Facebook マーク・ザッカーバーグ vs. 米国議員の戦い始まる!ネットリテラシー不足で勝敗決まる

個人情報不正利用問題に関し、議会の公聴会でマーク・ザッカーバーグが証言を行い、問題について謝罪。しかし、質問した議員たちの中にはネットに関する知識が欠けていた者も。
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2018.04.13 03:30

先月半ばに発覚したFacebookの個人情報不正利用問題に関して、同社のCEOであるマーク・ザッカーバーグが、4月10日〜11日の2日間、アメリカの上下院で議会証言を行なった。 


議会による公聴会を終えた結果  


個人情報不正利用問題発覚後、アメリカでは#deletefacebookという利用ボイコット運動が起きたり、株価が大幅に下落するなどマーク・ザッカーバーグとFacebookは窮地に追いやれていたが、今回の議会での一連の証言を終え、多くのメディアは「マーク・ザッカーバーグは問題を乗り切った」、「議会を出し抜いた」などと報じている。  


■関連記事:なぜアメリカでFacebookをボイコットする人が増えているのか? 「#deletefacebook」の真相とは?


問題発覚当初は不正利用されたユーザーの個人情報は5000万人分と報道されていたものの、今月に入ってからFacebookは、最大で8700万分と発表。このことについてマーク・ザッカーバーグは、同社のセキリュティ対策不足を認める発言をしており、議会での公聴会でも両日とも問題について謝罪を行なった。



質問する側の議員の中にはネットに対する理解が浅い者も  


公聴会では議員達からプライバシー保護の姿勢を問いただす質問などが彼に対し行われた。しかし、議員達の中には高齢者も多く、Facebookやインターネットに対する理解が浅い、ネットリテラシーの低さを露呈させる者も目立った。  


例えば、その理解不足による質問の中には、無料でサービスを提供してどうやって利益を得ているのか? という広告収入で利益を上げていることで知られるFacebookに対して明らかに無知と言えるようなものや、ユーザーがFacebookからログアウトした後でも、Facebook側がユーザーのネット閲覧履歴を追跡できるのか? というCookieのことを理解していないようなもの、Facebookが現在、提供するメッセージアプリ「WhatsApp」とEメールの違いを理解していないようなもの、果てはFacebookとTwitterの違いを理解していないようなものまで、ある意味で老人らしい、デジタルネイティヴではあり得ないような質問を多く見受けられた。





このような議員達のネットに関する知識不足から来る荒唐無稽な質問に対し、「サービスの仕組みがわからないのに企業に説明責任を課すことはできない」、「高齢者世代にネットの仕組みを説明するのは全ての若者にとって悪夢でしかないのに、今からはそれに直面している」など、若いネットユーザーたちは、マーク・ザッカーバーグに同情を示すような投稿をSNS上で数多く行なった。



Facebookの今後の課題 


公聴会が行われるまでは議会がFacebookに対し、厳しい規制を求めると見られていたが、いざ始まってみると、議員達は、現代のテクノロジーに対する見識が欠けていることが露見。本格的な規制が構築される予想が遠のく形に。また質問に対し、冷静かつ毅然とした態度をとったマーク・ザッカーバーグの姿勢などもあり、株式市場からは好感を持たれることに。結果、問題発覚後、一時下落傾向にあったFacebookの株価は、Bloombergによれば、10日には4.5%、11日には0.8%の上昇を見せたという。



しかし、これでFacebookの問題が解決したわけではなく、今後も解決すべき問題は残っている。Business Insiderによれば、今月に入り、同社は広告の出稿主の承認をする新たなプロセスを近く設けること、広告出稿主や「政治広告」であることを明示すると発表したが、ユーザーが個人情報をFacebookに提供し、Facebookはそれを元に広告収入を得ているのに、ユーザーにはその還元がないといった厳しい指摘もある。


また世界中で約20億人が利用するサービスだけに情報の扱い方の安全性、悪用されないプラットフォームにする企業文化に変える必要があるなど、これまでのような企業体質ではいられなくなってきていることも、同社の課題に挙げている。 なお、マーク・ザッカーバーグは、今回の公聴会でFacebookを将来的には広告収入ではなく、ユーザーの手数料によって運営する方式を導入する可能性も示唆している。


注目の公聴会はなんとか乗り切ったFacebookとマーク・ザッカーバーグだが、引き続き企業としてのあり方や、サービスのセキリュティに関することに注目が集まりそうだ。  


ちなみに、Engadgetでは、「1クリックでFacebookの個人情報不正利用の被害にあっていたか確かめるチェック方法」という記事を公開しているので、今回の件で個人情報不正利用が気になっていた人は1度チェックしておくとよいだろう。


参考:

https://www.usatoday.com/story/tech/2018/04/10/senators-question-facebook-but-do-they-know-what/504333002/

https://www.businessinsider.jp/post-165584

http://www.bbc.com/japanese/43650517

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-11/P71I2J6JTSE801

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-04-10/P6ZKFG6S972B01

https://japanese.engadget.com/2018/04/10/1-facebook/


Written by Jun Fukunaga

Photo: Slate Twitter





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