何度観ても楽しめる、感動できる理由とは？☆Taku Takahashiによるコラム。

ホームシリーズ3部作の完結作。

<p>Text：<a href="https://twitter.com/takudj" title="☆Taku Takahashi">☆Taku Takahashi</a></p>
<p><strong>注意:</strong>なるべくネタバレはしないように書いていますが、ほんの少しもネタバレが嫌な人はこの記事を読まずに、映画を観てから戻ってきてください。</p>
<p>この作品は今までの基礎知識が無くても楽しめるようできている。僕自身、今回は予告編すら観ずに挑んだが、ものすごく楽しめた。ただ、映画館にも関わらず、途中で拍手喝采が何度か鳴った時、もう少し予習をしてもよかったなとも思わされた。そこで、観る前に知っておいたら楽しめる情報を書いておきたい。</p>
<h3>観ておいたらもっと楽しくなるMarvel作品</h3>
<p>ドラマ『デアデビル』(Netflix)<br />
映画『スパイダーマン』シリーズ<br />
映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ</p>
<p>細かくは言わないが、これらの作品を知っていることによって、色々とこみ上げてくるものがある。<br />
余力がある場合、映画『スパイダーバース』とドラマ『ホークアイ』からのイースターエッグがあるので、そちらもオススメ。</p>
<h3>サントラ De La Soulの『The Magic Number』</h3>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/np0YIaHv6LQ" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>ヒップホップクラシック曲。数字の「3」は魔法の番号だよ、というメッセージが込められている。元ネタは教育番組の曲で、日本で言うと『いっぽんでもニンジン」的な存在。今回はMCUでの3作品目でもあるが、他にも大事な意味が込められている。</p>
<h3>アレックス・ジョーンズ</h3>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/kgUDbvKYbWk" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>今作のJ・ジョナ・ジェイムソンのモデルとなっている。日本ではあまり知られていないが、米国では有名な、実在する元ユーチューバー。『InfoWars』というチャンネルを運営していた。根拠のない報道と陰謀論、そしてハラスメントを起こしたことによって、YouTubeを含め大手SNSから追放された。効果が不確定なサプリメントを売っていたのも有名。</p>
<h3>MJのかけたペンダント</h3>
<p>これは、書くのを悩んだのだけど、気づきにくいので、あえて書いておく。前作『ファー・フロム・ホーム』でベネツィア旅行にてピーターがMJにプレゼントしたペンダント。壊れてしまったのにも関わらず彼女は身につける。今作でそれがどうなるかを追っていたら、何かとても大事なことに気づくかもしれない。</p>
<p>『ノー・ウェイ・ホーム』は単体でも素晴らしかったが、他の作品も観たい！という気持ちにさせられる要素がたくさん詰まっている。作品を観たあと、みんなで気づいたところや感動したところを語り合うのを楽しむこともMarvel作品の醍醐味だと改めて感じさせられた。私も早く観た人みんなと語り合いたい。</p>
<p><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/-XT5bbq6CU4" title="YouTube video player" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture" allowfullscreen></iframe></div></p>
<p>▶公式サイト：<a href="https://www.spiderman-movie.jp/">https://www.spiderman-movie.jp/</a></p>


『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』を10倍楽しめる方法

☆Taku Takahashi

<p>☆Taku Takahashi &amp; TJO が世界中から集めたまだ発売されていないエクスクルーシヴチューンや、これからのクラブフロアを賑わすであろう最新キラーチューン等を紹介、また注目のDJ/アーティスト達によるここでしか聴けないインタビュー等も数多くフィーチャーしているプログラム。</p>


