5月も続くSTAY HOMEにおすすめの新作5作品:国内編

おうち時間に聴こう。(sic)boyとKMコンビのパンクチューン、lil beamz新作EP、RICK NOVAのスタイリッシュな新作アルバムなど5作品をピックアップ。
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2020.05.08 11:00

Written by TOMYTOMIO


大規模なフェスがいくつも企画されていたGWことSTAY HOME WEEK。アートとテクノロジーが結びついて僕らの生活を豊かにしてくれるのは本当にありがたい。これを書いている今も、オンラインフェスの配信を見ながら踊り疲れて息を荒くしているところである。5月いっぱいは外出自粛が続く見込みである中、自宅で聴きたい新譜をピックアップ。4月〜5月アタマのリリースEP・アルバム・シングル作品を海外編/国内編に分けた10作+おすすめの1作、全11作品を紹介する。この記事では国内編の5作品をレビュー。


▶海外編はこちら

5月も続くSTAY HOMEにおすすめの新作6作品:海外編




爽やかなギター&ボーカルと悪魔的ベースラインアタックで脳内モッシュ:Akuma Emoji/(sic)boy,KM



KMが寵愛する、(sic)boyの新曲。KMプロデュース『(sic)’s sense』で展開していたパンク、エモ、ハードコア、トラップをブレンドした世界観をさらにアップデート。両者のルーツに共通した、メロコア色が強くなった楽曲だ。blink-182やSUM 41を思い起こさせるメロディは、横目に映るサンタモニカの海岸線を横目に、オープンカーで流している光景が浮かぶ(行ったことないけど)。My Chemical Romanceを彷彿させる(sic)boyのボーカルがむちゃくちゃいい。ギターサウンドが楽曲全体として印象的なのだが、後半に猛アタックするヘヴィで悪魔的なベースラインはさすがのKMワーク。脳内でヘドバン&モッシュが止まらない。


配信URL:https://fanlink.to/cqXn



走れ 光をさがして lil beamz。もう、ギンギンじゃんかよ。:lil beamz/lil beamz 2.0



2020年1発目のピックアップ記事で紹介したlil beamzが3rd EPをリリース。サブカル、ファッション要素を織り交ぜて、ヒップホップをフューチャーベースやJ-POPサウンドに落とし込んだ音楽性と世界観が特徴。告知画像やジャケに見られるパロディ、アニメからのセリフや好きなファッションブランドをサンプリングし、さりげなくリリックに散りばめるなど遊び心満点。2019年にkamuiが中心となり、XakiMichele、TRASH ODEといった面々が参加したプロジェクトMUDOLLY RANGERS参加のMenace無(メナスナイ)をフィーチャーしたハイテンポフューチャーベース「ASAHI ABI ABI」や先行シングル「BLUE VROOM」、「ZENITSU」が収録されている。他にも、「DIO DE GOON」などタイトルからやられてしまう曲が詰まっている。出オチではないセンスのいいサブカルミクスチャーラッパーだ。青春アニメとカっとんだ感性をメットインに満載した原付で、走れlil beamz。


配信URL:https://linkco.re/vfSx6yDE




色気とスキルを兼ね備えたハイスペックカメレオンラッパーRICK NOVAの新作/NATURA FUTURA



Taeyoung Boy、KKとのヒップ・ホップクルー、MSN(メセン)やWeny Dacilloとの活動、釈迦坊主やYo-Sea、LEXとの共演、ソロとしてもコンスタントに音源をリリースしてその存在感を示し続けているRICK NOVAが新作アルバムをリリース。自然との共存、自然体でいることをコンセプトとした本作には、MSNのKK、Normcore BoyzのYoung Daluが参加。幅広い音楽性で、トラップやアーバンなR&B、ラテンやハウスを取り入れたダンストラックまで器用に乗りこなす。持ち前の色彩豊かなカメレオンプレイヤーっぷりを発揮しつつ、スマートでセクシーな持ち味が詰まったアルバムだ。アーティスト然とした楽曲の印象とは裏腹に、本人は礼儀正しくその義理堅さは周知の事実で、そんな人間臭さとのギャップも◎。


配信URL:https://linkco.re/0tSGa3mg


ぐるぐると溶け合う声と音楽:Tsuyoshi Kawaguchi,Yae/ぐるぐる



筆者の住む山梨出身のトラックメイカー/プロデューサー。Tk da 黒ぶち、Jinmenusagi、PONEY、kiki vivi lilyといった面々を迎えた1stフルアルバム『TREE』を2017年にリリース。セカンドアルバムをリリース予定で2020年に入りすでに4作目と精力的に活動している。今回は15歳〜19歳をNYで過ごし、現在はデザイナー・ダンサー・シンガーとして活躍するYaeをフィーチャー。かつてのJ DillaやDJ Mitsu the Beatsにインスパイアされたという、“DONUTS”直系のTsuyoshi Kawaguchi産ジャジーサウンドとyaeの歌声がコーヒーとミルクのようにぐるぐると溶け合う。


配信URL:https://big-up.style/uCdIDUtQqG


圧倒的な孤独を歌い、孤独を救うスタンドアローン守護天使:haruru犬love dog 天使/Lonely EP



自主制作1st EPから言葉選びや世界観の構築に卓越したものを感じていたが、さらに成熟したボーカルとラップを展開している。ユリイカのビリー・アイリッシュ特集のエッセイ寄稿などを始め、サブカル、ファッション誌などでも文才を発揮している彼女が「孤独」をテーマとした全5曲を収録。全編にわたって皮肉混じりに「わたしのことを誰も理解できない」「わからないやつはいらない」「田舎に帰れ」と言い放つのは痛快。多くの人が孤独になりたくないがために、集団行動を取って没個性化しがちだが、徹底したスタンドアローンスタンスでその個性を際立たせている。僕が1人でいることが多いからか、“個”でいるアーティストに感情移入しやすいのかもしれない。


配信URL:https://fanlink.to/haruru-lonely


photo:

https://twitter.com/rick_nova_/status/1252937729211420672?s=20

https://twitter.com/chefbeats244/status/1254726594569990144/photo/1




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