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    showmoreインタビュー “傷つけ合うような愛”すら歌った『too close to know』

    2020/01/27 (Mon) 09:00
    admin

    2ndアルバム『too close to know』をリリースしたshowmoreの二人に、以前より親交の深いカワムラユキがインタビュー。

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    カワムラユキがナビゲートする番組「shibuya OIRAN warm up Radio」に2ndアルバム『too close to know』をリリースしたshowmoreがゲスト出演。カワムラとshowmoreの出会いからアルバム制作の苦悩までざっくばらんに語ってくれた。

    showmore
    ヴォーカリスト根津まなみとキーボーディスト/プロデューサー井上惇志の2人によるユニット。2017年9月より始動し、配信限定シングル「circus」をリリース。完全なノンプロモーションにもかかわらずYoutubeでのミュージックビデオが300万回再生を超えるなど一躍話題となる。2018年5月に1stアルバム「overnight」をリリースし、同年6月に「恋をした/circus」の2曲を7inchアナログ盤としてアルバムからシングルカット。2019年12月に2ndアルバム「too close to know」をリリース。

    カワムラユキ(以下、カワムラ):今日はshowmoreのお二人がゲストに来てくれました!お久しぶりです。

    根津まなみ(以下、根津):お久しぶりです。今日はありがとうございます。

    カワムラ:遡ると私たちの出会いは…。

    井上惇志(以下、井上):2016年のりんご音楽祭予選の打ち上げじゃないですかね?

    カワムラ:井上くんとはそうでしたね。根津さんとは「朝焼けの中で」っていう根津さんソロの楽曲をたまたまネットで見つけて。映画の主題歌になってたんですよね。そのときに大変な衝撃を受けまして。「素晴らしい曲だな、このボーカルの方は一体どうしてこんな声を出せるんだろう」と思って、他局の番組で紹介したりしてたら、導かれるように根津さんとお会いできたんです。

    根津:ありがとうございます。

    カワムラ:その後、根津さんが渋谷でソロライブをするということで。平日の夜だったと思うんですけど。

    井上:僕、確か隣の席でユキさんと一緒に観ましたよね。楽しかったですね。

    カワムラ:二人とも全く動かず、じーっと根津さんを見つめてましたね(笑)。ライブが終わった後、根津さんと飲んで。

    根津:懐かしい、そうでしたね。ずっとしゃべってました。

    カワムラ:友達として好きだなっていう気持ちが生まれちゃって。学校から家まで一緒に帰るけど、家に着いて欲しくないみたいな。

    根津:あぁ、ちょっとわかる。

    カワムラ:そして、久々に会ったshowmoreはすっかりラジオ慣れしてると噂で聞いたんですけど。

    根津:あはは(笑)。私の地元が山梨ということで、2019年の4月〜12月までFM Fujiで番組を担当させてもらって、鍛えられました。

    井上:最初はひどかったよね。しかも朝の番組だったんです。初めての収録のときにディレクターさんから開口一番「もうちょっと元気にお願いします」って言われて(笑)。

    カワムラ:朝の番組にshowmoreはすごいね(笑)。

    根津:私たちもびっくりでしたけど、案外馴染んで。

    カワムラ:どうでした?ラジオやってみて。

    根津:楽しかったです。好き勝手やらせていただいたというか。

    井上:好きな曲をかけさせてもらったりとか。毎週決まった時間に決まった尺で話して、見えないお客さんに届けるってことはすごく難しいけど、とても意義深いことだなと。すごく勉強になりました。

    カワムラ:ちょっとセッションに似てません?例えばゲストの方にもコンディションがあって、それを読んで対応したり。

    井上:あぁ、そういう生っぽさみたいなものは確かにセッション感がありますね。僕ら2人のかみ合わせも日によって違ったり。根津さんに怒られたときとかあったよね。

    根津:全然集中できてないときは怒ったことがありました(笑)。

    カワムラ:印象に残ってるゲストはいます?

    根津:SIRUPかな。

    井上:ちょうど彼のアルバム発売時期だったので、2週に渡ってスタジオライブもやったんです。今回のアルバムに入ってる「now」も演奏したり。あとは、ラジオって普段フロントマンがゲストにくることが多いと思うんですけど、僕らのサポートもしてくれてるLUCKY TAPESのベース・Keity(田口 恵人)を呼ぶっていう回もありました。これは自分たちのラジオじゃなきゃできないことなので、面白かったな。

    カワムラ:根津さんは山梨ご出身ということで、山梨のいろんな任務もされてるとか?

