No Romeが語る、The 1975・Charli XCXとのコラボ曲「Spinning」制作秘話

フィリピン・マニラ出身で現在はロンドンを拠点に活動するシンガー/プロデューサーのNo Romeに、以前から親交のあるTJOがインタビュー。話題のコラボ曲「Spinning」制作裏話、もうすぐリリース予定のアルバムについて話を聞いた。
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2021.04.20 10:00

毎週金曜日夜9時からblock.fmで配信中の「TCY Radio」に、The 1975とCharli XCXとのコラボ曲「Spinning」をリリースしたNo Romeがゲストとして再び登場!コラボ曲の制作裏話、田中秀幸が「Spinning」のアートワークを手掛けたきっかけ、さらにアップカミングアルバムについて、以前からNo Romeと親交のあるTJOが話を聞いた。


インタビューのアーカイブ視聴はこちらから。

▶︎TCY Radio

https://block.fm/radios/1 


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TJO:元気だった?


No Rome:元気だよ!今はフィリピンにいるんだ。次に出すアルバムのためにロンドンに行っていて、最近帰ってきたばかり。


TJO:わぉ!新しいアルバムはいつリリースする予定?


No Rome:できれば8月にはリリースしたいね。できるだけ早く完成させられるように進めてるところ。今はツアーもできないし、とにかく制作するしかないんだ。


TJO:最後に君と会ってからもう2年も経つよ。


No Rome:あのときは面白かったね!インタビューの前日にカラオケの外でばったり会っちゃったんだよね。


TJO:渋谷でね!


No Rome:超ウケた(笑)。あんなことってなかなかないよ。


TJO:今日も久しぶりに話せることがすごく嬉しい!早速だけど、今回のCharli XCXとThe 1975とのコラボはどうやって実現したの?


No Rome:The 1975のGeorgeと一緒に彼らのアルバム『A Brief Inquiry Into Online Relationships』を作っているときに、この曲を書き始めたんだ。書き始めた当初からCharli XCXなら最高な曲になると思ってた。Matty(Matthew Healy)とCharli XCXは前からの知り合いだったんだけど、去年彼らがオーストラリアに行った時に彼女と会ってビートを聴かせたら気に入ってくれて。その日のうちにCharli XCXは自分のパートを完成させたんだよね。


それから僕のバースを足したりMattyのボーカルも入れて、トラックにも音を追加して去年の9月に完成した。この曲を作るのは最高に楽しいアドベンチャーだったよ!ビートの部分はずっと前から持っていたから、この曲に使えてよかった。


TJO:最初からCharli XCXが良いと思ってたんだ。


No Rome:そう!僕とMattyは彼女のことが大好きで、誰よりも彼女に参加してもらいたかったんだよね。



TJO:それぞれのアーティストがこの曲に提供した部分で、個人的にはどこが一番好き?


No Rome:それは難しい質問だね。Charli XCXが提供してくれたボーカルも大好き。ボーカルに関してはいろんなアイデアが出てたけど、僕たち以外にも参加できるボーカリストがいればいいなと制作チームのみんなが思ってたんだ。あとは僕とGeorgeがトラックでコラボした部分も好き。


彼の音楽に対する見方や彼のプロダクションのファンだし、彼が提供した部分は本当にすごいと思う。特に「Spinning」のコーラス。最初に制作したバージョンにGeorgeがコードをプラスしてくれて曲が完璧になったんだよ。


TJO:今回、アートワークやミュージックビデオに日本人アーティストの田中秀幸さんをフィーチャーしてるよね。僕も小さい頃から彼のイラストを見て育ってきたから、すごくびっくりした。これは誰のアイデアだったの?


No Rome:僕も彼のイラストが大好き!そして、僕のアイデアだったんだ(笑)。でも、まさか田中さん本人に参加してもらえるとは思っていなかった。彼は最近マーク・ジェイコブスとコラボしたり様々な仕事を手掛けてるから、忙しすぎるだろうと思ってたんだ。


僕とThe 1975のチームで「Spinning」のビジュアルのアイデアについて相談してた時に、日本のアートやファッションのような僕をインスパイアしたものをレファレンスとしてチームにたくさん送った。田中秀幸さんのアートワークと一緒に『バスト・ア・ムーブ』やtokidokiなども送ったんだ。チームのみんなもそのアイデアに賛成してくれた。僕は田中さんの大ファンで、君と同じように彼のアートを見て育ってきたから、今回コラボができて本当に最高だったよ。


TJO:本当にすごいことだよね。田中さんやCharli XCXが参加したことも含めて、君にとって「Spinning」はどんな曲になった?


