“ゴーストライター問題”の解決につながるか?ソングライターの権利を守る組織が発足

The ChainsmokersやJustin Bieberなどトップアーティストに歌詞を提供するソングライターが名を連ねる。また、正規のクレジットを求める公開レターも提出。
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2021.04.06 06:00

楽曲が制作されるにあたって、実際に歌うのはミュージシャンであっても曲を作る作曲家、そして歌詞を書くソングライターがその背景にいることがほとんどだ。


しかし、これまでソングライターの立場は軽んじられてきた現実がある。この状況を改善しようとソングライターによる組織「The Pact」が新たに結成され、The Chainsmokers(ザ・チェインスモーカーズ)らに歌詞を提供してきたEmily Warren(エミリー・ウォーレン)らが賛同している。






アーティストとソングライターの利益分配


The Pactの公式アカウントではSpotifyを例に、ソングライターがストリーミングにおいてどのような割合で利益を得ているかを説明している。


これによるとソングライターへの分配は1000万再生で約2000ドル。原盤権を所有するアーティスト、レーベルはその13倍もの利益を得ている。アーティストはその他にもライブやマーチャンダイズの販売などでも収入を得られるが、ソングライターは曲に対してだけ。そう考えると不利な状況に置かれていることがわかる。


The Pactと賛同するソングライターのグループは「アーティストが実際には作詞をしていない曲であっても、ソングライティングにアーティストの名前がクレジットされている現象」の廃止を求める公開レターを提出。


Emily Warrenだけでなく、Justin Bieber(ジャスティン・ビーバー)らに歌詞を提供しているJustin Tranter(ジャスティン・トランター)ら有名なソングライターもリストに名を連ねている。





ゴーストライターは有りか無しか


曲に携わり、作詞までしているのであれば名前がクレジットされることは当然のことに感じる。しかし有名なアーティストであっても本人、あるいはレーベルの意向によってソングライターの名前が消されてきた事実はあった。これまでにもいわゆるゴーストライターは有りか無しかという議論はされてきており、全米1位を何度も獲得しているラッパーのDrake(ドレイク)ですら疑惑を取り沙汰されてきた。


同じくラッパーのKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)は過去のインタビューでゴーストライターを雇うアーティストについて「アーティストとして目指す場所によるだろう」と否定も肯定もしていなかった。しかし実際に歌詞を書いているソングライターにしてみれば、自分の功績がクレジットされないことには納得が行かないだろう。今後The Pactの動きがどの程度影響を与えていくか、興味のある方はアカウントをフォローして追ってみていただきたい。



ストリーミングの時代にアーティストとその周りで曲に携わった人たちの権利関係はより明確にしていく必要があるように感じる。




written by BsideNews


source

https://pitchfork.com/news/songwriters-call-on-artists-to-stop-demanding-credit-and-publishing-for-songs-they-didnt-write/


photo

https://www.the-pact.org/




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