“純粋にアーティストが作りたい作品を作り、世に出す”ことをコンセプトにした「POPS研究会」が1stシングルとなる「Melted」をリリースした。
POPS研究会は、日本でポップミュージックを研究し、世界に向けて提案していくアーティストで、別名義のstarRoとして知られる溝口真矢の音楽プロジェクトだ。同プロジェクトは、溝口が日本を拠点に、作りたい音楽と純粋に向き合い、伝えたいメッセージで日本語歌詞で書き、ポップミュージックという現代音楽のパッケージに変換したもの。
”特定のジャンルも定義しない、ストリーミングかCDかでもない。ヒット曲を目指さなくても良い、溝口のサウンドが好きな人のために曲を世に出す”ことが「POPS研究会」が目指す方向性だという。 世界的にも知られる溝口だが、その創作活動の中、自身の人間関係、コラボレーターの意向、外部の決定など、自分のコントロールできない要因が音楽制作に影響を与えていることに気が付き、葛藤する時期が続いていたという。
アメリカの音楽シーンでは、ポップミュージックの制作やヒット曲を狙ったライティングセッションの機会を目にしてきた。コ・ライティングでは十数人と一緒に曲を作ってきた。参加している彼らは、一日で5、6曲も作り、ヒット曲にクレジットされることを目指している。そこは弱肉強食の世界。自らの意図とはかけ離れた制作環境に置かれることとなり、溝口はアーティストとしての自身の在り方に思い悩むこととなった。
そこで気が付いたのは、自分はプロデューサーよりもアーティストであるということ。自分の音楽的なアイデンティティが入った曲だけを作り続けたいと思った。自分の音楽的アイデンティティを捨てることは出来ない。その感覚を認識した瞬間、自分の中で何かから開放された気持ちが新たに生まれた。それがアーティストの溝口真矢として「POPS研究会」を始めるキッカケとなった。
「POPS研究会」は、日本の音楽を海外で当たり前に聴かれているアーティストに向けて提供していくことを役割として掲げており、リズムやグルーヴ、サウンドがカッコいいか、気持ちいいかを追求。現在の音楽シーンにおいて、聞き手の耳にグルーヴが届けば、日本語で歌うことは制約ではない。それは、昨今の山下達郎や角松敏生の海外での再評価などで証明されており、そういう作品の広まり方を知ったことが「POPS研究会」に大きく影響しているという。
1stシングルとなる「Melted」は、音数が少なめのレイドバックしたヒップホップ・ビートに、水中から響いてくるような独特の音の揺らぎが重なるような作りになっており、USのR&BポップスやLofiヒップホップ、フューチャーベースなど様々な現行のスタイルとの親和性の高さを感じられる曲に仕上がっている。 またサウンド面ではストリーミングならではな音の使い方が特徴的だ。低域やサブベースの深みといった繊細なニュアンスは、是非ヘッドフォンやイヤホンで聴いて、感じてもらいたい。
日本語歌詞に込められたメッセージ、海外トレンドを踏まえたビートメイキング、業界共通のストリーミングといった、世界基準な最先端ポップミュージックの要素を持つ「Melted」が気になった人は今、すぐ音源をチェックしてみよう!
▶︎リリース情報
POPS研究会 / Melted
リリース日: 2019/07/03 水曜日
リリース形態: デジタル配信
作詞/作曲: 溝口真矢
楽曲配信URL: https://linkco.re/401QV5zT#
POPS研究会SNS:
Insta: https://instagram.com/popskenn?igshid=zdrht8riqvoh
Twitter: https://twitter.com/KennPops?s=17
written by Jun Fukunaga