Smokepurppってラッパー、誰? 来日公演までに知っておきたい5つのこと 日本からはラッパーMIYACHI、Awich、kZmらが参加

9/27.28と来日公演が決定したSmokepurpp。超豪華なアーティスト陣とともにアジアを駆け回る。
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2018.09.21 09:00

Smokepurppの初来日イベントが決定!



Smokepurppが東京、大阪の2つの日本公演を含むアジアツアーを発表した。3MA EntertainmentとDosingのコラボによって実現したこの企画は、アジア各国の主要都市を巡ることにより各アーティストの影響力を高めることが目的のようだ。またDosing.jpによると、同レベルのコンテンツを毎月開催する予定だと発表しており、今後も目が離せないイベントになることは間違いないだろう。


豪華なアーティストが多数出演


Smokepurppはもちろん日本からも豪華なアーティスト陣が参加するとのことで注目が集まっている。9/27の東京公演ではMIYACHI、そしてYENTOWNからAwichとkZm。9/28の大阪公演ではJin DoggとYoung Cocoが出演する。HIP HOPの波はもう誰にも止めることは出来ないだろう。




Smokepurppってそもそも誰?


ここ2週間、SNSで大きく拡散されたSmokepurpp来日イベント。彼の名前を知らなかった人も、今回のイベントで知ったのではないだろうか? それだけでも今回のイベントはかなり意味のあるものに違いない。


SNS上で注目を集め一気にスターダムに乗り上げたSmokepurppを中心とする若いアーティストたち。HIP HOPに新たな成功のルートを作り上げた若き才能について、今のうちに予習しておこう。


1. 彼の出身地、フロリダのHIP HOPについて



「グチギャングチギャングチギャングチギャン」の圧倒的破壊力のバースにより天下を一瞬でとったLil Pump。彼を世に送り出したのはSmokepurppというのは有名な話だ。フロリダで生まれた彼らは、同じブロックで育ち、ともに音楽を作り、SoundCloudを中心に「新たな」音楽を広めている。


Smokepurpp、Lil Pump、Ski Mask The Slump Godを中心とするフロリダ出身のラッパーは、その似たスタイルから1つに括られて話されることが多い。XXXTentacionもフロリダ出身である。彼らがラップするトピックは主に、金、ドラッグ、セックス、高級車、ブランドなど、現実離れした生活についてだ。若くして大金を積み上げた彼らは、実際に金を稼いでいるという現実でヘイターを黙らしている。Smokepurppの歌詞を少しみてみよう。




2. リリックの特徴


Murda Beatzと共同で製作された『Bless Yo Trap』から「123」だ。


「Ok 123、今エクスタシーをやったとこだ。Ok 456、8人の女と寝るぜ。Lil Purpp(Smokepurppのこと)が若くて金を持ってるからお前はヘイターなんだろ」


この後のラインは乱行の描写がリアルに表現されているので、気になる人は調べていただきたい。常軌を逸したリリックであるが、123、456のパートはどこのライブでも大合唱になるノリやすい曲だ。Ronny Jがビートを手がけた「Audi.」では、その名の通りAudiについての曲だが、天才的なリリックを残している。


「友達はいらない、Audiが欲しい。車はいらない、フェラーリが欲しい」


「ごめんなビッチ、俺は謝らないんだ」


1秒で矛盾が起きている。そして「Topic」ではもっと面白いことになっている。


「俺はビッチに言ったんだ。『ごめんなビッチ、俺は謝らないんだ」」


意味のわからないリリックを、他の曲で引用する意味のわからなさだ。おそらくSmokepurppもこのラインを気に入っているのだろう。ニヤニヤしながらマリファナを吸っているに違いない。

 


3. SNSでの発言について


SNS上で他のラッパーに喧嘩を売るなどして常に注目を集めているSmokepurpp。言動に対し、同じくSNS上にて彼の曲には中身が無いと批判されることがあるが、それについてはSmokepurpp自身も認めているようである。Montrealtyのインタビューにて音楽やSNSでの言動についてSmokepurppはこう語った。


「最近のほとんどは釣りみたいなものだ。ほとんどの人がそれが釣りだと気づいてるが、逆にそれが嫌いな人もいる。俺はそれを気にしないしPump(Lil Pump)も気にしない」


「俺らのOGは全く違う音楽を作っていたし、俺らもまたOGなんだ。(自分たちより)若いアーティストはまた違う音楽を作るだろう。音楽はアートなんだ。アートを作るには具体的なやり方は存在しないし、やりたいことは何でもできるんだ」


自分たちが作り上げ、形にした音楽ジャンルに自信を持ち、誇りを持っていることが伺える。そんな新たなOGたちに目をつけたアーティストがいる。



4. Kanye Westも注目するSmokepurppの存在


Kanye Westの8枚目のスタジオアルバム『Ye』。リリースされる直前にSmokepurppとのリミックスが突如出現したのを覚えているだろうか? どこのストリーミングにも出さず、新曲を聴くためだけのサイトを作った変わった形でのリリースだった(現在あのサイトは他のサイトに乗っ取られている)。当時J Coleとの間で軽い小競り合いがあったが、Kanye West本人によるツイートによって本格的なビーフになることはなかった。Smokepurpp自身も「俺が次の世代のKanye Westだ」と話している通り、2人の相性はかなりいいのだろう。




5. サウンドクラウドラッパーはライブでは歌わない?


ライブとはアーティストが生歌を披露するもの、と思われていたがサウンドクラウドラッパーの間ではそれは常識ではない。Smokepurppを代表とする若いアーティストは歌うことなく、ただ観客を煽っているだけだ。しかし、それは本当なのだろうか? ネットが作り出した偏見なのではないだろうか? 私自身、実際にSmokepurppのライブに足を運んだことがあるのだが、現場の声から結論を先に言わせていただきたい。


「あんまり歌わない」


まさに言葉の通りである。Smokepurppの生の歌声を楽しみにしていた人にとっては少し残念なライブだったかもしれない。しかし会場を見る限りでは少なくとも残念そうな人は見つけられなかった。「123」とともに登場したSmokepurppは序盤からエンジン全開であった。「Fingers Blue」や「Krispy Kream」などヒット曲を披露しているが、ステージで飛び跳ねたり、ペットボトルの水を巻いたりと、終始会場を盛り上げることに徹していた。


中盤に差し掛かるとLil Pumpのヒット曲である「Esketit」や「Gucci Gang」など自分以外のアーティストを披露。会場もこれが見たかったとばかりに飛び跳ねていたのが新鮮だった。そして同郷のラッパー、XXXTentacionの「Look At Me」が流れ始めると、多くの観客は腕をクロスしてXを作り、彼への追悼の意を表した。今思うとあそこが一番盛り上がった瞬間だったかもしれない。


DJとラッパーの境目が徐々になくなっていると感じた貴重な時間であった。ライブ中にもSmokepurppはバックDJとこまめに連携をとっており、観客の反応を見て次の曲を選んでいたのが印象的であった。

 



以上がSmokepurppについて知っておきたい情報だ。サウンドクラウドラッパーを代表する新たな時代の幕開けを体験するチャンス! 彼の才能が本物なのかフェイクなのか、自分の目で確認していただきたい。


written by Yoshito Takahashi


source:

https://youtu.be/glTi9SFuB9g 

https://www.billboard.com/articles/events/vma/8471490/smokepurpp-lil-pump-2018-mtv-vmas 

https://www.hotnewhiphop.com/kanye-west-posts-smokepurpps-lift-yourself-remix-but-not-to-diss-j-cole-news.48966.html 


photo: Youtube

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