Kaytranada、KOHH、kZm、そしてMARZYが参戦「Rolling Loud Japan 2018 ~PRE-ROLL~」

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全米最大級のHIPHOPフェスティバルRolling Loud Festival。TRAVIS SCOTT(トラヴィス・スコット)やFUTURE(フューチャー)、J.COLE(J・コール)ら総勢140組が出演し18万人を動員したモンスターフェスである。マイアミを拠点に、今年4年目を迎えたRolling Loudが日本にも上陸。PRE ROLLと題しプレイベントが行われる。
プレイベントでも豪華すぎ。Kaytranada、KOHH、kZm、そしてINF SOUNDのMARZYが参戦
Rolling Loudの魅力はそのラインナップとそのボリュームにある。アメリカのほとんどのHIP HOPアーティストが出演しているのではないかという勢いだ。
そんなRolling Loudが日本に上陸するということで、心配が半分、USと遜色のないラインナップが見られたらいいなあと淡い期待を抱いている。本番に先だって7月1日にプレイベントが行われる。すでにアーティストが豪華すぎるので余計な心配は無用かもしれない。
Rolling Loud Japanを手掛けるのは国、文化、ジャンル、常識、あらゆる境界線(BORDER)を超越し、知的好奇心を刺激する物事、空間を創造するプロジェクトチーム「CROSS THE BORDER」。日本代表がワールドカップでコロンビアに劇的勝利を収めた同日。NYのストリートフットボールコレクティヴ「NOWHERE FC」とコラボレーションユニフォームキットを発表し、話題を呼んでいる。
「CROSS THE BORDER」はそのままRolling Loud Japan 2018 ~PRE-ROLL~のテーマとなっている。ラインナップにはボーダーレスな感性を持つメンツが集まった。
ハイチ出身、カナダ・モントリオールを拠点とするHIP HOPアーティストKaytranada(ケイトラナダ)はポスト・J DILLAと言われる実力派プロデューサー/トラックメーカーだ。Vic Mensa(ヴィック・メンサ)やChance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)といったシカゴコレクティヴSAVE MONEYのアーティストや、The InternetのSyd(シド)、Anderson .Paak(アンダーソン・パック)など音楽シーンを賑わすアーティストらと楽曲を制作する。
2016年にリリースしたデビューアルバム『99.9%』でその知名度は世界的なものとなった。今月行われる単独来日公演はすでにソールドアウト。行きたかったと嘆いているリスナー、ファンにとっては今回のPRE-ROLL出演はありがたい。どんなセットを披露してくれるのか楽しみだ。Boiler RoomでのDJもめちゃくちゃ良い感じなのでぜひチェックしてほしい。
Kaytranada
Kaytranadaほか、88RISINGの全米ツアーで全公演にゲスト出演が決まった日本が誇る世界的カリスマ、KOHH(コー)、YENTOWNの若手にしてアルバム『DIMENSION』では新次元のHIP HOPスタイルを切り拓いたkZm(カズマ)、そしてblock.fmのプログラム『INF SOUND』ナビゲーターを務めるproperpedigree(プロパーペディグリー 以下PRPR)のひとりで、kZmと同じYENTOWNにも所属するDJ MARZYの出演が決定している。
KOHH
kZm
MARZY
BFMイチオシ! CROSS THE BORDERしまくっているMARZYに注目
MARZYはDJのスタイルを含め「CROSS THE BORDER」のテーマにふさわしい人物だ。YENTOWNクルーのなかでも異彩を放つMARZYは流暢な英語を駆使して、海外からのゲストとガッチリコミュニケーション。SNSでは好奇心のおもむくままリアルなライフスタイルを映し共感、感化されるフォロワーが続出中。ストリートを代表するアイドル的地位を確立している。
「R」の発音に対し尋常ならざるこだわりを持っており、日本でいちばん「R」をネイティヴに発音できる男である。block.fmでは『INF SOUND』を飛び出しオリジナルコンテンツ「AZAMARZY」が人気。凝縮されたMARZYの魅力を体感してほしい。
