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Awichと☆Taku Takahashi(m-flo)「フィメールラッパー」問題を語る

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☆Taku TakahashiとAwichが男女平等やジェンダー、ヒップホップ界のステレオタイプについてトーク。
2020/10/08 07:00
admin
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AWAで配信中のPodcast『☆Taku Takahashiのほかでは聞けない話』よりAwichをゲストに迎えたトークの一部をご紹介。☆TakuとAwichが男女平等やジェンダー、「フィメールラッパー」問題やヒップホップ界のステレオタイプについて話していました。

番組情報

▶「☆Taku Takahshiのほかでは聞けない話」

番組URL : https://s.awa.fm/album/c540a597dfb02e31c975

Awich:沖縄のお家って、たとえば特に実家とか行くと、たぶん伝統的には男と女が座る場所が分かれているんですよ。

☆Taku:えっ、どういうこと?

Awich:男が奥に座って女は別に座るっていう。それはどこの親戚に行っても一緒なんで。だから他の親戚のところでも一緒だと思います。男は男で集まって飲んで食べて。女はテーブルが違います。

☆Taku:その文化はさ、リスペクトするけどさ、自分的にそれはどう思うの?

Awich:別に何とも思わないです。なんか男としゃべることないし。おじさんたちとは。

☆Taku:アハハハハハハハハッ!

Awich:おじさんたちと別にしゃべることないし……っていう感じですね(笑)。

☆Taku:「ちょうどいいや」っていうぐらい?

Awich:ちょうどいいぐらいですね。でも私はやっぱり男っぽいから。「お前はここに来て座れ」って言われた時とかもあるんですよ。そういう時の方が面倒くさい。「うーわ、もう面倒くせえ……」みたいな。

☆Taku:フフフ、「呼ばれたよ……」みたいな? なんかさ、「男女平等」っていう言葉があるじゃん? 平等だと思う?

Awich:うん。平等だと思います。まあ平等は平等だけど違いはもちろん、オスとメスっていう違いはあるとは思います。

☆Taku:今回のリリースでさ、「Shook Shook」っていう曲で「まさか女が来るとは」みたいなことを歌っているじゃない?

Awich:はい。「まさか女が来るとは」って。

☆Taku:それってでも、「男女平等じゃない」っていうところに対してのアンチテーゼに感じたんだけども?

Awich:ああ、そうそう。そうです。たとえばですけど、普通の会話の中で「今日、○○の社長さんと会ったんだよね。めっちゃカッコよくて仕事もできて……」っていう話をしてたらほとんど、たぶん87パーセントの一般の人間が「男の人」を思い浮かべると思うんですよ。

☆Taku:ああー、なるほど!

Awich:そう。それで「へー」「それでさ、彼女がさ……」って言ったら「えっ、女なの?」みたいな感じになると思うんですよ。すごい仕事ができて大企業とかの社長でかっこよくて……みたいな、そういういろんな「すごい」っていうキャラクターというか、性質の言葉を並べると、必然的に思い浮かべるの男だと思うんですよ。

☆Taku:出てくるね。それはそうだね。たしかに。

Awich:で、その時に、じゃあその人の性別を伏せて、名前も伏せて会った時に「女!?」みたいな。なんかたぶん本当、90パーセントぐらいの一般の人がそう思うと思うんですよ。心の中ではね。「まさか女が来るとは」って思うと思うんですよ。だから、この世界全体、いろんな社会でそういうステレオタイプみたいなものがまだあると思っているので、そういう言葉を最初に持ってきました。

☆Taku:その男女平等とステレオタイプっていうのはまた違うベクトルだね。この話はね。

Awich:そうですね。やっぱり平等っていうのはなんていうか、うーん……平等は平等だとは思うんですけど、同じだとは思わないです。

☆Taku:うん。違う生物だし……っていう。

Awich:たとえば女はやっぱり力が弱いし、強い人もいるけども。でも、なんていうか、たとえばジェンダーの話も結構複雑じゃないですか。「男と女」だけじゃなくて精神の性別、体の性別、あとは交際の性別があるじゃないですか。交際のジェンダー。男が好きなのか、女が好きなのか。そういうのでまた変わってくるし。だからジェンダーの話をしても結構複雑な話だと思うんですけども。でも、女は生物学的には力が弱くて子宮があるから子供を産むっていうこととか。男は生物学的には一般的に力は強くて体が大きくて……みたいなのがあるので。

☆Taku:まずそこに違いはあるよね。

Awich:生物学的に言えば、オスとメスの違いは絶対にあると思うんですけど。でも、その中でもやっぱり個人を見ると絶対に男よりも強い女もいるんですよ。個人的に。個人的に男よりも強い女もいるし、女の人よりも力のない男の人もいるし。男の人よりも毛深い女の人もいるし。私も超毛深かったんですけど。もう脱毛しちゃったんですけど、超毛深かったんです(笑)。だから、そういうのを個人的に見ていけば、いろんな違いは出てくる。だから、その生物学的なものからステレオタイプっていうものは出てきていると思うんですけども。

それも、本当の線を引こうと思っても引けない部分がいっぱいあると思うんですよ。じゃあ力が強いっていうけど、握力が何キログラム以上を男としましょうとか、そういうのはできないじゃないですか。だから生物学的に言えば、女性器とか男性器とか、それで性別を分けることはできるけども。性格だったり、社会的な地位だったり。そういうのは線引きできないから。そういう面では平等になりたければなれるっていう人もいるし。「平等じゃない方がいい」という人ももちろんいるかもしれないし。

だから、そういうのは社会的な影響がめちゃくちゃ強いと思います。だから私はそういう面で、たとえば自分がいる業界……ラップだったりアーティストっていうフィールドの中では「私はそういう枠はいりません」って言っているっていう。それが「Shook Shook」です。

☆Taku:それこそさ、これはよく出るトピックだと思うんだけどさ。「フィメールラッパー」っていう言葉が物語っているよね?

Awich:そうそう。だから今、巷でよく見るのが「Awichは日本一のフィメールラッパーかどうか?」みたいな。そういうのを見ると「えっ? その『フィメール』っていうの、いる?」って思うんですよ。「まず狭いやん! 狭すぎやん! その枠、狭すぎるわ!」みたいな。

☆Taku:うんうん。「私は『ラッパー』なんですけど?」っていう。

Awich:だから、でも笑っちゃうんですよね。それを見ると。じゃあ、もう数年後っていうか、もう数ヶ月後にはその「フィメール」っていうのを無くすように私は頑張ろうって思います。「Awichは日本一のラッパーかどうか?」ぐらいのレベルまで行けるように頑張んなきゃなって思います。

☆Taku:うんうん。「フィメールラッパー」じゃなくて「ラッパー」だからね。

Awich:そうそう(笑)。「フィメールの中で一番好き」っていうのはめちゃくちゃ言われるけど。もちろん、かっこいいフィメール、めっちゃいるし。かわいい人たちもいっぱい、好きな人いっぱいいるっすけど。とにかく「その枠、狭すぎね?」って思います。それは。それは枠、狭すぎやん?(笑)。

☆Taku:うんうん。それ、ヒップホップ界のステレオタイプだよね。

Awich:そう。

番組情報

▶「☆Taku Takahshiのほかでは聞けない話」

番組URL : https://s.awa.fm/album/c540a597dfb02e31c975

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