ファーストEP『at ONE』でメジャーデビューを果たした竹内アンナ。その魅力を端的に表した収録曲「alright」

音楽にはこんな楽しみ方もある
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2020.03.24 00:00

音楽にはこんな楽しみ方もある


もしオシャレを楽しみたいと思ったなら、竹内アンナの楽曲を聴けば満足できるかもしれない。流行のファッションやインテリアを追いかけなくとも、竹内アンナのメジャーデビューEP『at ONE』に収録された「alright」を聴くだけで、きっとオシャレを楽しめるだろう。その根拠は「alright」が持つ曲の雰囲気にある。今回はそんな竹内アンナの魅力を紹介していく。



都会的な雰囲気に溢れた「alright」


「alright」には全編を通して都会的で洗練された雰囲気が漂っている。ロックやパンクといったバンドサウンドに見られる、激しさや力強さとは距離を置いた肩肘張らない音作りは、日本で1980年前後に流行したシティ・ポップというジャンルの音楽に通じるものがあるのではないだろうか。それは竹内アンナの歌声も同様で、透明感のある歌声はいい意味で力が抜けており、聴く側も自然体で楽曲を楽しめるだろう。また歌詞には英語が多用されているのだが、竹内アンナの発音は極めて自然なものだ。英語に苦手意識がある方にありがちなカタカナ英語でも、ネイティブなアクセントを真似てはいるがどこか不自然な発音でもない。本当に綺麗なアクセントなのだ。このあたりも楽曲のオシャレな雰囲気を形成する要因になっているのではないだろうか。


そんなオシャレな楽曲「alright」が楽しめる『at ONE』は全4曲で構成されており、違った角度からオシャレを楽しめる楽曲も存在する。1曲目に収録されている「Ordinary days」だ。こちらは全編英詩となっていてサウンドもアコースティックギターが中心に据えられている。竹内アンナの声質もあって非常に爽やかな印象を与えてくれるだろう。全編英詩ということもあり、事前情報がなければ英語圏のアーティストの楽曲と間違えても不思議ではないレベルだ。実際『at ONE』には海外アーティストのカバーも収録されているので、洋楽が好みの方でもきっと満足できるのではないだろうか。


このように竹内アンナの楽曲はオシャレな雰囲気に満ち溢れているが、どうしてこのような曲作りができるのだろうか。その要因は竹内アンナの生い立ちにあると推測できる。



アメリカで培われた竹内アンナの感性


竹内アンナは1998年、アメリカのロサンゼルスで誕生した。つまり生まれたときから洋楽と触れ合える下地がすでにあったということだ。加えて両親の影響で70年代や80年代の音楽にも親しんでいたようで、そういった幼年期の経験が楽曲作りに活かされているのだろう。竹内アンナの持ち味である透明感と都会的な雰囲気は、メジャーデビューする前から評判だったらしく、2018年3月には弱冠19歳でアメリカの大型フェスに出演するという離れ業をやってのけている。そのフェスというのはテキサス州オースティンで開催された『SXSW 2018』だ。それに合わせてニューヨークやサンフランシスコ等全米7都市を回る『Japan Nite US Tour 2018』にも参加しており、ライブ会場だけで200枚近くのCDを販売するという実績を作っている。


帰国後も竹内アンナの快進撃は止まらない。日本では『at ONE』に収録されている「alright」だが、アメリカでは『at ONE』収録曲とは別の2曲と合わせた全3曲入りCDの表題曲として扱われていた。そのアメリカで販売していた「alright」が地元関西のCDショップ限定で販売されることが急遽決まったのだ。さらに表題曲である「alright」は全国のラジオ局でイチオシの楽曲として紹介されることとなったのだから、竹内アンナに対する期待値がいかに高いものだったか分かるだろう。


そして同年8月8日、竹内アンナはテイチクエンタテインメントから『at ONE』を引っ提げてメジャーデビューすることとなる。収録曲「alright」が全国22カ所でパワープレイを獲得する相も変わらずの快進撃を続けた結果を見る限り、竹内アンナはアーティストとして最高のスタートを切ったと言えるだろう。



『at ONE』から『at TWO』、そして『at  THREE』へ


メジャーデビューを果たした竹内アンナはその後、2019年1月23日にセカンドEP『at TWO』を、同年6月26日にはサードEP『at THREE』をそれぞれ発表している。透明感と都会的な雰囲気はそのままに、『at ONE』とはまた違った味付けでオシャレ感を演出しているのが面白い。「alright」は都会的な雰囲気の中にもキュートさが滲み出ていたが、『at TWO』収録曲「Free! Free! Free!」ではキュートさを抑え、少しだけクールでスマートな方向に舵を切った印象を受けるだろう。『at THREE』収録曲「20 -TWENTY-」はというと一転してアダルトな雰囲気を全面に押し出していて、聴いた方は色気さえ感じられるのではないだろうか。


そして『at ONE』から『at THREE』には海外アーティストのカバーがそれぞれ1曲ずつ収められているのだが、それを除けば全曲竹内アンナが作詞・作曲を手掛けている。この事実を考慮すれば、竹内アンナにはきっとまだ味付けの引き出しがあると想像できる。しかしどれだけ作品ごとに違った味付けを加えようとも、竹内アンナの楽曲には”透明感と都会的な雰囲気”というしっかりした土台が築かれている。だとすれば音楽でオシャレを楽しみたい方なら、竹内アンナがどんな味付けの作品を発表しようときっと楽しめるのではないだろうか。オシャレに敏感な方はぜひその魅力を堪能してみてほしい。




written by 編集部


photo: https://takeuchianna.com/profile/


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