MARZYは日本人という枠組みにハマらないニュータイプ。DJスタイルはジャンルレスであらゆるベースミュージックのビートを横断する。海外とのボーダーを感じさせない(容姿を含む)センスが魅力だ。国内アーティストにおいてRolling Loudにもっとも適したDJのひとりではないだろうか。これをきっかけに本国への出演も果たしてほしい。
もともとDJをしながらサイドキックをするMARZY。マイクを持たせても一級品の二刀流スタイルが特徴であるが、注目のシンガーKick a Show(キッカショウ)の楽曲「Buchiaga Lit Feat. Caryn10 & reverv kueen」のMVでは“MARZYに似ている人物”が確認でき、見事な歌声を披露している。
MARZYのファミリーPRPRの『INF SOUND』をチェック
block.fmのプログラム、『INF SOUND』ではMARZYの所属するYENTOWNのもうひとつの顔、ファミリーであるPRPRのメンバーが集結。個性的で濃いメンツがストリート由来のドープなグローバルサウンドを発信している。6月の放送回では来日していたSam Tiba (サム・ティバ Club Cheval, Bromance Records)が生出演。エクスクルーシヴミックスを披露した。
アーカイヴ映像を見てもらえれば分かるが世界中のあらゆるパーティを体感してきたSam Tibaすら翻弄し、エネルギッシュなバイブスが充満した現場となった。大迫(日本代表)もハンパないがPRPRもハンパないのだ。イイ意味でカオスと化した神回である。
INF SOUNDスタート?スペシャルゲストにSam Tiba (Club Cheval, Bromance Records)が生出演‼️こちらから映像をご覧いただけます☑️ #blockfm #INF_SOUND https://t.co/3hPi1VfBWc
— block.fm (@blockfmjp) 2018年6月4日
『INF SOUND』は毎月第1月曜日 20:00〜21:00に放送。世界のクラブミュージックトレンドを追うならばぜひチェックしてほしいプログラムだ。
PRPRは音楽だけじゃない。Nabewalksとのナイスコンビも素敵
個性的なメンツが集まるPRPRは、音楽だけでなくファッションとも関わりが深い。アパレルラインを展開したり、ファッションブランドの展示会の音楽をキュレーションするなどクリエイティヴな活動は多岐にわたる。
MARZYとDJの現場をともにすることが多い盟友、Nabewalks(ナベワークス)は『FUN』というソックスブランドを手掛け、大阪のストリートブランド『MAPLE COMICS』とコラボレーション。
このコラボレーションは大阪のクラブMood Night Clubで開催されたパーティ、“X”の開催を記念して作らたもので、イベントではソックスが先行発売され、気鋭のラッパーYOUNG COCO(ヤング・ココ)や、MARZYが出演した。ファッションと音楽をボーダレスに結ぶPRPRのサイドプロジェクトも見逃せない。
参考記事:YENTOWN/PRPRが集結。ユニークなソックスブランド『FUN』がPOP UP&PARTYを開催
フェス映えする勝負ソックスは夏の必須アイテムだ。コラボソックスは『MAPLE COMICS』のオフィシャルサイトで購入可能。
MARZYとNabewalksは2016年にBoiler Room Tokyoにそろって出演。東京代表としてそのセンスとスキルをいかんなく発揮 している。およそ2年前のアーカイヴだが、今聴いても楽しめるプレイと選曲はRolling Loud Festivalの前に、ぜひチェックしてほしいDJ SETである。
BFMイチオシのMARZY。進化を続けるネオトーキョーヒッピーの更なる活躍を期待しつつ、記事を書きながらますますRolling Loud Japanが楽しみになってきた。開催は7月1日。新たなるムーヴメントの上陸に備えよう。
Rolling Loud Japan 2018 ~PRE-ROLL~
会場:TABLOID(東京都港区海岸2-6-24)
日程:2018年7月1日(日)
時間:開場 17:00 開演 17:00
チケット:7,500円(税込)
※20歳未満の入場はできません
※チケットをリストバンドに交換してのご入場となります
written by Tomy Mochizukiy
source:http://rollingloud.jp/
https://cross-the-border-official.jp/
photo:Rolling Loud PRE-ROLL