TechnicsがDJ向け最新ターンテーブル「SL-1200 MK7」を9万円で発売すると発表

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2019年1月にラスベガスで行われたイベント「Technics7th」開催時に発表されたオーディオブランドTechnicsの最新ターンテーブル「SL-1200 MK7」の発売予定日と価格が発表された。
話題のTechnics最新DJ向けターンテーブル「SL-1200 MK7」とは?
1月の発表以来、注目を集める「SL-1200 MK7」は、近年のハイエンドオーディオファン向け製品とは異なり、以前から同社が制作販売していたDJ向けターンテーブルの最新モデルだ。ターンテーブルとしては、従来どおりのアナログレコードを再生するというのが基本的な特徴のSL-1200 MK7だが、起動トルクやブレーキスピードまでを歴代のSL-1200MKシリーズと同じ操作感を追求。ダイレクトドライブモーターやプラッター、シャーシなど、すべてを新開発しながら、トーンアームや各種操作スイッチなどの配置はSL-1200MKシリーズのレイアウトと操作感を踏襲し、これまでと変わらない使い勝手を実現している。
またDJ向けモデルの機能的特徴としては、コアレス・ダイレクトドライブ・モーターなど、Hi-Fiターンテーブルの開発で生まれた最新の技術を投入しており、レコードを手から離す際の操作感であるモーターのトルク、ブレーキスピードの調整を高度なデジタルモーター制御技術で実現。ユーザーのベストなスタート/ストップのタイミングも微調整可能で、プレイスタイルに合わせて細かなカスタマイズも可能だ。さらにDJプレイの幅を広げる逆回転再生や78回転再生、±16%の再ピッチ調整にも対応。特に78回転はSP盤を聴くのに利用するためのものだが、それによりこれまでに実現できなかったDJプレイを可能にしより多彩なDJプレイを実現できるとのこと。
気になっていた販売価格が予想価格よりも下回る
このように従来のシリーズのルックス、操作性を踏襲しつつも、最新のテクノロジーを搭載しているため、”モダナイズされたターンテーブル”という印象を受けるSL-1200 MK7。それだけに発表当時から、近年のTechnicsターンテーブルの高級製品志向もあり、販売価格には注目が集まっていた。それについては、海外サイトなどでは当初、日本円で12万円以上する販売価格が予想されていたものの、公式サイトで発表された価格は9万円(税抜)だ。そのため予想価格に反してかなりリーズナブルになっている印象を受ける。
ただ、それでも1台がその価格であることを考えると現在、同業他社が発売しているモデルにはさらに安価なものも多数存在するため、一般ユーザーが例えば、自宅用のDJプレイ用機材として捉えるかどうかは今後注目していきたいところ。
なお、SL-1200 MK7は2019年5月に発売予定と公式サイトでは発表されている。しかし、Otai RecordのTwitterによると、5月24日に発売されるとのこと。先述のように一般ユーザーへの普及とともにクラブでもどの程度導入されるかにもDJとしては注目したいといった感じではないだろうか?
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— オタレコ(一日一麺):OTAIRECORD (@otairecord) 2019年3月16日
written by Jun Fukunaga
source:
http://jp.technics.com/products/1200mk7/
photo: Technics