは○○のあれだね」って僕、言い出しちゃうんですよ。「これ、あの曲をモチーフにして……」って。それが楽しい時もあるんですけど、でもそれを言って「俺はわかっているよ」っていうのを自分に言い聞かせているところもあって。なんか、それこそ「これはバカラックの『○○』をモチーフにしているな」とか言っちゃう自分がいるんですけども。そこで「俺もこういうネタならできるよ」って思ったりすることってありますよね。「でも、やらないけど」っていう。


小西:うんうん。僕もだいたいそうなんですけどね。やっぱりたまに「ああ、これは自分にはできない」とかね、「この手があったか!」とかっていうやつはもうやっぱり、手放しでね、「素晴らしい!」って褒めますよね。


Taku:でも小西さん、ちょっと言葉を選ばずに言いますけども。さんざんいろんなことをやられたじゃないですか。


小西:まあ、そうですね。


Taku:あれもやった、これもやった。この時代のサウンドをやった。新しいのもやった。だから、そうやって「この手があったか」って思わせるような隙がないっていうイメージがあるんですよね。


小西:そうなんですよ。そう思っていたんですけど……Kan Sanoさんの曲はね、「あっ、これはやっていなかった!」って思ってね、すごく悔しかったんですよね(笑)。「やればできちゃうけど……じゃあなんでやらなかったんだ?」みたいなね。


Taku:なるほどね。そうか。





番組情報


▶「☆Taku Takahshiのほかでは聞けない話」


番組URL : https://s.awa.fm/album/c540a597dfb02e31c975



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