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    インタビュー|さらさ ブルージーのすゝめ

    2022/07/14 (Thu) 18:00
    Moemi

    ネガティブな感情も肯定するという意味を持つ「ブルージーに生きろ」をテーマに活動するシンガーソングライター、さらさ。「ブルージー」をキーワードに、さらさというアーティストと楽曲の持つ魅力に迫る。

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    スモーキーな歌声と哀愁を帯びるメロディー。その楽曲が見せる独自の世界観と完成度の高さに、幅広い世代から注目を集める23歳のシンガーソングライター、さらさ。

    デビュー1年目にしてフジロック’22への出演が決定するなど、これからの活躍が期待される彼女が制作活動のテーマにしているのは「ブルージーに生きろ」という言葉だ。

    悲しみや落ち込みから生まれた音楽のジャンル“ブルース”に影響を受け自身で創り上げたというこの言葉は、ネガティブな感情や事象をクリエイティブへと転換し肯定するという意味合いを持つ。

    今回はさらさに、「ブルージーに生きろ」という言葉に込められた想いや彼女自身の背景、そして音楽だけでなく絵画やファッションにも感度が高いさらさ自身が「ブルージー」を感じるもの、作品について話を訊いた。

    さらさ

    ***

    ーさらささんは「ブルージーに生きろ」をテーマに音楽活動をされていますが、改めてこの言葉に込められた想いを教えて下さい。

    一言ではうまく言えなくて、いつも色々な言い方で表現していることなんですけど。地球上にあるものは全部陰と陽、ネガティブな部分とポジティブな部分の両方があって成り立っていて、それが「生きる」ということなんだなと思っていて。ネガティブな出来事や感情に対して、つい「ここから抜け出さなきゃ」って良くないもののように感じてしまうんですけど、逆にネガティブなものを強く感じる人はそれだけ色々なことを繊細に感じられたり、人の気持ちを理解できたり、すごく魅力的な部分だと思うんです。

    そのときは辛くてそう思えないかもしれないけど、「ネガティブなことが起こったときこそチャンスなのかも」と少しでも思ってもらえるような曲を作りたいし、そういった面も含めて肯定できる存在でありたいと思っています。

    ーネガティブな感情や出来事も「大切にしたい」と思ったさらささん自身のきっかけはありますか?

    振り返ってみて気づいたことなんですが。大人の中で育ったこともあり、同世代の子との関わり方がよくわからなくて、小学校の高学年くらいから中学まで不登校だったんです。同じ年に生まれた人だけが集められている環境で過ごすということがあまり受け入れられなくて、当時は苦労した記憶があります。

    でも、中学のときに転校したことが大きなターニングポイントになっていて。転校してすごく向き合ってくれる先生と出会ったり、中高一貫だったのでそのまま高校に上がったんですが、そこで軽音部に出会って音楽を始めたり。小学校のときに自分の状況に悩みを抱えていなければ、充実して楽しいと思える今にたどり着いていなかったと思うんです。

    ー悩みがあったからこそ決断した行動で、世界が開けたという体験をされたんですね。

    そうですね。こういう考え方や場所は自分に合わないとか、そういうことに気づけるようになったと思います。自分の中の“違和感”みたいなものがネガティブな気持ちに繋がると思うんですけど、違和感を掘り下げることで、自分自身がどういう人間かに気づくきっかけになるのかなと。

    大学も1年生のときに辞めてるんですけど、すぐ辞めたからといって入らなきゃよかったとは思ってなくて。今の親友は大学のときに知り合った子だし、大学を一回見ておいたからこそ辞めた後にこうやって行動できたな、とか。自分の違和感には正直に、ちゃんと自分と向き合うことができれば、選択したことを正解だと思えるようになるのかなと思います。

    ーさらささんは音楽以外にも油絵や写真、洋服など多岐に渡って活動されていますが、そんなさらささん視点で「ブルージー」を感じるものや作品を教えてください。

    最近よく聴いているのは、井上陽水さんの「傘がない」という曲です。ネガティブな感情って外的な要因と自分の内で巻き起こっているものと2種類あると思っているんですが、「傘がない」は社会問題や他者との関わりの中で起きるネガティブな出来事と、その社会で生きていく自分の中に巻き起こる感情の両方がストレートに表現されていて。すごく共感もしますし、いつの時代に聴いてもフィットする楽曲だと思います。

