15分で完了するコロナウイルス検査実施のソーシャルディスタンスを確保しない試験イベント、コロナ感染者数は0

音楽フェス「Primavera Sound」による試験イベントの結果が明らかに。しかし、イギリスでは今年の開催を断念するフェスも。
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2021.01.22 09:00

昨年12月にスペインのバルセロナで行われている有名音楽フェス「Primavera Sound」が行なったソーシャルディスタンスを確保しない試験イベント「PRIMACOV」の結果が明らかになった。



検査によって、参加者のうち463人が会場への入場が許可された  


「PRIMACOV」では、ソーシャルディスタンスを確保しない形で開催するために、イベント入場前に15分で完了するコロナウイルス検査を導入。地元のDJやバンドが出演したイベントでは、先月、会場収容人数1608人のところ、1042人が招待されていた。 


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5時間に及んだイベントでは、検査によって、参加者のうち463人が会場への入場が許可されたことに対し、496人が入場を禁止された。会場への入場を許可された参加者にはマスクが提供され、飲酒中のみマスクを外すことが許可されたが、ライブ中はソーシャルディスタンスを確保する義務はなく、コロナ以前のようにライブを楽しむことができたという。



イベントに参加した959人の参加者は後日、改めて迅速検査と抗原検査を受ける 


また、イベントに参加した959人の参加者は、入場前の検査を受けた8日後に改めて迅速検査と抗原検査を受け、その結果、会場に入った参加者からは新型コロナウイルス感染の陽性反応は出なかったが、入場できなかった参加者のうちの2人に陽性反応が出たことが報告されている。 


「PRIMACOV」を主催したチームは、試験イベントの成功を称賛しつつ、「イベントの開催は研究目的であり、この種のテストは、音楽であろうとなかろうと、ソーシャルディスタンスを確保することなく、あらゆる種類のイベントを実施するための非常に有用なツールになるということが検証できた」と声明を出している。



「グラストンベリーフェスティバル」が2021年開催を断念  


昨年は、コロナ禍により、世界中で名だたる音楽フェスの開催が延期、中止を余儀なくされた。そのことを考えるとこの試験イベントの成功は、今後の大規模イベント開催の可能性を大きく前進させることにつながりそうだ。しかしながら、今週、今年開催が予定されていたイギリスの有名音楽フェス「グラストンベリーフェスティバル」は、2021年の開催を断念し、2022年まで開催を延期することを発表している。



「グラストンベリーフェスティバル」の主催者の1人、Michael Eavisは、昨年インタビューで「来場者が500人だったら安全に開催することは可能かもしれない。しかし、私の仕事は25万人を集めることだから、おそらく数が多すぎるはず」と語っている。そのことから今回の試験イベントのような成功例が出たとしても現時点では十万人規模の大規模イベントとなると開催の判断は難しいのかもしれない。特にイギリスでは最近も新型コロナウイルスの変異種による感染拡大に直面していることからシビアな決断が求められていたことが予想される。  


とはいえ、試験イベントによって、1000人規模であれば、このように事前検査をすることで安全にイベントを開催できることが証明されたことは、イベント業界にとっては価値あることだったのではないだろうか? 今後、このような事前検査体勢がどこまで普及していくのかにも注目したい。 


written by Jun Fukunaga 


source: 

https://www.dummymag.com/news/primavera-sound-trial-event-no-social-distancing-zero-covid-19-infections/

https://mixmag.net/read/glastonbury-2021-festival-cancelled-news 


photo: Jwslubbock 

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