ホリデイでメジャーデビューを果たしたAvec Avec・SEIHOの2人で構成されるSugar's Campaignとは?

注目のトラックメイカーAvec AvecとSEIHOがタッグを組んだユニット
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2020.02.11 00:00

注目のトラックメイカーAvec AvecとSEIHOがタッグを組んだユニット


Sugar's CampaignはAvec AvecことTakuma HosokawaとSEIHOことSeiho Hayakawaの2人で構成されるユニットだ。2011年に結成され、2012年に初の音源「ネトカノ」をYouTubeに公開、そして2014年についに「ホリデイ」でメジャーデビューを果たした。Sugar's Campaignは個人としての活動も目覚ましい。ここではそんなSugar's Campaignの魅力を紹介する。





クラブミュージックとポップスの融合が特徴的なSugar's Campaign


Sugar's Campaignは2011年結成され、2014年に「ホリデイ」でメジャーデビューを果たした後からは1、2年に1作ペースで音源を発表している。トラックメイカーであるSEIHOとAvec Avecが曲を作り、ボーカルはゲストボーカルを迎えるという形式で楽曲制作を行っており、井上苑子やあきおなど様々なジャンルで活躍するボーカリストを呼ぶことで多様性のある楽曲が特徴的なユニットとなっている。ちなみにSugar's Campaignの多くの楽曲はあきおがボーカルを務めており、事実上あきおがボーカルという扱いになることも多い。


Sugar's Campaignの楽曲の特徴はクラブミュージックと1980年代から1990年代のJ-POPを組み合わせたスタイリッシュなシティポップという点だ。クラブミュージックと言われるとアップテンポで騒げる曲というイメージを持たれることも多いが、それに1980、90年代のいわゆる懐メロと呼ばれる楽曲の要素を取り込むことで新しくもどこか懐かしさを感じさせる楽曲性となっている。




2014年に「ホリデイ」でブレイク


Sugar's Campaignの代表曲は、Sugar's Campaignの名前が世に知られるきっかけとなった2012年リリースの「ネトカノ」、メジャーデビューアルバム「『FRIENDS』のリード曲である「ホリデイ」の2曲だろう。ネトカノは作詞がSEIHOとAvec Avecの共同、そして作曲はAvec Avecの共同で制作された。2012年にYouTubeにて公開された後、若手トラックメイカー2人によるゆるい90年代シティポップに仕上がっており、ファンからの熱望もあって2014年に音源化が実現した。


「ホリデイ」はSugar's Campaignのゲストベーシストである小川リョウスケが作詞、そして作曲をAvec Avec・SEIHOの2人が務めている。Sugar's Campaignのベースにある懐かしさを感じさせるゆるいシティポップという点は変えずに、ホリデイが収録されているアルバムタイトル『FRIENDS』の通り、休日を楽しむことをシンプルに歌った歌詞が特徴的だ。ホリデイは音楽番組で取り上げられたことから、音楽ファン以外の層にもSugar's Campaignの存在が知られるきっかけとなった曲とも言えるだろう。




経歴が異なる2人によるユニット


SEIHOもAvec Avecも1987年生まれ・大阪府出身で、プロデュースも行うトラックメイカーという点は共通しているが、経歴は異なる。元々Avec Avecは2007年頃からインターネット上にアニソンなど様々な楽曲のリミックスをアップロードしていた。高校卒業から大学入学の間はアニメ鑑賞に没頭しており、この点がSugar's Campaignの1990年代アニソン要素を含めた楽曲性に繋がっていると言えるだろう。2011年にAvec Avecとしての活動を始めてからはすぐにその才能が評価され、2012年にアメリカのMush Recordsや、日本のネットレーベルMaltine Recordsと契約を結んでいる。その後は東京女子流や吉田凛音などEDMをベースとする音楽性の女性アーティストのプロデュースも積極的に行っている。また、近年では音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」の楽曲制作にも携わっている。


それに対してSEIHOは高校生の頃からトラック制作を行うようになり、Sugar's Campaign結成とほぼ同時にSEIHO個人としての活動も開始。2013年には中田ヤスタカなども選出されたMTV注目のプロデューサー7人に入り、DJ・トラックメイカーだけでなく音楽プロデューサーとしての注目度も高い。ちなみにSugar's Campaignとして音楽活動を行う傍ら、同じくSugar's Campaignのボーカルを務めるあきおと共におでん屋「そのとうり」、創作和菓子屋「かんたんなゆめ」の経営も行っている。それ以外にも関西出身のアーティストが所属するDay Tripper Recordsの立ち上げに携わるなど、音楽の枠に囚われないプロデュース業を展開している。


Sugar's Campaignは元々大学時代にAvec Avecとアキオが組んでいたバンドの名前だ。SEIHOはAvec Avecの大学の同級生であり、サークルが同じであることをきっかけに岡村靖幸などをバンドで演奏していたそうだ。バンドのメンバーが就活を始め、残ったのがAvec Avec1人だったことがきっかけで、既にDJとして活動していたSEIHOに影響を受けてAvec Avecもトラック制作を開始。しかし、バンド活動を中心に行っていたAvec Avecは歌詞のないトラック制作に限界を感じ、SEIHOに声をかけてSugar's Campaignが再スタートを切ることとなった。Sugar's Campaignは楽曲だけでなく、MVなどのプロデュースも自分たちで行っている。SEIHOが楽曲のコンセプトやMVの世界観の構築、そしてAvec Avecが大まかな楽曲構成を作るという自主制作の面が強いユニットであり、自分たちのことを「劇団」と例えている。


ちなみにSugar's Campaignの音楽はリズム重視で制作される。どこか懐かしく、ついノってしまう音楽性はこれが関係していると言えるだろう。まず楽曲を用意してそれにリズムに合う英語を当てはめ、徐々に日本語に入れ替えながら詞を決めているそうだ。しかし、詞を決める際には先に設定を細かく決めたうえで制作しており、歌詞の前後をよく見ると世界観がわかる「入れ子の構造」が意識されている。1回目で何となく耳障りを楽しみ、2回目は歌詞をよく見て当たり前のことを言っていることに気づき、3回目で楽曲のコンセプトに気づくという最低3つは発見のある楽曲づくりを心がけており、音楽だけでなく歌詞も楽しめるのがSugar's Campaignの魅力の1つと言えるだろう。




written by 編集部


photo: facebook

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