来日記念! Stones Throwに現れた、アフロビートR&Bの新星に迫る。Sudan Archivesインタビュー

アメリカ最大の音楽フェス「コーチェラ」にも出演するなどその勢いのあるニューカマーにデヴューまでの秘話やSudan Archivesの名前の由来などを伺った
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2018.07.26 02:00

アフリカをルーツに、多彩なミュージックバックグラウンドを持ったバイオリン奏者とシンガーソングライター、2つの才能を併せ持つ才女Sudan Archives(スーダン・アーカイヴス)。


昨年7月にStones ThrowからデヴューEPをリリースした後、瞬く間にその才能が注目され、今年はアメリカ最大の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」にも出演するなど、その勢いはとどまることを知らない。


今春、レーベル「Stones Throw」のボスPeanut Butter Wolfと来日し「STONES THROW JAPAN TOUR 2018」を開催した際に、block.fmのスタジオにも立ち寄ってくれた。デヴューまでの秘話やSudan Archivesの名前の由来など、彼女らしい自由なストーリーをインタビューで聞かせてもらった。


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LAに移住した時はとても孤独で寂しかったわ。でも、2つの仕事を掛け持ちして頑張っていたら未だかつてないモチベーションが湧いて来て、仕事が終わって疲れていても家に帰って音楽を作っていたの


- 日本に来日するのは初めてですか?来日前の日本の印象はどうでしたか?


Sudan Archives (以下SA): すごく綺麗で清潔で食事が最高!人もスワッグ(個性的でイカしてる)があってとても格好いいわ!


- Sudan Archivesの名前の由来はやはり自分のルーツとなってる「スーダン」からとったものなんでしょうか?


SA: いいえ、私の祖先はガーナ人だったの。スーダンは16歳の頃に与えられたニックネームよ。実は私、スーダンに行ったこと無いの!「アーカイブス」は音楽民族学に興味があるからそういう名前にしたの。後は、奥深くまで自分と向き合う事の大切さも象徴しているわ。


- 音楽のバックグラウンドを教えてください、どのようにして音楽を学ばれたのでしょうか?


SA: 間違いなく教会から来ているわ。そこでヴァイオリンを習得して、双子の姉とメロディーや歌詞を書いて遊び始めたことがキッカケで、それが家からそっと抜け出してショーに行くことに繋がっていったの。その後、オハイオ州からLAに移住して自分のサウンドを見つけて、最終的にStones Throwにサインされる事に繋がったの!


- 19歳にLAに移ってから音楽の環境が随分変わったという記事を見かけましたが、LAでの生活が具体的に自分の音楽生活やライフスタイルにどんな影響を与えましたか?


SA: LAに移住した時はとても孤独で寂しかったわ。でも、2つの仕事を掛け持ちして頑張っていたら、人生で経験したことの無いくらいのモチベーションが湧いて来て、仕事が終わって疲れていても家に帰って音楽を作っていたの。その繰り返しね。そうしたら知らない間にEPが出来上がっていたの!


- なぜLAに移住しようと思ったのですか?


SA: LAに引っ越したのは親に追い出されたからなの。毎晩のように親に「マクドナルドで夜勤がある」と言って家からこっそり抜け出してショーに行ってて、それにこりごりした親が出て行けと言ったからこれをキッカケに引っ越しちゃおう!と思ったのよ。それに、オハイオ州では雪が降るし、私は雪が大嫌いだから暖かいLAに行こうと思ったの。


Stones Throwのために歌うようになってから、音楽によりフォーカスが出来たと思う。正直、以前はテキトーに、何となく音楽を作っていたんだけど、今は本気


- 「Nont For Sale」の意味は?


SA: 初めて海外に出た後に書いた曲なの。ガーナに行って地元の子供達に作曲の方法を教えに行った時があって、その時期に「Nont For Sale」という看板を見つけたの。最初はただ面白いなと思っただけだったのだけど、自分のことを甘く見ない事の大切さに関するメッセージがたくさん含まれていると理解したの。


   


- ライブの時にはパフォーマンスだけでなく、毎回凝った衣装で目を引きますがステージ衣装やファッションに対してのこだわりやポイントはありますか??


