ニューヨークから始まったヒップホップ・グラフィティ

ヒップホップの要素グラフィティの発展とスポット
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2018.07.23 07:25

ヒップホップの要素グラフィティの発展とスポット


今やミュージックジャンルのひとつのジャンルとして確立し、多くの人々が楽しんでいるヒップホップであるが、ヒップホップは音楽だけで成り立っているのではない。グラフィティアートもその要素であり、多くのグラフィティアーティストが知られるようになってきた。ヒップホップとグラフティについて紹介する。



ニューヨーク発祥の文化


ヒップホップの発祥は、1970年代のアメリカ合衆国ニューヨーク州ブロンクス区であるとされている。ニューヨークのブロンクス区に住んでいる黒人の若者たちが行うブロックパーティーにおいて音楽が奏でられ、これがヒップホップの原型である。それらが次第に、サンプリングや打ち込みに合わせてMCが乗せるラップが入るようになり、現代のヒップホップに近づいて行った。そのようなヒップホップは、ラップが中心となる音楽ばかりで成り立っているのではない。ヒップホップには3大要素があるとされ、それがラップとブレイク・ダンス、そしてグラフィティアートである。これらを含め、黒人が生み出すはじけるような文化全体がヒップホップであるという考えだ。


グラフィティアートは、別名エアゾールアートととも言われている。スプレーやフェルトペンなどを使用して壁や橋などに描かれているアートであるが、生み出された当時の1970年代のニューヨークでは落書きという側面が強かった。というのも、グラフィティアートの多くが公共物などに対して所有者の許可なく描かれているからである。それらが1980年代に入り次第に芸術性を帯びるようになっていき、映画の題材として選ばれたことによって世界的に知られることとなる。現代では、ニューヨークばかりではなく世界各国でみられるようになり、数多くの有名アーティストも生み出されている。


グラフィティアートが芸術として認めらえるようになっていったのには、アーティスト間の暗黙のルールが大きく関係している。彼らの間には、上書をするのならばより優れたアートを生み出さなければならないというルールがあり、これによって美術性が高まっていった。



ニューヨークのグラフィティアートのスポット


ヒップホップの発祥がニューヨークであり、ヒップホップの要素の一つであるグラフィティアートもニューヨークの発祥であるとする考えが主流であるが、グラフィティアートはそれ以前より存在していたと考える人もいる。壁に描かれた絵というだけならば、古代より世界各地で存在しており、1920年代に活動していた鉄道などに帽子をかぶりタバコを吸っている人の絵と「Bozo Texino」という名前が描かれたグラフィティが認められている。しかし、現代的なアートとしてのグラフィティが発展していったのは、やはりニューヨークである。1970年代はマンハッタンン155丁目からワシントンハイツ、ブロンクスにおいて「TAKI 183」や「Tracy 168」といったアーティストが描いてきた。しかし、次第に市や行政によって規制されるようになっていき、街中でグラフィティアートを見ることは少なくなった。


このようにしてグラフィティーは次第にみられることがなくなっていったが、1993年グラフィティアーティストたちへ正式な発表の機会を設けるためにとパット・ディリリョによって屋外芸術展示空間が作られた。ニューヨークのクイーンズ区にあるこの空間は通称ファイブ・ポインツ(5 Pointz)と呼ばれ、世界最大の落書きのメッカとなり世界各国からやってきたアーティストたちが工場跡の建物の壁面へと作品を描いていった。ファイブ・ポインツへと作品を描くには、事前に見本の提出が求められクオリティの高い作品でなければ描く許可が得られなかったほどである。しかし、2009年に建物に問題が発見されたこともあり、2013年に取り壊されている。




世界各地のグラフィティアートのスポット


ニューヨークが最も知られた作品のスポットではあったが、現在では世界各地に様々なグラフィティアートのスポットが存在している。オーストラリアのメルボルンでは市内のいたるところで作品を見ることができるが、特にレーンと呼ばれる細い小道が続くエリアは路地の壁一面に描かれていて違う世界に迷い込んだような気分になる。また歴史的にも有名な場所であるドイツのベルリンの壁も有名なスポットの1つである。イーストサイドギャラリーとして一般に開放されている。このほかスペインのグラナダやマレーシアのペナンなど様々だ。


様々なスポットが存在しているが、現在でも壁面などの公共物へと描くことが多く、もっとも有名なグラフィティアーティストであるBanksy(バンクシー)は、イギリスのロンドンを中心に活動しているが、各地でいつの間にか作品を描いて残されていることが知られている。


photo:

https://www.instagram.com/p/BjH2uF9D7Y8/?hl=ja&tagged=5pointz

https://www.facebook.com/pg/Graffiti-Street-Art-179456680970/photos/?ref=page_internal


written by 編集部


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