アルバム『Something Like A War』が世界的に注目、Kindnessとは

『Something Like A War』がヒット、Kindnessの人気
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2020.03.09 07:47

『Something Like A War』がヒット、Kindnessの人気


シンガー兼ミュージシャンのKindness(カインドネス)は、多方面で活動を行っている。2019年にリリースされたアルバム、『Something Like A War』は多彩な音楽ミックスにより、ヒットを記録している。日本ではまだ知名度が低いが、より世界的な注目を浴びること間違いなしのミュージシャンと言われている。ミュージシャンKindnessについて紹介しよう。



Kindnessの経歴と魅力


ミュージシャンであるKindnessは、イギリス出身のAdam Bainbridge(アダム・ベインブリッジ)によるソロ・プロジェクトである。2009年より音楽活動をはじめて、同年に音楽レーベルであるMoshi Moshiよりシングル「Swingin’ Party」をリリースしている。


「Swingin’ Party」はシンセサイザーを使ってミックスアップしたクラブミュージックである。透明感があり、かつどこか懐かしいKindness自身のボーカルがノスタルジーを喚起する音楽となっている。さらに80年代にインスパイアされた音楽が、さらにノスタルジックな雰囲気を出している。英国のポップスならではのニューミュージックと言えるだろう。こうした音楽の手法は、シンセポップと言われている。


さらに「Gee Up」ではMVの制作にも関与している。「Gee up」はイギリス・ロックの特徴を踏まえながら、グルーヴなサウンドでアレンジした内容となっている。MVでもノスタルジックなバンドファッションを踏襲していることからも、その特徴が伺われる。また、Kindnessは、Adam Bainbridge名義で、さまざまなミュージシャンのMVも手掛けていることで有名である。


さらにDJとして他のミュージシャンとコラボレーションしたり、ラジオのDJとしても長年活躍している。さらに音楽ジャーナリストとしての顔ももっている。日本でも一部の音楽ファンのあいだで話題だったが、今後ますますKindnessの名前を聞く機会が増えるだろう。



Kindnessによる音楽の特徴とアルバム『Something Like A War』


Kindnessは 2014年にアルバム『Otherness』をリリースした。 『Otherness』には、代表曲である「This Is Not About Us」が収録されている。「This Is Not About Us」は、Kindnessのオルタナティヴロックへのこだわりが凝縮された曲と言えるだろう。シンセサイザーを駆使しつつ、ギターのアレンジを加えることで、Kindnessの確かな音楽性が表現されている。さらにMVは80年代のダンスシーンを思わせる内容となっている。


一方でKindnessは、他のミュージシャンとも積極的にコラボレーションするようになった。Robyn(ロビン)とフューチャリングした「Who Do You Love」では、彼女の繊細な声とKindnessのシンセサイザーを多用した音楽とが、見事にマッチした1曲となっている。さらに本作は積極的にアレンジも行っており、Kindnessならではのオルタナティヴロックとは異なる新たな方向性を打ち出している。


アルバムをリリースしたり、コラボレーションを行うことで、Kindnessは欧米を中心に知名度を上げていった。大きなロックフェスにも登場して、大物ミュージシャンの仲間入りを果たしつつある。そのKindnessが『Otherness』以来、5年ぶりにリリースしたアルバムが『Something Like A War』である。


アルバムにKindnessが80年代のロックシーンで見られる衣装をまとっていることからわかるように、本作もオルタナティヴロックにこだわった内容となっている。




新しいKindnessの挑戦が聞ける、アルバム『Something Like A War』の内容


Kindnessはアルバムである『Something Like A War』でも、シンセサイザーを使用したロックにこだわっている。特に代表曲のひとつである「Raise Up」では、ファンクな曲調を取り入れつつ巧みなピアノアレンジが特徴となっている。さらに女性ボーカルを起用することで、さらにファンクとオルタナティヴロックとの融合を狙った内容となっている。ファンク好きにも聞いてもらいたい1曲だ。


また『Something Like A War』では、女性R&BシンガーであるSeinabo Sey(セイナボ・セイ)を起用した「Lost Without」も収録されている。こちらはジャズのアレンジを取り入れた、アーバンな雰囲気が特徴だ。これまでのKindnessの音楽とは、やや異なる1曲と言えるだろう。とはいえ英国ロックにインスパイアされた、ノスタルジックなアレンジは健在である。日本の東京を映し出した、透明感あるMVにも注目したい。さらに『Something Like A War』では、DJとしてのミキシングスキルを遺憾なく発揮した「Cry Everything」も必聴の一曲だ。


Kindnessは歌詞にも彼の特性が生かされている。『Something Like A War』でもヒップホップなどのリリックではなく、あくまでロックを追及した歌詞になっている。とはいえ、いわゆるスノッブな内容ではなく、どちらかといえばイギリス・ロックらしい素直な歌詞と言えるだろう。日本でリリースされるKindnessのアルバムには対訳もあるので、そちらもチェックしてもらいたい。


ロックを軸にしてシンセサイザーを取り入れたり、ファンクをミックスアップしたり、さらには女性R&Bシンガーを起用するなど、多彩な音楽性を追求しているのがKindnessの特徴である。透明感ある彼のボーカルは聞き心地も良い。そのため音楽好きなら誰しもが、一度は聞いておきたいミュージシャンである。来日することもあるので、興味を持たれた方はKindnessの活動に注目してもらいたい。




written by 編集部


photo: https://www.facebook.com/pg/Kindness/photos/?ref=page_internal


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