食事はBGM(音楽)で味が変わる? 太りやすくなる音楽って?

BGMにより食欲が左右される
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2018.07.06 13:52

BGMにより食欲が左右される


血糖や胃腸の状態、ホルモンなどの条件が絡み合って、人間の食欲は調節されている。体を動かした後や目の前に食事を出された時など、食事と食べる人との関係が大きく影響されている。また、食事をする環境にも大きく関係しており、空間の雰囲気を決める因子として、「BGM」が効果的とされる。


BGMにより食欲に影響が出るケース


食事中に聞いているBGMによって、食欲はコントロールされていると、アメリカにあるロヨラ大学のミリマン教授の研究で明らかになった。音楽を聞きながら食事をする若い人が多くいるが、聞いている音楽によっては太りやすくなるそうだ。


一例として、テンポの異なる曲をカフェで流し、食事をする人のスピードを観察するといった実験がある。結論として、テンポの速い曲を聞くと、口の中に入れる回数が増える結果となった。つまり、食欲が増えて早食いになる、太りやすい体質になりやすいとのことだ。典型的なのは、ファーストフードチェーン店にかけられているBGMで、店舗の速い曲がかけられているが、席を開けやすくして回転数と売上を上げるためだ。


逆に落ち着いた高級レストランでの食事は、量は少ないが満腹感を与えることが判明している。少し暗めの照明と、スローテンポの音楽が、落ち着きのある食事を生み出し、結果として痩せやすい体質になるということだ。


その一方で、BGMの音量が大きすぎると、食事が進まない場所もあるが、飛行機の中で機内食を食べている時が代表例だろう。音と味覚センサーには密接な関係があり、食事では塩分に関係してくる。飛行機のエンジン音はどうしても大きく聞こえるため、食欲の減退になることから、大音量で音楽を聞きがちになってしまう。しかし、味の濃いものを食べないと美味しいと感じなくなる傾向が出てしまい、塩分や糖分の過多になるため、対策としては小さめの音量で音楽を聞くことがいい。


ダイエットは食事をしたいというストレスとの戦いとなるが、その時に役立つものが、セロトニンである。セロトニンは脳内の満腹中枢を刺激、食事をする欲望を抑える役割を担うが、不足することでそれを増進させる副作用が出る。効果的と言われる音楽には、モーツアルトに代表される、ゆったりとした静かめの曲だ。副交感神経に働きかけ、満腹中枢をより早く刺激する効果をもたらすため、ダイエット時には最適の音楽と言える。




BGMを聞くと食べ物の味が変わる


BGMを大きな音量で聞くと、塩分に影響が出るという話をしたが、音楽と味覚は食欲と密接に関係してくる。音楽の音程により味覚が変わるということが判明し、高音であれば甘みが、低音では苦味が感じられるという。このような現象は多感覚知覚と呼ばれるが、オックスフォード大学のチャールズ・スペンス博士の研究では、味を判断する要因として味蕾の他に、色や歯ごたえ、照明といった感覚が、味覚に影響を与えている。


例えば、チョコレートの場合、ゆっくりとしたテンポの音楽を聞くとクリーミーな味に、不協和音をスタッカートで奏でる音楽ならビターな味になる。前者はフルートのような高音の楽器で演奏しているために甘みを引き出し、後者はバイオリンのような低音の楽器で演奏していることから、苦味を引き出している。甘いものを食べたいという衝動に駆られた時は高音の音楽を、苦いものを食べたいという場合は低音の音楽を聞くというように、ある程度気分によって食欲をコントロールできる。


その他の料理にも影響されるBGMとして、ロック音楽ではカレーのスパイスを引き立てる、ポップミュージックなら中華料理の味を美味しく見せるといったものがある。オペラやクラシック音楽は、イタリア料理との相性が良く、日本料理の味を美味しく見せるには、ジャズが効果的とのことだ。




photo: visualhuntvisualhunt2visualhunt3


written by 編集部

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