    根津:山梨市の出身なんですけど、観光大使をさせていただいてまして。まだ名ばかりですが。

    カワムラ:山梨って自然が豊かで、東京からも近くていい場所ですけど、根津さん的に「ここに行くと曲が浮かぶ」とか「ここに行くとリフレッシュできる」っていう場所はありますか?

    根津:山梨市ってぶどう畑がすごく多いところなんです。小さい頃から行ってたので、畑に行くと落ち着きます。ぶどうって上に葉が沿うから、木漏れ日が葉っぱの形なんですよね。あとは山の上とか、景色が見えるところに行くと曲が書けたりしますね。

    カワムラ:なるほどね。井上さんは北海道出身ですけど、北海道と言えばカレー(笑)。カレー作りにハマってるんだよね。

    井上:ハマってます。

    カワムラ:今日、実は差し入れをしたんです。

    井上:ガラムマサラをお土産にいただきました。瓶がすごくかわいい。

    カワムラ:タイの田舎のチェンマイってところに行ってたんですけど、全部オーガニックでできているガラムマサラを。見た瞬間に「これは井上くんにあげなきゃ」と思って。根津さんには喉の漢方薬を差し入れ。

    根津:嬉しい。この漢方薬は見た目も結構パンチありますね。

    カワムラ:第二次世界大戦の以前からあるらしいですよ。ちなみに井上くんは、どんなカレーが得意なんですか?

    井上:いわゆるスパイスカレーです。お味噌汁みたいな感覚でサラッと食べられるのでおすすめですね。僕、全然料理できないんですけど、カレーは失敗しようがないじゃないですか。だから料理できない人にもおすすめ。

    ※それぞれ手に持っているのがカワムラユキからの差し入れ。

    カワムラ:今回のアルバム『too close to know』の話もしていきたいんですが。まずは「red」。これはどんな意味があるんですか?

    根津:私自身ライブで真っ赤な口紅をつけることも多いんですけど、赤って女としての自分を守るというか、強くする色だなぁと思っていて。それで、赤に対しての単語をストックして、ピアノでメロディをのせて作りました。保護色、武装色なんだけど、結局「君は美しいよ」ということを言ってほしかったのかな、という曲です。

    カワムラ:私も今日、赤いニットに赤いサングラス…。

    井上:靴も赤でしたね。

    カワムラ:しぶや花魁も赤ですしね。保護色にまみれてる。だから私、根津さんのリリックにグッときちゃうんだな。保護色がなくても美しいって言われたいですね。

    カワムラ:今日は、block.fm編集部からの質問も来ています。“2018年は1stアルバムのリリース、WWWのワンマンとshowmoreにとって大切な年だったかと思います。それを経て去年はどんな1年でしたか?” ということで。私、WWWのワンマンも行かせていただいて、泣いちゃいましたよ。去年は制作が大変だった?

    根津:そうですね、苦しかったです。

    井上:2017年が2人でスタートして種を蒔いた年で、2018年はアルバムでその芽が出た年だったんですけど、その芽を大きな木に育てるために色々試行錯誤してた1年かな。1枚目のアルバム『overnight』はコンセプチュアルというか、しっかりストーリーがある、“一晩”っていう時間を楽曲と流れで表現できた作品になったと自分たちでも思っていて。それで今回のアルバムを作るときに、2枚目が意外と守りに入ってる作品が多いっていう話を2人でしたんですよね。自分たちは守りに行くくらいだったら攻めに行きたい。よりストーリーが立った作品、筋が通ったものを作りたい。ただ、収録しなきゃいけない曲もある中で、どういう整合性をもたせて新しい曲を溶け込ませるかっていうことを考えなきゃいけなくて。半年間、地獄の苦しみを2人で味わいました。

    根津:1枚目を超えて行きたいっていう思いもあるし。

    カワムラ:見事に超えた作品になったんじゃないでしょうか。そんな『too close to know』は愛をテーマに作られたとのことですが、この愛とは何に対しての愛をイメージされましたか?