No Rome:とにかくハッピー。The 1975とはよく一緒に制作していて、特にGeorgeは僕のサウンドを進化させるために色々と手伝ってくれた人。さらに僕はCharli XCXのファンでもあるから、彼女とコラボすることは自分にとって一つの目標だった。彼女のプロデューサーやチームの人には会ったことがあるけど、彼女本人に直接会うチャンスは今までなかったんだ。でも今回Charli XCXに参加してもらえて、さらに田中さんにもビジュアル面で参加してもらうことができた。


この曲のために塗り絵などのグッズを作ったり、こういう楽しいことを前からずっとやりたかったんだけど、今がそのタイミングだったのかなと思うよ。パンデミックで誰もが家にいなきゃいけなくて暗い気持ちになりがちだから、リスナーにとってもきっと嬉しいニュースだと思う。気持ちが落ち込むような問題から少しでも頭が切り替えられるような作品にしたかったんだ。だから全てがうまく出来てとってもハッピーだよ。




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TJO:この曲を発表する時に“スーパーグループ”と自分でも書いていたけど、本当にスーパーグループだと思うし特別な曲にもなったんだね。今後またこのメンバーで一緒に曲をリリースする予定はあるの?


No Rome:僕は彼らとまた一緒に何かを作りたいと思っているよ。各アーティストがそれぞれのパートを提供して、それらが一つになった曲ができたから“スーパーグループだ”という気持ちになったんだ。No Romeの曲にCharli XCXとThe 1975が参加したとか、The 1975の曲にCharli XCXが参加したとかじゃなくて、一人ひとりがこの曲に提供したパートがあるからね。もちろんまた一緒に作りたいとは思っているけど、とりあえず今は「Spinning」を楽しんでほしいな!


TJO:2年前に君を取材した時から今までの期間で、Charli XCXやbeabadoobee(ビーバドゥービー)といった様々なアーティストとコラボ曲を出しているよね。彼らとコラボをしたのは君にとってどんな経験だった?


No Rome:僕はこのアーティストたちのファンなんだ。だからNo Romeの世界で一緒に曲を作れたことはすごくハッピーなこと。beabadoobeeとJay Som(ジェイ・ソム)とコラボした「Hurry Home」は、僕の世界観の中に2人が入ってくれた曲。


アコースティックギターをメインに808ビートが乗っていて、そこにbeabadoobeeとJay Somそれぞれのスタイルをプラスしたんだけど、僕はよく2人の音楽を聴いているからすごくいい経験になったよ。僕にとってすごく楽しい経験だったけど、2人も楽しいと思ってくれたと思う。



No Rome:BROCKHAMPTON(ブロックハンプトン)のBearface(ベアフェイス)と作った「1:45AM」について話すと、彼はすごくリスペクトしてるアーティストで、数年来の仲間でもある。だからこの曲を一緒に作れてとても楽しかった。


最後に彼と一緒に曲を作ったのが2016年で、BROCKHAMPTONのデビューアルバムに収録されている「WASTE」でも一緒に制作をしたんだ。僕はコラボするアーティストたちのファンだから、彼らと一緒に音楽を作ることはいつでもウェルカムだよ。




TJO:最後に今後のリリース予定を教えて。


No Rome:今は次のアルバムに向けてすごく頑張っている。長い時間をかけて制作していろんな感情が詰まっている作品だから、もうすぐ完成するところまできて何よりもハッピーだよ。この3年間はレーベルに所属したりロンドンに引っ越したりEPを制作したり、たくさんの経験をしてきたので、この作品がそれぞれの出来事を反映するものになると思う。シェアすることが今から楽しみで待ちきれないよ。


しかも2枚出すからね。時期はずらすけど、新しいアルバムは2枚リリースする予定。


TJO:なぜ2枚出すことになったの?


No Rome:2019年、2020年の間に大量に音楽を作ったんだけど、大きく分けて2種類のサウンドが出来上がったんだ。最新EP『Crying In The Prettiest Places』はロックやエレクトロニックミュージックが混ざっているんだけど、今回はその2つのサウンドを分けた感じ。最初にリリースするアルバムはギターメインのロックサウンド、2枚目はエレクトロニックミュージック、シンセや808ドラムのみのクラブミュージックになる予定。


作品の世界観を分けたかったし、1枚のアルバムに全部収録するよりもその方がみんなにもわかりやすいと思ったからね。


TJO:その新しい2枚のアルバムを聴ける日をを楽しみに待っているよ!


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