Rita Oraの新曲「Girls」に反論続出。Hayley KiyokoやLGBTQコミュニティーが指摘した危険性とは?

ガールズパワーの結晶的ポップアンセムに対し、Hayley KiyokoやLGBTQコミュニティーが手厳しい意見を表明してる。
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2018.05.16 02:40

先週、シンガーのRita Oraが、Cardi B、Charli XCX、Bebe Rexhaといった3組の超人気女性アーティストたちをゲストに迎えた新曲「Girls」をリリースしたが、その内容に対し、同性愛者であることを公表している日系アメリカ人シンガーHayley KiyokoやLGBTQコミュニティーからの批判の声があがっている。 


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同性愛者の女性の心情や恋愛感情を歌うHayley Kiyokoが「Girls」に反論  


「Girls」は、Rita Ora自身の声明でも明らかにされているように、この数年間の間、自分をさらけ出すことを恐れない数多くの強い女性たちにインスパイアされてきたことやそういった女性たちに捧げた新曲として位置付けれているため、メインストリームのメディアではガールズパワーを賛美するポップソングとして捉えられている。




また例えば、歌詞の”Sometimes, I just wanna kiss girls, girls, girls/Red wine, I just wanna kiss girls, girls, girls”という部分などは同性愛者の女性の心情を表現する部分で、有名女性シンガーたちがオープンに同性愛について歌うことでも注目されている曲だ。



しかし、以前から同性愛者であることを公表し、そういった女性の心情や恋愛感情を歌う「Girls Like Girls」、「Sleepover」、「Gravel To Tempo」といった曲を発表してきたHayley Kiyokoは、先述の歌詞の部分について、同性愛者の女性は生まれてからずっと女性に対して恋愛感情を持っているため、恋愛対象である女性にキスするのに赤ワインを飲む必要ないということなどを綴った声明文をInstagramに投稿。


そこで彼女はRita Oraたち有名女性アーティストたちにはそのつもりがなかったと前置きしつつも同曲が、女性を愛する同性愛者という概念を辺縁に追いやると訴えている。さらにあたかもポルノ作品のように男性を喜ばせるような視点で表現されている点を問題視した上で、LGBTQに対する思いやりにかけると指摘し、LGBTQコミュニティーの感情をけなし、無価値にするという理由で危険性があるという意見を表明している。




LGBTQへの理解がないという声があがる  


またLGBTQ系メディアのPRIDEでは、この曲に対するLGBTQコミュニティーからの批判的な意見を紹介している。その中には、「Girls」を歌うアーティストたちは、実際には異性愛者であるのに、同性愛的な内容の曲を発表することは、キュートなトレンドではないということや、そういった理解のなさからくるこのカルチャーの盗用はやめてほしいといったような手厳しい反論が目立つ。



男女格差撤廃は現代社会が取り組むべきテーマだが、同様に別のマイノリティーグループであるLGBTQへの偏見や格差をなくしていくことも忘れてはならない。今回のHayley Kiyokoたちの訴えは改めてそのことを主張しているように思えた。


written by Jun Fukunaga


source:

https://pitchfork.com/news/hayley-kiyoko-rita-ora-charli-xcxs-girls-does-more-harm-than-good-for-the-lgbtq-community/

https://www.pride.com/music/2018/5/11/hayley-kiyoko-perfectly-called-out-problem-rita-oras-song-girls

https://en.wikipedia.org/wiki/Hayley_Kiyoko


photo: Caitlin Ison




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