イギリス政府関係者が英国内でのクラブやフェスの再開は今年9月以降になる見通しを示す

今週、ジョンソン首相が"ナイトクラブ"について言及したことが話題になるも、早期再開は困難だという認識が改めて示された。
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2021.02.19 06:00

昨年以来のコロナ禍により現在も苦境に立たされているイギリスのクラブを含むライブエンタメ業界。現在は、国民へのワクチン摂取が開始されるも、昨年末に同国で発見された新型コロナウイルスの変異株による感染などもあり、以前、状況は厳しいままだ。



ボリス・ジョンソン首相が"ナイトクラブ"について言及 


そんな中、今週16日、同国のボリス・ジョンソン首相は、イギリス全土でワクチン接種の拡大と迅速抗原検査により、映画館、飲食店、ギャラリー、パブやバー、そして、ナイトクラブなどの文化施設の営業再開が近いうちに可能になるとの見解を示した。その見解は、今年秋までにイギリスに暮らす成人全員にワクチン摂取を完了させることで、安全にそれらの産業を再開させるという目標によるもの。


しかしながら、そういった状況を生み出すには、ワクチン接種と検査の拡大は欠かすことができず、この見解はあくまで初期段階のものでしかなく、今後はさらに議論される必要があると述べていた。 また、ジョンソン首相が、ここ11ヶ月の間で初めて"ナイトクラブ"について触れたことについて、音楽が盛んなことで知られるマンチェスターを含むカウンティ、グレーター・マンチェスターのナイトタイムエコノミーアドバイザーを務めるSacha Lordは、発言に驚いたことをBBCの報道番組『BBC BREAKFAST』で明かしている。





コロナワクチン配備担当大臣は、ナイトライフ産業再開が今年9月以降になるという見解を示す 


このことは、これまでナイトクラブを無視するかのような政策を行なってきた政権からの発言だっただけに、イギリスの音楽メディアなどは、クラブなどナイトライフ産業の復活に期待するポジティヴな要素として報道。しかし、17日には新型コロナワクチン配備担当大臣のNadhim Zahawiは、少なくとも今年9月までクラブやライブハウスなどを含むナイトライフ産業が再開される可能性は低いという見解を示している。 


この見解の根拠は、「成人人口の89%がワクチン接種を完了する必要がある」という調査会社のIpsos Moriによる予測数値に基づいているという。そのため、少なくともイギリスの成人人口の大多数がワクチンを接種するまではナイトライフの復活は難しく、しかもそれには半年以上の時間を要するため、ジョンソン首相の見解は実現する可能性は低いと現在ではみられている。また、Nadhim Zahawiによると、イギリスではワクチン摂取が終わった後も当面はマスク着用やソーシャルディスタンス確保を求める感染対策は継続させていく予定だという。


昨年のロックダウン以来、イギリスのクラブの多くは閉鎖されており、NTIAは、最近も同国のクラブの81%が政府の支援なしでは、今月中に破綻する可能性が高いと警告している。 


なお、同じヨーロッパでは、昨年、スペインで会場への入場前に迅速抗原検査キットによるコロナ感染テストを設けて行うイベント「PRIMACOV」が実験的に開催されており、入場者からは感染者が出なかったことが報告されている。 ジョンソン首相は、2月22日に同国のロックダウンによる規制を緩和し、安全に経済活動を再開するための政府による「ロードマップ」を発表する予定で、その際には先述のような事例も考慮されることが望まれる。しかしながら、専門家は、迅速抗原検査には偽陰性判定の可能性が含まれることも指摘している。 


関連記事:15分で完了するコロナウイルス検査実施のソーシャルディスタンスを確保しない試験イベント、コロナ感染者数は0

written by Jun Fukunaga


source:

https://mixmag.net/read/boris-johnson-plans-reopening-nightclubs-rapid-testing-news

https://www.complex.com/life/nightclubs-reopen-rapid-covid-testing

https://mixmag.net/read/uk-minister-says-nightclubs-unlikely-to-reopen-until-september-at-the-earliest-news


photo: Pixabay




https://pixabay.com/images/id-4320972/



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