山下達郎サンプリングで知られるSAINT PEPSI復活、6年ぶりの最新アルバム『Mannequin Challenge』リリース

改名のためアルバムリリースは長らくなかったがVaporwave~Future Funk界隈の重要人物がシーンに帰還を果たした。
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2019.08.28 10:00

2010年代を代表するネット音楽のジャンルVaporwaveで頭角を現し、Future Funkシーンでも注目を集めたSAINT PEPSIが、同名義では6年ぶりとなる最新アルバム『Mannequin Challenge』をサプライズリリースした。



ブルックリンを拠点に活動するSAINT PEPSIことRyan DeRobertisは、SAINT PEPSIとして2012年ごろから活動を開始。Vaporwave~Future Funk界隈ではよく知られた存在に。2013年にリリースしたアルバム『Hit Vibes』に収録されている「Skylar Spence」では山下達郎をサンプリング。今に続くインターネットから起こった日本のシティポップ/AOR再評価のきっかけを作った。


その後、2014年には今年のフジロックにも出演したToro y Moiを擁する人気レーベル「Carpark Records」と契約。ネット音楽シーンから抜け出しインディーポップ/エレクトロポップシーンに参入。2015年にはSkylar Spenceにアーティスト名義を変更し、活動を継続していた。




しかし、先日、自身のInstgramで突然、SAINT PEPSIとして『Mannequin Challenge』を今週金曜日にアルバムをリリースすることを発表。ファンの間では6年ぶりにリリースされるSAINT PEPSIとしてのアルバムに注目が集まっていたが、本日予定よりも早くサプライズリリースされることになった。  


『Mannequin Challenge』は、ディスコ系のサンプルを駆使したFuture Funk、Lo-Fiなスローテンポチューン、ムーディーなサンプル使いのVaporwave系の曲など全13曲を収録。収録曲の中では特に「Visions」がオススメ。Vaporwaveの特徴のひとつである”スクリュー”と過剰なフランジャーで演出する陶酔感がかっこいい。



Skylar Spence名義ではかつてのサンプリング主体のスタイルから一変。シンセやギターの演奏によるポップな歌モノが目立つウェルメイドなインディーポップアーティスト化していただけにこのネット音楽回帰的なアプローチは新鮮だ。またアンダーグラウンドなネット音楽シーンからかつていち抜けした自負があるからだろうか? 安易に”流行りのわかりやすい和モノ”に手を出すことがなかったところも潔し。今後はこれから始まるであろう”SAINT PEPSI第2章”にも注目が集まりそうだ。 


written by Jun Fukunaga 


source: 

https://www.stereogum.com/2056305/saint-pepsi-surprise-new-album-mannequin-challenge/music/album-stream/ 


photo: bandcamp



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