teenage engineeringの名作シンセ「OP-1」がスマホ化!? コンセプトデザインを仕掛けたGris Designとは

teenage engineeringのプロダクトにインスパイアを受けたコンセプトスマホ、なんとか製品化して欲しい…!
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2020.06.16 07:00

芸術大国スペインの首都マドリードを拠点として活動するGris Designのインスタにteenage engineeringからインスパイアされたというコンセプトスマートフォン『OP-S』がアップされた。



OP-1のキーボードに、今となってはレトロな感のあるスライド式タッチスクリーンがついたデザインの画像に、「今すぐ予約する」「史上最高のスマホだ」「さあ、早く私の財布の金をとれ」と多くの絶賛コメントがよせられた。世界中のガジェットマニアたちがハアハア言っている様子がスクリーン越しにも見えてきそうな勢いだ。





仕掛け人Gris Designsとは


teenage engineeringならやりかねないと思われたが、こちらは完全に別会社のGris Designsによるコンセプトデザインで、teenage engineeringからの許諾などを受けて制作されたデザインではなく、残念ながら現時点では製品化の予定もないとのこと。

teenage engineeringの偉大な製品にインスパイアされ、それらへの感嘆から一つのコンセプトデザインを作り上げたのだそうだ。


本業は工業デザインのスタジオということで、同社のウェブには様々なガジェットのデザインやコンセプトアイディアが掲載されている。中には何に使うものかわからないようなものもあるが、みているだけでもモダンアートを鑑賞しているような刺激的でクリエイティブな気持ちになれるプロダクトデザインが多数アップされている。


ちなみにteenage engineeringとはオフィシャルな接点はないものの、Gris Designメンバーの母校であるIEDマドリードでteenage engineeringの話を聞く機会があったようで、インスタでは「6年前にお話を聞いて以来teenage engineeringのファンでした、いつかあなた達のレベルに到達したいと思っています」とコメントしている。





OP-1とOP-Zからインスパイアされたコンセプトスマホ


OP-SはOP-1とOP-Zからインスパイアされたもので、単体で動作するシンセとしての完成度が高い支持を得たOP-1のルックスをそのままに、スマホに接続しての作業が中心で設計されたOP-Zの高い操作性を一つの機材にしたようなコンセプトとなっている。


もし実現できれば、ポケットにあるスマホがいつでもOP-1, OP-Zに接続されっぱなしのような状況。Bluetoothでいくら接続しやすくなったとはいえ、機材の接続やセットアップする場所の用意などを考えると、出先や移動中のスマホ作曲はまだまだ手軽とは言えない。キーボードが完全に一体となれば設置場所や接続作業などを考える煩わしさはかなり軽減されるだろう。




ハードウェア面でのコンセプト


teenage engineering製品ラインの特徴である小型ながら、柔軟で高性能なスペック面も再現している。3.5mm AUX I / Oや、ほかのteenage engineering製品との接続のためのジャックもあり、マクロレンズと望遠レンズを備えた3つのカメラセンサーも搭載するなど、スマホとしてはもはや外せないカメラの性能にも気を使っている。


このほか32ビットDACを備えたオーディオI / O、内蔵のマイクは周囲をサラウンドで収録できる4個、正面に向いた正確にモニターできるスピーカーも搭載し、コンセプトデザインながらディテールまでこだわりの仕様だ。


ガラケー最終進化形態の再評価がくるかも


デザイン的にもハードウェアキーボードにスライド液晶という、スマホ前夜のガラケー最後の進化系を思い起こさせる見た目(キーボード違いではあるけれど・・)なのが興味深い。

昨今のスマートフォンも、折りたたみ型液晶やハイエンドなカメラなど、進化はしているものの正直なところiPhone初期の衝撃はなくなってしまっているのではないだろうか。


スティーブ・ジョブスの推し進めたミニマリスティックな進化は、実はかなり前に完成してしまっており、今後は特化した目的でのハードウェア面での進化が求められるのかもしれない。ガラケーも最終段階では超小型化や、ビデオカメラのようなデザインなど、ハードウェア面での差別化をはじめていた。




teenage engineeringがこれを製品化!となれば素晴らしいのだが、現実的にはスマートフォンの製品化となるとそれなりの企業としての開発環境やノウハウが必要になるだろう。

おそらくはスマートフォンメーカーとの連携が必要になるはずだ。

ということで、日本のメーカーさんいかがでしょう!



written by Yui Tamura


source:

https://www.grisdesign.com/


photo:

https://www.grisdesign.com/

https://www.instagram.com/grisdesigndotcom/




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