    UAさんがカバーしている動画でこの曲に出会って、それからオリジナルを聴くようになりました。いつかライブでカバーもできたらいいなと思っています。

    次に紹介したいのは吉本ばななさんの『とかげ』という小説です。もともと吉本ばななさんが好きだったんですけど、「読んだことないならあげるよ」って、ライブに来た友達が差し入れでくれた本なんです。お守りみたいにいつも持ち歩いています。

    短編集なので色々な話が入っているんですが、タイトルにもなっている「とかげ」という話にすごく惹かれます。暗い過去を抱えているカップルのお話で、2人にしか通じ合えないことや、2人の中でしか見いだせない光のようなものが書かれていて、とても好きな作品ですね。

    さらさ とかげ
    photo by さらさ

    ーさらささんの書く歌詞は、抽象的な中にもイメージが膨らむような言葉が使われていると感じるんですが、小説から影響を受けて楽曲を作ることもありますか?

    自分で意識しているわけではないんですが、日常の出来事や風景を小説を読んでいるときのように捉えることが多くて。歌詞を書くときは、自分が実際に目で見た風景をどれだけの種類の言葉に落とし込めるか、自分が好きな感覚を一番近い言葉に落とし込むにはどうしたらいいか、と考えることが多いです。言葉が好きなんですよね。そういう意味では、出来事や感情の表現方法として参考にしている部分もあると思います。

    一度スタッフさんに「さらささんの歌詞は女性作家が書く小説みたいだなと思う」と言われたことがあって。自分では気づいてなかったんですけど、私のお気に入りの本は全部女性作家の本なんですよ。だから自分でも知らない内に影響を受けているのかなと。

    ー使う言葉を吟味するという話がありましたが、最小限で最大限伝わる言葉を選んでいるのかなと感じました。

    説明しすぎて余白がなくなっちゃうのがあまり好きではないので、例えば感情についての表現であっても、聴いてくれる人それぞれの状況に当てはまるくらいの余白は残しておきたいと思っています。そもそもすごく感覚的に生きているので、最初のインプットの時点で物事を抽象的に捉えているから、というのもあるかも。だからそれを歌詞に落とし込むときも説明的にはならないんですよね。

    ーその曲を聴く人の状況や年齢によっても感じ方が変わってくる歌詞というか。

    それは自分でも感じます。昔書いた曲を今聴くと、書いていたときに感じていたことと違ったものが見えてくる。「私、占い師だった?」って、昔の自分に予言されているようなこともあります(笑)。そういう意味では、私が書いた曲は私よりも聴いてくださっている方のほうが理解しているんだろうなと思います。言葉はすごく多面的なんだと思い知らされますね。

    最後に紹介するのは私の一番好きな映画です。この『君の名前で僕を呼んで』という映画は、80年代のイタリアを舞台に2人の青年の恋を描いた作品で。セクシャリティ的にはゲイ、ルーツはユダヤという、セクシャリティも血筋もマイノリティの2人が恋に落ちていくストーリーです。

    83年なので、男性同士が恋愛することは今よりもさらに抑圧された状況にあって。だから2人の関係性にはすごく哀愁も感じるんですが、同時に光が見えるような瞬間もたくさんあるんです。ネタバレになるのであまり言えませんが、映像もストーリーも、光と影のバランスがすごく好きですね。

    自分ではコントロールできない社会からの圧と自己との行き来の中で生まれる、苦しさやネガティブな感情を映画としてどう表現していくのかという部分に、すごくブルースを感じます。

    ー映像というと、さらささんのMVからも哀愁を感じるのですが、映像作りにも参加されているのでしょうか?

    「ネイルの島」は撮影場所やカット、映像の方向性など全部自分で考えました。それを監督さんが形にしてくれて完成した作品ですね。「グレーゾーン」のリリックビデオもすべて自分で考えて、自分で撮った映像をデザイナーさんに渡して作っています。

    「Amber」は、リファレンスやテーマは自分で出して、その後は監督さんにお任せしました。初めて自分のイメージだけではない部分が介入してきたMVだったので、制作はすごく面白かったですね。

    楽曲自体も初めてトラック先行で作った曲で。今までは自分が作りたいように、自分の内から出てきたものをキャッチしていくという作曲の仕方だったんですが、ゼロイチの部分が自分じゃないというのは初めてでした。

    楽曲にしても映像にしても、誰かと作ることで予期しない部分が生まれるのはすごく楽しいですし、今後も自分の要素と人に任せる部分との化学反応で新しいものが作っていけたらと思っています。

    ーネガティブな感情も大切にすることによって生まれたご自身や作品の変化はありますか?