    井上:いろんな愛かな。

    根津:そうだね。聴く人によって受け取ってもらっていいと思っていて。私個人の感覚だと、すごく直線的な愛だったものがもう少し広がった。視野が広い愛になって、それを書けたかなと思ってます。

    井上:愛って良いものだけじゃなくて、もつれて傷つけ合うようなものも、この作品の中にはあるんです。テーマとしても、実際の制作中のストーリーとしても。ポップスだと愛はものすごくポジティヴで明るくて一方的なもののイメージだけど、僕らにとっては割り切れなくて、一言では言えなくて、切なかったりするものなので。

    カワムラ:井上くんの鍵盤もめちゃくちゃ歌ってるなって感じました。

    井上:そうですね。気持ちが入っちゃいますね。

    カワムラ:今回のアルバムでどの曲も好きなんですけど、これはすごいなって思った曲が「I don't love you」。この曲、すごいですね。

    井上:嬉しいです。最初にshowmoreを結成したとき、1週間で5曲作ったんですけど、その最初の5曲のうちの1曲なんです。

    カワムラ:次の質問も編集部から。“「近すぎて見えない」というアルバムタイトルは、人と人との関係性とも取れますが、音楽と向き合う上での気持ちとも感じました。このアルバムの制作で苦労したこともたくさんあると思いますが、それを乗り越えてお二人が得たものはなんでしょうか?”

    根津:私はやっと、現状の自分を受け入れられるようになった気がします。そのまま書いていいんだ、っていう境地に行けたというか。

    カワムラ:それは大きいですね。過去の作品も大切だと思うんだけど、それにすがるのではなく、変化していく作家としての自分を受け入れるという。

    井上:僕は“達観”ですね。めちゃめちゃ納得行くマスターピースができて“自分ってすごい”という気持ちでもないし、すごく後悔があるわけでもないし。人との距離感や愛という大きなテーマに答えを見つけられたわけでもないし。特効薬やうまいTIPSがあるわけでもなく、結局いろんな葛藤とか矛盾と付き合い続けていかなきゃいけないんだなっていう、答えがないことを改めて認識したような達観がありましたね。そういう意味で自分の人生の中でこの作品と向き合った1年があったのはすごく良かったなと。聴いてくれる人はそういうの何も考えずに聴いて欲しいんですけど。僕にとってはそういう点で自分の作品から気付かされることは多かったかもしれないですね。

    カワムラ:なるほどね。話は変わりますが、showmoreのグッズやロゴもかわいいですよね。

    根津:ありがとうございます!グッズも2人で「こういうの作ろう」って相談してデザイナーに発注して作るんですけど。

    井上:ロゴは、デザイナーの徳山くんっていう山梨出身の同い年のデザイナーが描いてくれたものです。

    根津:鬼才がいるんですよ。ジャケットとかも全部彼が描いてくれてるんですけど。

    井上:「1mm」のリリックビデオはまさに彼の鬼才っぷりが発揮された作品。「こんなのを作りたい」っていうリファレンスを最初に見せて、「いいよ、任せて」って言って2、3週間後に送られてきたものが、最初に見せたものと全然違うもので。

    根津:でもそれがすごく良かったので、そのまま採用したんです。

    カワムラ:では続いて。“根津さんはソロとして、井上さんは他のアーティストのサポートとして個々でも活躍されておりますが、お二人にとってshowmoreはどういった場所でしょうか?個々の活動によってshowmoreにどんなものがもたらされていますか?”

    井上:これは根津さんの方が意識してるんじゃないかな。

    根津:showmoreが現在進行系で、ソロは過去形。楽曲聴いてもらった人はわかると思うんですけど。どっちもあってやっと保たれてるなという気がします。どっちかでしかやれない曲もあるので。

    カワムラ:今年はソロも。

    井上:やってよ。俺、ソロのファンなんだけど。

    根津:うん、周りにもよく言われるし、作りたい気持ちがあるんですけど、去年はshowmoreが大変すぎて、並行してやるつもりができなくて。年も明けていよいよやらなきゃなという感じです。

    カワムラ:私と井上くんは大ファンだから。

    井上:メンバーだからライブ行くっていうより、ファンだから聴きに行くっていう。早く聴きたいので作ってください。

    根津:がんばります。

    カワムラ:井上さんもいろんなところでサポートとして大活躍ですよね。仲良しの七尾旅人が大比良瑞希さんのライブに出演するということで観に行ったんです。そしたら井上くんが鍵盤を弾いてて。

    井上:そう、大比良瑞希さんもバンド立ち上げのときからサポートさせていただいてて。まさか旅人さんと「サーカスナイト」とか一緒に演奏できるとは思わなかったです。やっぱりすごい人でした。本当の表現者というか、すごみを感じた。忘れられないな。

    カワムラ:フラッと遊びに行ったらshowmoreのお二人に会えて嬉しかったです。旅人くんにも「大好きな2人なんです」って紹介もできたし。

    根津:お話できて嬉しかったです。

    カワムラ:そうそう。実は2人に相談があって。井上さん猫好きですよね。私、猫飼おうかなって悩んでるんですよ。でも犬かなとも思ってて。どっちがいいと思います?