SA: ポイントとしては、1980年代のAIDS時代のファッションを取り入れていること。例えば、ベルボトムを取り入れるとかね。でも、それだけでは無くてアフリカの部族の衣装を取り入れたりもしているわ。ステージに立つ時はファッションだけでは無くて、照明とか立ち位置もすごく気にしてやっているわ。最近はダンサーなんかもショーに入れているの。でも、とにかくファッションに関しては、アフリカの部族とかシンシナティのファンキーなスタイルを融合させているわ!


- Stones Throwにサインしてから音楽に対する態度は変わりましたか?また、同レーベルのアーティストから影響を受けた事はありますか?


SA: Stones Throwのために歌うようになってから、音楽によりフォーカスが出来たと思う。正直、以前はテキトーに、何となく音楽を作っていたんだけど、今は本気。それに他のアーティストにも影響受けているわ。このレーベルは小さな家族のような雰囲気を持っているから、インハウスのプロデューサーとかエンジニアと仕事するのが楽しいの。


例えばStones Throwのエンジニアのジェイク・ヴィアトールとか、マシューデビッドとか。彼らがすごく自分のサウンドを育ててくれた。いつでも手助けしてくれるし、ミックスや録音に関してもすごく手伝ってくれるの。Stones Throwは最近新しいスタジオを作ったからそこでアイデアを煮詰めて、プロフェッショナルな曲を作ることが出来る。自分の部屋ばかりで音楽を作っているとインスピレーションが無くなっちゃう時があるから、スタジオがあるととても助かるわ!




どこかの大きなレーベルにサインをしないと音楽家にはなれないという考えはもう古いわ。今の時代、スマホを駆使してビートを作ったり、ボイスメモにメロディーのアイデアを吹き込んだりすることも出来るのよ


- 18歳の若さで家族から離れて、音楽に対する態度はどう変化しましたか?また、親の家から出ることをお勧めしますか?


SA: そうね、18歳になるとどうせ大学に行って一人暮らしするし。一家屋根の下だと自分の好きなことできないから、独り立ちするのが難しくなるのよ。何せうちの親はすごく厳しかったから、外に出られてよかったわ。どうしても親の家から出られないというのであれば、せめて旅行をすると良いわ。私だって日本に来れたのよ!「ありがとう!」「はい!」なんて新しい言葉まで学んじゃって。もしかしたら日本にいる間に素晴らしいプロデューサーと意気投合してヒットなんか作っちゃったりしちゃうかもしれないし。とにかく自分のコンフォートゾーンから抜け出して、色々新しい挑戦をすると良いわ。


- LAという場所に対する期待はありましたか?


SA: そうね、ぶっちゃけ一生ゴマスリして生きていかなきゃいけないかもしれないなと思っていたわ。でも、Stones Throwにサインされて、何とか普通に生活できるようになったわ。素敵な彼氏も出来ちゃったし!それも家から出なかったら現実的に不可能だったから。前は彼氏に食事代とか出して貰っていたけど、最近は私の方がお金もらっているから彼のために払わないといけないんだけどね。でも最高よ、大好きな音楽を作って生活できるからね。


- 日本人のファンの皆様へのメッセージをお願いします!また、皆に知ってもらいたいことはありますか?


SA: 知ってもらいたい事といえば、iPhoneでも音楽は作れるという事。どこかの大きなレーベルとサインしないと音楽家になれないという考えはもう古いわ。今の時代、スマホを駆使してビートを作ったり、ボイスメモにメロディーのアイデアを吹き込んだりすることも出来るのよ。だから、本気で音楽家を目指すなら、スタジオを借りて、一流のプロデューサーを雇わなければいけないなんて考えは必要ない。DIY方式でやるのが良いと思う。



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Sudan Archives

Twitter @sudanarchives

Instagram @sudanarchives


written by M.A

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