    もともとが内省的な人間なので、歌詞や曲にもそういうところが反映されてると思うんですが、特にその部分が現れたのが「温度」という曲です。コロナで外にも出られなくなった自粛中に書いた曲なんですが、そのときの気だるさをそのまま素直に表現しました。無理して元気に振る舞うのではなく、混乱している気持ちや落ち込んで辛い気持ちをそのまま表現することで、共感してもらえる楽曲になったのではないかと感じています。

    光が強いほど影も深くなるというのをわかっているからこそ、力を抜いてありのままに、嘘のない作品を作りたい。音楽を通して「そのままでいいじゃん、ネガティブでもOKでしょ」という気持ちを伝えていきたいです。

    ー今後の活動についてもお聞きしたいのですが、まずは7月末にフジロックがありますね。

    すごく楽しみです。フジロックに行くのも初めてなんですが、自然の中で歌いたいとずっと思っていたので、それが実現できることがとても嬉しいですね。

    ー数年先を見据えてのビジョンなどはありますか?

    気持ちの部分だと、音楽が楽しいとずっと思っていたい。コロナ禍で、命に関わる状況になったときは芸術をやっている場合じゃない、ということもあるんだと気づいて。だからこそ、音楽や芸術が楽しめる環境を自分なりに作っていかなきゃいけないんだと改めて感じました。具体的には、自然の中で歌える機会が毎年ちゃんとあったらいいなと思っています。

    あとは、20歳くらいのときに自分で主催していたイベントをまた復活させたいなと考えていて。地元の絵描きの子や文章を書く子、DJやスケーターチームを集めて、色々な人やカルチャーに触れられるような場所を作りたい。素敵なマインドで生きている人たちとの関わりを作っていくのは、自分のためにもなるし、お互いに刺激を与えあえるような場を増やしていきたいですね。

    ***

    「自分を大切にしよう」「こころのセルフケアを」  ー 言葉で言うのは簡単だが実行するとなるとなかなか難しい、“ポジティブな面もネガティブな面も肯定する”ということ。

    前を向くのに疲れてしまったときは、あえて「ブルージー」なものにどっぷり浸かってみるのもいいのかもしれない。

    さらさの伝える「ブルージーに生きろ」のメッセージは、毎日をひたむきに生きている人々の心に優しい栄養素としてひたひたと沁み渡っていくことだろう。

    【リリース情報】

    さらさ ネイルの島
    ■ アーティスト名:さらさ
    ■ EP タイトル:ネイルの島
    ■ レーベル:ASTERI ENTERTAINMENT
    ■ 形態:CD、ストリーミング&ダウンロード
    ■ URL:https://asteri.lnk.to/nailep_salasa

    【プロフィール】

    さらさ
    湘南出身、弱冠23歳のシンガーソングライター。
    湘南の“海風”を受け自由な発想と着眼点で育ってきた。
    音楽活動だけに留まらず美術作家、アパレルブランドのバイヤー、フォトグラファー、フラダンサーとマルチに、そして自由に活動の場を広げている。
    悲しみや落ち込みから生まれた音楽のジャンル“ブルース”に影響を受けた自身の造語『ブルージーに生きろ』をテーマに、ネガティブな感情や事象をクリエイティブへと転換し肯定する。そこから創り出される楽曲は、ジャジーなテイストを醸し出しソウル、R&B、ROCKあらゆるジャンルを内包しALTERNATIVEな雰囲気を纏い、聴く者を圧倒する。
    どこかアンニュイなメロディの楽曲と、憂いを帯びた歌声は特にライブ(生演奏)でその力を発揮し、見るものを虜にする。
    SNSメディアを中心に、書籍・映画等あらゆる展開を続ける体験投稿サービス”純猥談”への楽曲提供や、既存のパッケージに囚われず、完全DIY、完全ハンドメイドで作成したCDは手売りのみという状況の中、音楽関係者や“耳年増”なリスナーの目に留まり、若い世代を中心に注目を浴びている。

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