    根津:私は俄然猫なんですよ。

    井上:住んでる場所にもよるんですけど、犬のほうが家を荒らさない。若い猫だと爪を研いだり、マーキングしたりするので。今僕が飼ってる猫は、拾ったときには18歳のおばあちゃんだったので、すごくおとなしかったんですけど。

    根津:保護猫とかいっぱいいるから、ビビっと来た子がいたらいいかも。

    井上:旅人さんは犬派ですよね。

    カワムラ:そうなの。旅人が私のことを「猫派だと思うかもしれないけど、本人は犬だよ」って言ってた。私はけっこう犬っぽいらしい。気まぐれに見せかけてずっと待ってる犬。

    根津:ワンちゃんの方が忠誠心みたいなのはありますよね。猫ちゃんはどこまで行っても気ままだけど。

    カワムラ:『too close to know』を聴いてると猫かなって思っちゃうし。

    根津:あぁ。私、9つ上の兄に「まーちゃん、猫みたいな女になれ」って言われたことがあるんです。「男は結局振り回されたいんだよ」って。その結果が今の私なんですけど(笑)。

    カワムラ:私は振り回しすぎて結果粉々にしちゃうんです(笑)。男性が皆粉々に…。

    根津:それはすごい(笑)。

    カワムラ:じゃあ、猫飼っちゃおうかな。実は猫の名前を先に考えてたんだけど。“サーカス”にしようかな、なんて。

    根津:それは嬉しい!

    井上:かわいいですね!

    カワムラ:では、最後の質問になります。“LIQUIDROOMでのワンマンが一つの目標だったとのことですが、それが叶う今の心境は?どんなライブになりそうですか?” 

    井上:不思議な感覚ですね。結成当初に話してた箱ではあるけど、もちろんここで終わりじゃないし。今まで信じて応援してくれたお客さんにどういうものを見せるか、どういう気持ちになって欲しいかっていうほうが大切かな。自分たちもそうだけど、来てくれるお客さんの忘れられない夜にできたらいいなと。そんなことばっかり考えてます。

    根津:スペシャルな感じにはなりそうです。私、いよいよ泣くかなと。今までステージでは全然泣いてないんですよ。でもLIQUIDROOMに立ったら泣くかもしれない。

    井上:俺は泣いてばっかだけど。涙もろいんですよね。

    カワムラ:じゃあみなさん、根津さんの涙を見に行きましょう。もしかしたら2人して泣いちゃってるかもしれないけど。お客さんも泣いちゃうかもしれないしね。

    根津:お客さんに泣いて欲しい。

    井上:楽しんでも欲しいけどね。

    カワムラ:お客さんとの距離もさらにclose、近くなることでしょうね。

    トークの様子はアーカイブからも視聴可能。

    shibuya OIRAN warm up Radio

    ▶https://block.fm/radios/17

    【リリース情報】

    showmore『too close to know』

    1. baby

    2. red

    3. now (feat.SIRUP)

    4. 27

    5. solitude (interlude)

    6. I don’t love you

    7. bitter

    8. 1mm

    9. dryice

    10. call my name

    各種配信リンク

    ▶https://linkco.re/RAysN3mQ

    RENGE『USOTSUKI / ABILITY』

    発売:2020年1月31日(金)

    レーベル:agehasprings Tracks

    仕様:デジタル

    収録曲:

    1. USOTSUKI feat. 根津まなみ

    2. ABILITY feat. 見田村千晴

    ※根津まなみ、「USOTSUKI」にソロで参加。作詞はカワムラユキが担当。

    【ライブ情報】

    「too close to know」

    release one-man show

    2020年2月5日(水)

    恵比寿LIQUIDROOM

    開場:18:30 開演:19:30

    ticket:¥4,000+1drink

    イープラス

    http://eplus.jp/showmore/

    HP:https://www.showmore.tokyo/

    Twitter:@showmore_tokyo

    Instagram:@showmore.tokyo

    photo by Ki Yuu

    written by Moemi

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