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TCY Radio

<p>Text：<a href="https://twitter.com/takudj" title="☆Taku Takahashi">☆Taku Takahashi</a></p>
<p>『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』はMarvelの大ファンでなくても、多少の知識を持っていれば純粋に楽しめるよう作られています。ただ、周りのMarvel好きがあなた以上にすごく感極まっていませんでしたか？僕も号泣でした。なぜそこまで感情的になるのか？なぜ２回も３回も観に行く人たちがいるのか？そこには色々な理由があるんです。今回のコラムはネタバレ全開でいきます。</p>
<p><strong>※以下、映画の重大なネタバレを含みます。映画を鑑賞後にお読みください。※</strong></p>
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<h3>11時間46分の物語のやり直し</h3>
<p>過去のスパイダーマンを観ていなくても、トビー・マグワイアとアンドリュー・ガーフィールドのピーター・パーカー(スパイダーマン)が登場した瞬間はビックリした人も多かったのでは？ただ、この喜びは友情出演だけではありません。過去の『スパイダーマン』3部作と『アメイジング・スパイダーマン』の上映時間全てを足すと約11時間46分。このなかでピーターの失敗や後悔、そしてヴィランたちの無念。これらが描かれていました。この作品はそういった人たちの救いや贖罪の話でもあります。</p>
<h3>ガーフィールドはなんだかんだ「アメイジング」</h3>
<p>アンドリュー・ガーフィールド版の『アメイジング・スパイダーマン』は前作と違ったキャラ設定やダークな結末のせいか、賛否両論で興行収入もシリーズの中でいちばん低く、2作で終了。2作目で、恋人のグウェンが転落し救えなかったシーンがあり、これが大きな物議を醸しました。『ノー・ウェイ・ホーム』でもホランド演じる（こっちの）ピーターの恋人MJが転落するシーンがあります。それを救うのが『アメイジング・スパイダーマン』のピーター。悲劇の繰り返しを止めた瞬間、ガーフィールド演じるピーターが嬉しいような、安堵しているような、悲しいような、どう表現したらいいのかわからない絶妙な表情をします。</p>
<p>3人のピーターたちが過去に戦った相手について話しているとき、ガーフィールドだけ宇宙人と戦ってないことで自分に劣等感を感じる台詞を言うシーン。ホランドとマグワイアが「そんなことないよ、キミは『アメイジング』（最高）だよ」と言うシーンは映画のタイトルに繋がるだけでなく、2作で終わってしまい人気が他の2作品よりも少なかったのを比喩しているシーンでもあります。今回MJを救うことができたことによって、単にオマージュとしての笑いだけでなく、肩身が狭い思いをしていた『アメイジング・スパイダーマン』ファンへの救いでもあったのではないでしょうか？</p>
<h3>「大いなる力には大いなる責任が伴う」の繰り返し</h3>
<p>天真爛漫かつユーモアたっぷりな、素敵なメイおばさん。人助けや優しさをピーターに教え続け、最後までそれを貫きながら死を迎える前に「大いなる力には大いなる責任が伴う」とピーターに伝えます。スパイダーマン知識が少しでもある人はここで、彼女が死んでしまう予感しかしません。なぜなら、これは過去の『スパイダーマン』シリーズで死んでしまう叔父のベンとまったく同じフレーズだからです。過去の作品のピーターはこの大切なセリフを聞く時、そっけない態度をとってしまうのですが、今回のピーターはその瞬間、言葉の意味を理解できなくとも、しっかりと素直にメイおばさんの話を受け止めています。そしてこのセリフが３人のピーターたちの絆を確認しあう重要な言葉になっています。</p>
<h3>ドクター・ストレンジの呪文「カウフ・カウル」</h3>
<p>友人たちのMIT合格を実現させるために、ピーターがスパイダーマンだということを全世界が忘れるよう呪文を唱えます。この時にピーターはストレンジに呪文を５回修正させているんですが、ドクター・ストレンジは６回修正したと言っています。ストレンジほどの記憶力の良い人間がそういった数字の間違いをするとは思えなくて。ひょっとしたら、呪文の途中でストレンジ本人も忘れない修正をかけていたんじゃないかな、と思いました。もしクライマックスでストレンジだけ覚えているように呪文を唱えていたら、今後の『スパイダーマン』がMCU(Marvel Cinematic Universe)に戻ってくるときの重要なポイントになるかもしれないと憶測してしまいます。</p>
