ミキシング作業を効率化!Sonibleが「世界初のマルチトラックEQ」プラグインを発表

複数のトラックを統合して自動EQ処理することができる。
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2021.05.17 09:00

SonibleがインテリジェントなEQプラグイン「smart:EQ」をさらにスマートに進化させたと発表した。単一のオーディオトラックで作業するだけでなく、複数のチャンネルを自動処理することができ「世界初のマルチトラックEQ」になるという。


ここ数年、AIによる自動処理を売りにしたスマートなEQプラグインもいくつかリリースされているが、smart:EQ 3はこれまでにリリースされているAI処理型EQとは一線を画すものとなりそうだ。



これまでのAI搭載EQプラグインの問題点


EQプラグインはすべてのミキシング作業で100パーセント利用される基本のエフェクトであり、使い方としては簡単な部類だがしっかりと狙った音響処理ができるようになるには熟練を要する。ある程度作業に慣れている方でも、EQポイントを探すのは集中力のいる作業だ。


そのためか昨今AI機能を搭載したEQプラグインは多くリリースされており人気を博している。しかしながらこういったAIは通常インサートしたトラックの楽器のみを解析し処理するので、隣り合う楽器同士の音の干渉(例えばギターとボーカルが重なって音が聞こえづらいなど)といった最も重要なEQ処理についてはAI側では何もできなかった。


このため、従来型のAI搭載EQでもかなり作業が楽になるものの、やはり根本的なミキシング作業特有の手間は残ってしまっていた。





この機能が欲しかった!複数のトラックを統合して自動EQ処理


smart:EQ 3はこの複数のトラック間のサウンドの干渉を最大6トラックにまたがって同時処理ができる。


ミキシングの工程では楽曲を構成する各楽器、例えばドラム、ベース、ギター、シンセ、ボーカル1、ボーカル2などそれぞれのサウンドにEQ処理をかけていく。この際に基本となるのが音のなる帯域の過度な重複・干渉を避けつつ、優先順位の高い楽器がより明瞭に聞こえるよう調整する作業だ。


ボーカルとギターなどは音がぶつかりやすいトラック同士なので、ボーカルの特定の帯域をあげる場合はギターの同じ帯域を下げるといった地道な作業を繰り返してサウンドの干渉を避けていくのだが、smart:EQ 3はオーディオトラックを3つの優先度のレイヤーに別けて各楽器や音声に優先度別に必要なEQ処理をかけてくれる。


これぞまさにミキシング作業という部分をかなりスマートにやってくれるのだ。


▽複数トラックでの処理の様子


iZotope製品との違い


AI製品の先駆者であるiZotopeも基本的にはEQは1トラックごとに調整する形だが、Nectar 3という製品ではにボーカルを最優先として、ボーカル以外のトラックをEQ的に抑えるという方法で多少の対応はしていた。こちらの機能ではオンオフのみで微調整が効かない上、2トラック間でしか効果がなかったため、smart:EQ 3の6トラック同時かつ優先度を3レイヤーで設定できるという機能はかなり先を行くEQ処理と言える。


ただし、iZotope製品はマルチエフェクトでコンプレッサーやエキサイターなど、複数のエフェクトをAIによって設定するため、単純に良し悪しを比較することはできない。


EQとしてはsmart:EQ 3を使いつつもiZotope製品と組み合わせることで、ワークフローをより効率化できるだろう。


sonible社のsmart:EQ 3は2021年6月7日(月)まで発売記念価格として約31%OFFの¥9,730(通常価格¥14,102)で提供されている。気になった方は体験版もダウンロードできるので、まずは気軽に試してみよう。


written by Yui Tamura


source:

https://sonicwire.com/product/B1811

https://www.sonible.com/smarteq3/


photo:

https://www.sonible.com/smarteq3/





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