DTM普及の功労者、Roland『ミュージくん』が国立科学博物館の”未来技術遺産”に登録

ハードウェアとソフトウェアをセットにしたバンドリング商品の第一号モデルがTR-808に引き続き登録された。
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2020.09.08 12:00

Rolandが1988年に発売し、パソコンを使った音楽制作を広く普及させたデスクトップ・ミュージック・システム『ミュージくん』が、国立科学博物館の2020年度”未来技術遺産”こと、「重要科学技術史資料」に登録されたことが明らかになった。



DTM普及の功労者『ミュージくん』が”未来技術遺産”に登録 


国立科学博物館の産業技術史資料情報センターでは、日本国内の科学技術史において「科学技術の発達上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つもの」や「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えたもの」に該当する資料を選定。2008年度から毎年「重要科学技術史資料」として登録を行っている。Roland製品では、以前もドラムマシンの名機「TR-808」が登録されており、同社製品が登録されるのは今回で2度目となる。  


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『ミュージくん』は、1988年に発売された音源などのハードウェアと音楽制作用ソフトウェアをセットにしたバンドリング商品としての第一号モデルで、それまで楽器の演奏技術や音楽知識が必要とされた作曲をパソコンの画面上で容易に行うことを実現。現在のDTM(デスクトップ・ミュージック)普及の功労者的製品であり、”DTM”という言葉は音楽制作用語として今日まで広く認知されている。 



photo: Roland


音楽の演奏情報をデータ化し、電子楽器やパソコン間で演奏情報を送受信できる「MIDI(Musical Instrument Digital Interface)」信号を活用して作曲や自動演奏を可能とし、現在では一般的となったパソコンでの音楽制作の世界をプロの音楽家からアマチュアまで幅広く普及させたことで評価された。



過去のレガシー機材だけでなく最新のRoland機材にも注目 


名機と呼ばれる製品を数多く輩出してきたRoland。最近では、それらをサブスクリプション制でプラグインとして楽曲制作に活用できるRoland Cloudなどユニークな製品も多い。また同社では現在、スマートフォン、タブレットやパソコンなど、場所を選ばず、さまざまな環境でシームレスに音楽制作を楽しむことができ、気軽に本格的な曲作りを行えるアプリ「Zenbeats」(2019年発表)も提供中だ。 


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なお、「重要科学技術史資料」の登録証・記念盾授与式は、2020年9月15日(火)に国立科学博物館・日本館にて開催が予定されている。 


written by Jun Fukunaga 


source: https://www.roland.com/jp/news/0874/?lang=ja-JP


photo: Roland



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