<p>クライマックスのピーター・パーカーの存在そのもを消す呪文は正直、謎だらけで。たしかにわかっていることは、スパイダーマンという存在は記憶に残っているが、ピーター・パーカーという存在が人々の記憶から抹消されたこと。さらにピーターが記録されているものが全て抹消されていること。引っ越したときの荷物にGEDの模擬テスト本がありました。GEDとはGeneral Educational Developmentの略で、アメリカで高等学校卒業程度の学力を有する証明のための試験です。日本で言う高校卒業程度認定試験に似たようなものです。これはすなわち、ピーターの学歴の記録がこの世から消えてしまったという意味を持ちます。ここから推測できるのはピーターが写っている写真や動画も全て無くなったということ。魔法の仕組みはよくわからないんですが、物理的に全てなくなったのか、もしくはみんな、そこにあるものが見えなくなったのか？それは次回作でどう扱うかがとても気になります。</p>
<h3>MJのペンダントそしてパルパティーンのミニフィグ</h3>
<p>これはネタバレ無しの記事でも触れたのですが、ピーターがMJにプレゼントしたネックレスがあります。ピーターの全ての記憶と記録が抹消されたのにもかかわらず、終わりのドーナツ屋さんのシーンでMJはそのネックレスをしっかりとつけていました。そして一人暮らしを始めたシーンではネッドの友情の証でもあるデス・スターのレゴに付属される皇帝パルパティーンのミニフィグをピーターが大切に保管しています。最後のシーンでピーターは自分から正体を明かさずに終わりましたが、MJのピーターへの愛情、そしてネッドの友情はドクター・ストレンジの最強の呪文ですらはねのける力がある。ここまでくると考察というより願望になっているのですが…。</p>
<h3>今後の『スパイダーマン』</h3>
<p>僕にとって『ノー・ウェイ・ホーム』の大きな功績は今まで何度かリブートされた『スパイダーマン』が別の物語ではなく、別のマルチバースになったこと。今までは別の映画と思われていた作品が「マルチバース」という解釈で繋がり、全てがカノン（正史）となりました。これによって、色々な可能性が生まれてきます。前だったらトム・ホランドのスパイダーマン以外は作れなかったのが、今後は２作で終わってしまったアンドリュー・ガーフィールド版の３作目が作られる可能性もあります。それこそエレクトロが言っていたセリフから『スパイダーバース』の主人公のマイルズの出現もあるかもしれません。</p>
<p>過剰なくらい多いファンサービスで興奮させられてしまった自分がいるんですが、同時にツッコミどころはとても多い作品でもありました。なぜマルチバースの扉を開いてこちらのユニバースに登場するヴィランたちは死ぬ前だったのか？ 2人のピーター・パーカーもそれぞれの作品が終わった後のタイミングなのか？ハッピーがメイおばさんとスパイダーマン経由で出会ってピーターを知らないのはなぜか？他にもいっぱいあります（笑）。それはそれでツッコむのも楽しいですし、逆になんらかの理由を考えるのも楽しいんじゃないかと思っています。</p>
<p>『ノー・ウェイ・ホーム』は過去の『スパイダーマン』の繰り返し、その中のやり直しが詰まった作品で、大まかに分かる部分もありつつ、細かい伏線があちこちに散りばめられています。すべての『スパイダーマン』を観れば観るほど、それに気付かされる作品です。だからこそ何度も見返したくなるのかもしれません。</p>
<p><center><iframe class="instagram-media instagram-media-rendered" id="instagram-embed-0" src="https://www.instagram.com/tv/CYqs3nRlSX0/embed/captioned/?cr=1&amp;v=12&amp;wp=1080&amp;rd=https%3A%2F%2Fnewadmin.block.fm&amp;rp=%2Fnews%2F8336#%7B%22ci%22%3A0%2C%22os%22%3A294678.15999999584%7D" allowtransparency="true" allowfullscreen="true" frameborder="0" height="832" data-instgrm-payload-id="instagram-media-payload-0" scrolling="no" style="background: white; max-width: 540px; width: calc(100% - 2px); border-radius: 3px; border: 1px solid rgb(219, 219, 219); box-shadow: none; display: block; margin: 0px 0px 12px; min-width: 326px; padding: 0px;"></iframe> <script async="" src="//www.instagram.com/embed.js"></script></center></p>


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【ネタバレ注意】『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』はなぜ何度も観たくなるのか？

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