【背筋も凍るリアルさ】何故人気なのか? トラウマ級のシャーク映画

話題に上るシャーク映画の数々
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2019.01.04 05:30

話題に上るシャーク映画の数々


スクリーンに映し出される圧倒的な絶望感、重厚なサウンドとともに訪れる恐怖…。スリルを楽しむために人気なのが、サメとの闘いを主題においたいわゆる「サメ映画」だ。代表的なのは『ジョーズ』だろうが、ほかにもさまざまなサメ映画が存在している。


【時間との勝負】『ロスト・バケーション』


『ロスト・バケーション(The Shallows)』は2016年に公開されたパニックサスペンスだ。サメと対峙しながらも、冷静に生きる道を模索する主人公・ナンシーを、ゴシップガールで話題になったブレイク・ライヴリー(Blake Lively)が演じた。秘密のビーチで起きるサメとの攻防は、なかなか刺激的である。はじめはのんびりとサーフィンを楽しんでいたナンシーが、サメに襲われてなお我を忘れない姿は勇敢と評さざるを得ない。映画の流れも序盤と終盤で繋がりを持たせているので、「なるほど、そう繋がるのか!」となるのではないだろうか。中盤から一気に物語が進み、ハラハラ度が増すのもサメ映画の特徴を汲んでいる。


映画内ではかなりショッキングで痛々しい映像が流れる部分もあるので、つい目を背けてしまうだろう。監督は『エスター』や『ラン・オールナイト』を務めたジャウマ・コレット=セラ(Jaume Collet-Serra)だ。スペイン人らしい情熱的なアクションとホラー描写が上手い。特にこの『ロスト・バケーション』での時間を前面に押し出したアプローチは、緊張感と焦燥感をより強くリアルに描き出した。ラストへの畳み掛けや会話場面の切り替えも絶望を後押ししている。この映画では、ナンシーの感情の推移、それと可愛らしい相棒に注目して見るといいかもしれない。




【世界一悲劇的な実話】『オープン・ウォーター』


この映画は、オーストラリアのグレートバリアリーフで起きた実話をもとにして作られた。オープン・ウォーター…つまり開けた一面の海に、ひと組の夫婦が取り残されたという、あまりにも残酷な事件だ。彼らが何を思っていたのか、どうしたかったのかは知ることはできない。だが映画で描写された通りだったとしたら、そう考えると無念でならない。


悲劇の夫婦を演じたのは夫役のダニエル・トラヴィスと、妻役のブランチャード・ライアン。撮影に当たって実際にサメが漂う海で撮影を行ったというが、それがドキュメンタリー並のリアリティを生み出している。潮で流され、お互いを勇気付けながらの長い闘いの結末は衝撃的だ。2003年に公開されて以来、最も怖い実話と言われる所以が嫌でもわかってしまう。CG技術では成し遂げられないじわじわくる恐怖は『オープン・ウォーター』でないと味わえないのではないか。


夫婦に訪れる不幸の連続とも呼べる極限状態をただ一言怖かったで片付けるには惜しい映画でもある。監督であるクリス・ケンティス(Chris Kentis)とプロデューサーのローラ・ラウ(Laura Lau)は夫婦で、映画制作のほとんどを夫婦のみでやってのけた。低予算ながら予算を超える興行収入を得たのは、監督夫婦と悲劇の夫婦の魂が共鳴した結果だったのかもしれない。





【サメ映画の金字塔】『ディープ・ブルー』


1999年に公開されたこの映画は、人間並の知能を手に入れた巨大サメからの逃亡劇として名を残している。主演のサフロン・バロウズ(Saffron Burrows)演じるスーザンが引き金となり、次々と犠牲者が増えるところから物語が動き出していく。トーマス・ジェーン(Thomas Jane)は通称サメの番人と呼ばれる屈強な人物・カーター役として、映画内でもサメを倒そうと立ち向かうなど随所で活躍を見せる。このスーザンとカーターが見せる闘いぶり、さらには結末に至るまで目が離せない。


元々はアルツハイマーを治すための研究材料としてサメを飼育していたのだが、遺伝子操作による脳の肥大化が起きてしまう。そして人間かそれ以上の知能をもつサメとなり、従来の生物ではありえないような賢い行動をする。『ディープ・ブルー(Deep Blue Sea)』はこの知能的なサメを怖さの重点においてパニックを演出しているのだ。


前述したロスト・バケーションなどは規則的な行動をする通常タイプのサメだが、普通から少しずれるだけでこんなにスリルが高まるのかとある意味で感動する。監督であるレニー・ハーリン(Renny Harlin)はアクション映画が得意なだけあって、シーンの至るところでアクション要素を取り入れている。『ジョーズ』をリスペクトして作られたため、サメ映画ファンには嬉しいシーンもあるだろうが、体調や精神状態が好調なときに見るのがオススメだ。



written by 編集部


photo: facebook


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