女性テクノDJの世界最高峰といわれる彼女は、シーンの現状をどの様に捉えているのだろうか。

Written by Atsushi Fukushima<autobr /><autobr />12月1日 (木)から3日 (土)の3日間に渡り開催された"Tokyo Dance Music Event (TDME)"にゲストスピーカーとして出演したNina Kravizに、TJOがインタビューを行なった。<autobr /><autobr />女性テクノDJの世界最高峰であり「Mixmag」で年間ベストレーベルにも輝いたтрип(トリップ)主宰する彼女は、シーンの現状をどの様に捉えているのだろうか。<autobr /><autobr />
<hr style="border:1px dotted gray;"><autobr /><autobr /><big>近年、ロシアのアンダーグラウンドなアーティストの活動がより活発に目立ちますが、この活動はロシアのメインストリームなシーンまで影響を与えていると思いますか。</big><autobr /><autobr />2つの世界は直接繋がってはいないけど、結局世の中すべては繋がってるから、なんらかの形では届いていると思う。特にこうやって進化をして、カルチャー的にインパクトを与えている音楽シーンだと、まわりのものや同じ時期に存在しているものも巻き込まれているんじゃない? だから曲を書いたり、新しい音を作ったりしていると周りのものに影響を与えるの。<autobr /><autobr />個人的には、メインストリームのアーティスト、特にそのマネージメント , 裏方の人はすごくダンスミュージックに注目している気がする。その理由はハッキリ分からないけど、今はテクノや”非メインストリーム”の音楽シーンに興味を持っている人が増えてるわ。“非メインストリーム”はアンダーグランドとほとんど同じ意味合いだけど、あえてそう呼ばない様にしているの。<autobr /><autobr />とりあえずダンスミュージックは全体で考えるといい環境にはなっていると思う。シーンが生み出してる人気度、そして影響力がかなり高いからメインストリームの人も最近興味を持っているの、明確にそのポテンシャルを感じているんじゃない?<autobr /><autobr />若くて、カッコいいインフルエンサーがカルチャーに参加したがっているから、マーケティングの側から考えるとすごく興味深いと思う。メインストリーム以外の層にも関わっていきたい。確実に何かは起きているわ、それが良い事なのか悪い事なのかは分からないけど。<autobr /><autobr /><autobr /><big>日本で長年プレイしてますが、昔の日本と今の日本の現場の違いは感じますか？</big><autobr /><autobr />いつも沢山遊びに来てくれる人がいるから、すごくありがたいの。そこに関しては最初にくらべて特に大きな変化は感じないけど。細かい数字でいうと少し差はあるかもしれないわね。<autobr /><autobr />個人的には、日本で今流行っているものは世界とは少し違うからね、全体でいうと。<autobr /><autobr />前と比べるとテクノや“非メインストリーム”に対して人気度が少し落ちている様な気がするけど、だからこそ私はそれをまた持ち上げるために、すごく頑張りたい。<autobr /><autobr /><big>трипのアートワークを含め、最近あなたのFacebook上でも個性的なアートワークが目立ちますね。全て同じアーティストが手がけているのですか？このデザイナーとの出会いのキッカケを教えてください。そしてレコードを制作する上でジャケットを制作するのにも沢山のコストがかかると思いますが、レーベルにおいてデザインの持つ意味などについて何を感じていますか？</big><autobr /><autobr />そうね、ポルトガル人の”Tombo”っていうアーティストが全部作ってくれてるのよ。<autobr />彼はカバーアートだけではなく、ツアー周り、そしてSNSブランディングのグラフィックをすべて担当してくれているの。基本はグラフィックに関しては、彼に任せている。<autobr /><autobr /><center><iframe loading="lazy" src="https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2FTheTomboArt%2Fposts%2F1171872789562980%3A0&width=500" width="500" height="649" style="border:none;overflow:hidden" scrolling="no" frameborder="0" allowTransparency="true"></iframe></center><autobr /><autobr />もちろん最終判断は私がしてるわ、たとえばデザイナーが提出したアートワークをどのようにまとめるのか、どの音楽と合わせるかとかね。<autobr />レーベルの第1弾リリースみたいに、私もたまにデザインをすることがあるわ、コンセプトとデザインとかを自分で考えて他の人にまとめてもらったりね。だけどイラストの場合は”Tombo”がやってるわ。<autobr /><autobr /><autobr /><big>過去にRekidsからリリースした「Mr.Jones」を日本限定のCD盤でリリースした経験がありますね。これから先に何かまた日本限定盤のようなリリースをする予定はありますか？</big><autobr /><autobr />もちろん。実際にTower Recordsで自分のCDが置いてあって、グラフィックのプロモーションなども見る事が出来てすごく光栄だったわ。また日本限定作品を近い内に出したいと思ってる。<autobr /><autobr />▷Nina Kraviz - DJ-KICKS (国内版)<autobr /><Center><img src="/files/2016/12/f585b83dcb40ef.jpg" alt="Ninakravitz_djkicks.jpg" /></Center><autobr /><autobr />もしかするとソロの楽曲か、レーベルからの曲をいくつかまとめてMIX CDとして出すかもしれない。<autobr />трипのアートスタイルは日本と伝統的に馴染みがあるように昔から感じてたの。<autobr /><autobr />だからまたそういう物を日本の為に作りたい、是非。

block.fm

女性Techno DJの最高峰、Nina Kravizインタビュー at TDME

この記事をシェア

NEWS

RADIO

新着エピソード

block.fm

NEWS / ARTICLES

RADIO PROGRAMS

FOLLOW US

SEARCH

注目のキーワード

この記事をシェア