動き出すUKシーン! ”ソーシャルディスタンス”を確保したライブ会場「安全かつ責任を持って人々に音楽を取り戻す」

The Libertinesらが出演する新規オープンのイベント会場では2メートルの距離を保ちながら野外でライブやDJを楽しむことができる。
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2020.07.08 02:00

これまでに28万人以上の感染者数、4万人以上の死亡者を出していることで、新型コロナウイルスによる世界で2番目に大きな被害を受けた国となっているイギリス。そんな同国では3月下旬から感染拡大防止のためにパブやレストラン、映画館などの営業自粛が続いていたが、今月4日にそれらの営業が保つことを条件に再開し、少しずつ日常が戻りつつある状況にある。



イギリス初となるソーシャルディスタンスを確保したライブベニュー 


そんな中、イギリス初となるソーシャルディスタンスを確保したライブベニュー「Virgin Money Unity Arena」がこの夏オープンすることが報じられ、注目を集めている。 「Virgin Money Unity Arena」は、イギリス・ニューカッスルのコンサート関連の事業を行うSSD Concertsと同地のフェス「This Is Tomorrow Festival」が共同で企画したもの。


野外ベニューとなるこちらでは、来場者の新型コロナウイルス感染リスクを極力減らし、イベントを楽しむことができる安全な環境を作り出すために、来場者向けに2メートルずつ離れた鑑賞エリアを設置。またトイレは一方通行、フードやドリンクは事前注文するなど、人と人との接触を減らした”ソーシャルディスタンス”を確保するための施策が行われるという。





安全かつ責任を持って人々に音楽を取り戻すことができるか 


このようなソーシャルディスタンスを確保したライブベニューについて、SSD Concertsのマネージングディレクターは、新型コロナ禍によって企画していた全てのイベントが今年の後半に延期され、全てのベニューの営業自粛が余儀なくされてしまったが、我々のスタッフは継続する意思を持っていた」とコメント。さらに昨今の状況を受け、「このような時代だとイギリスの人々は特に音楽なしではいられないはずだと考え、どうすれば安全かつ責任を持って人々に音楽を取り戻すことができるかということを考えた」と語っている。イギリスでは先月、約6000人が集まった違法レイヴが行われ、性的暴行や違法薬物の過剰摂取、刺傷事件が多発するなど大問題になっていただけにこの”安全かつ責任を持って”という言葉の意味は大きい。


関連記事:イギリスの違法レイヴに6000人が参加、現場では暴行事件が多発し燦々たる状況に


Two Door Cinema Club、The Libertinesらが出演 


またこの程、「Virgin Money Unity Arena」の出演者が発表。8月14日にイギリスのDJのCraig Charlesが出演するほか、8月15日にTwo Door Cinema Club、8月22日にSupergrass、8月29日にThe Libertinesらの出演が決定。これにより「Virgin Money Unity Arena」は、イギリス初のソーシャルディスタンスを確保したライブイベントを実際に開催することになる。



なお、イギリス政府は今月、新型コロナ禍の影響で大きな経済的損失を被った同国の音楽、演劇、ギャラリー、美術館、博物館など文化芸術業界に対して、助成金、貸付を含む総額15億7000万ポンドの支援パッケージを用意することを発表している。今後、この文化振興施策が新型コロナ禍によって深刻な被害を受けたイギリスのカルチャーシーンをどのようにして復活させるのか気になるところだ。 


written by Jun Fukunaga

source:

https://www.bbc.com/japanese/53295810

https://mixmag.net/read/uk-first-socially-distanced-music-venue-summer-virgin-money-unity-arena-newcastle-news

https://www.nme.com/news/music/the-libertines-supergrass-and-two-door-cinema-club-to-play-uks-first-socially-distanced-gigs-in-newcastle-2702897

https://www.residentadvisor.net/news/72972


photo: Virgin Money Unity Arena Twitter




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