音楽ストリーミングサービスのTIDALがSQUARE INCに320億円で買収される

Twitter共同創設者として知られるJack Dorseyが設立したテック企業によって株式の過半数が買収されたことが明らかに。
SHARE
2021.03.05 04:00

Twitterの共同創設者兼CEOとして知られるJack DorseyがCEOを務めるマーチャントサービスアグリゲータ、モバイル決済企業のSQUARE INCが、音楽ストリーミングサービスのTIDALの過半数の株式を2億9700万ドル(約320億775万円)で買収したことが明らかになった。



過半数の株式買収によりJay-Zらは"第2位の株主グループ"に 


TIDALは2014年にノルウェーで設立された後、2015年にJay-ZやBeyoncé、Rihannaらアーティストたちによって買収されたが、今回の買収劇により、それらのアーティストは現在、"第2位の株主グループ"となっていると、Jack DorseyはTwitterで説明。


さらにJack Dorseyの一連のツイートには、「TIDALは、妥協のないアートの体験に焦点を当て、アーティストが所有し、リードすることで、アーティストを称えるという考えからスタートしている。それは爽やかで正しくこのビジョンは、アーティストのためのより強力なツールや、新たな報酬を得るための方法を含めて、今後なお一層強化されていくのみだ」というツイートも含まれている。これは最近注目が集まっているアーティストの権利や独立性、アーティストがファンとつながり、収益を得るための新しい方法を取り入れることを反映したものだと見られている。また、新たにTIDALの暫定的な責任者となるJesse Doroguskerは、アーティストのための新しいツールとともに、ストリーミングはサービスの一部であり続けるだろうとコメントしている。 


関連記事:SoundCloudが新たなロイヤリティ支払いモデル導入! インディーズアーティストにより公平で有利なものに



"TIDALの顔"だったJay-Zは役員に 


DJ magは、SQUARE INCによる買収の背景について、最近の高額なNFT(ノン・ファンジブル・トークン=データなどの所有権、デジタル資産)オークションによって最前線に持ち込まれたシステムが、遅かれ早かれ音楽やアーティストのツールに持ち込まれる可能性があることを暗示している指摘している。 


"TIDALの顔"だったJay-Zは、今回の買収の一環としてSquareの役員に加わる。買収については、「アーティストは、彼らの創造的な旅を支援するためのより良いツールを手に入れる必要がある。Jack DorseyとはTIDALの無限の可能性について何度も話し合ってきたが、その結果、サービスの将来についてさらなるインスピレーションを受けた。このビジョンを共有したことで、私はSquareの役員会に参加するが、そのことにさらに興奮している。そして、このパートナーシップは、多くの人にとってゲームチェンジャーになるだろう。TIDALの新章を楽しみにしている」 と述べている。 


 TIDALの競合企業であるSoundCloudは新たなアーティストへのロイヤリティ支払いモデル導入を発表したばかりだ。それだけに今後のTIDALの動向が気になるところだ。 


written by Jun Fukunaga 


source: 

https://djmag.com/node/100028


photo: tidal.com




SHARE