前作の方向性を引き継ぎながら、インディー、シューゲイザー、エレクトロニカをシームレスに融合させたMount Kimbieの特異性と先進性の両方を見事に反映させている。

10月7の「朝霧JAM'17」、10月9日に渋谷「WWWX」のライブは必見！

English version <a href="https://block.fm/news/mountkimbieplaylist_eng">here</a>.

歌詞のない曲でも、マウント・キンビー（Mount Kimbie）は、音を通して感情を表現することができます。何かを振り返って考えている時、逆に何も考えたくなくない時も、聴ける音楽。周りのノイズがスッと消えて、人生のBGMにしたくなる音楽なんです。ヘビーなドラムが入っている曲や、アップテンポな曲もあって、その上に私も大好きなキング・クルール（King Krule）や、ジェイムズ・ブレイク（James Blake）とのコラボレーションもあります。何年経っても、新たな気分にさせてくれる、不思議なユニットです。

そんな音には、彼らのアート調なミュージックビデオもピッタリ。パーソナルなイメージが特徴的で、家族写真やホームビデオを使ったり、キャラクターの顔がクローズアップされる映像や、ソフトな色使いやテクスチャーで彩られるフィルムのような雰囲気があるんです。オススメは「<a href="https://www.youtube.com/watch?v=8rwXMvPm1HQ">Delta</a>」と「<a href="https://www.youtube.com/watch?v=GRVwtSmgKP8">Carbonated</a>」!
<center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/VjSKEyR2vDo" frameborder="0" allowfullscreen=""></iframe></div></center>
メディアのレビューで高得点を残している、話題の最新アルバム『<a href="https://open.spotify.com/album/3KEmngvtwbyxC3DDOuADoO">Love What Survives</a>』をリリースして、以前から期待されていた来日ツアーを前に、マウント・キンビーの二人、ドミニク・メイカーとカイ・カンポスが、多忙なスケジュールの中、アルバムをインスパイアした曲をまとめたSpotifyプレイリストを、block.fmに届けてくれました。
<iframe loading="lazy" src="https://open.spotify.com/embed/playlist/0KUXC8xdGFXxAOD8Crhh2y" width="300" height="380" frameborder="0" allowtransparency="true" allow="encrypted-media"></iframe>
そして、なんとマウント・キンビーの二人が、プレイリストに入っている曲や、アルバム制作の裏話を、block.fmだけにコメントしてくれたんです。二人の音楽へのインスタレーションを感じてください。

 
<big>-「Marilyn ft. Micachu」by マウント・キンビー</big>

マウント・キンビー：ミカ（Micachu）がスタジオへやってきて、ぼくらが取り組んでいた曲をいくつか聴いたんだ。多分、この曲の60秒バージョンだったと思うけれど。その時、彼女はちょっとしたアイデアがあると口にしたんだ。ミカはささっと書き上げて、ドッとたくさんのヴォーカル・テイクをどんどん録音しはじめたのさ。これもまた、ぼくらの曲作りの方法だ。彼女のヴォーカルとリリックは、このアルバムのぼくらのお気に入りのひとつだよ。

<big>-「Age Of Self」by ロバート・ワイアット</big>

カイ：ロバート・ワイアットは興味深い人物だ。キャリアを通していろんな音楽をたくさん作ってきたアーティストで、固定観念を持たない。このトラックと、収録されている『Old Rottenhat』というアルバム全体が凄く魅力的なのは、キーボードとドラムマシン、ベース・ギターを一人で演奏して、ある意味とてもドライでダイレクト、かつベーシックなサウンドを作っているからなんだ。曲は示唆に富み、考えされられる内容がある。何かのタイミングで、曲の一部分がふと出てくることもある。ぼくにとっては曲の中のちょっとした瞬間の方が重要だ。そこから何かが動き始めるからね。

<big>-「I'll Give You A Ring (When I Come If I Come)」by アップル・アンド・スリー・オレンジズ</big>
 
ドミニク：　この曲のヴォーカルとメロディは、明らかにぼくらがやっていることと共鳴する。瞬間をとらえたいという意欲をかき立てられるんだ。全体的にシンプルな演奏だけど、まだまだ興味深くて抽象的。リリックの中にあるメッセージも、シンプルに物語を伝えている。真摯な音楽に裏打ちされた、希望の持てる、とても良い物語だと思う。

カイ：　シンプルな音作りという話をすると、以前は、どちらかというとやや掴まえどころのない感じの曲を目指しながら、どれだけ曖昧にできるかどうか考えながら、面白いものを作ろうしていた。でも今は、まるっきり正反対の方向を進んでる。途中で邪魔になるような、曖昧なエフェクトは使わない。二つの道のどちらかを選ぶという選択で、選んだのは最も簡潔でシンプルな道だった。レコードを作る過程では、自分自身のためにより大胆になった方がいい。シンプルなやり方をしていると、ときどき物事がとても面白くなる。

<big>-「Cheree」by スーサイド</big>

カイ：　ぼくはこのサウンドをパクってしまおうかと思ったんだよ。なぜって、このハイピッチなドラムマシンのタタタタッて音が大好きなんだ。

ドミニク：　ずいぶん前にカイがアイデアを送ってくれたんだけど、最初はこのサウンドとは通じ合えなかった。でも時間が経つにつれ、彼の意向がすごく納得できるようになった。二人ともソウル系の曲はよく聴いているけれど、この曲はその特有のドラムマシンのサウンドを使っていた。ある晩、カイがスーサイドのアルバムを全曲聴かせてくれたとき、基本的には同じドラムマシンなのに、使い方が違うだけでこんなに勢いがあるのかとすごく興奮した。だからいつまでも評価されているんだ。単なるバッキングじゃないんだよね。

<big>-「Reena」by ソニック・ユース</big>

カイ：　この曲は何年もずっとぼくの頭の中で鳴り響いている曲なんだ。特別なサウンドだ！すごくドライでフラットなんだよね。ぼくはギターで曲作りをしないから、この手の音をぼくらの音楽に組み込むのは、大きな挑戦だった。こんな風な曲をマウント・キンビーのアルバムに取り入れてもいいのかな？と思ったよ。でも、やる！と決断したおかげで、ぼくらの世界は少し広がった。バンドをやりながら築いたちっぽけな家から出られた気分なんだ。新しいことを学びたいという気持ちにもなれたし。ぼくはソニック・ユースの熱烈なファンじゃないけれど、この曲にはピンとくるものがあったんだ。

<img src="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2021/10/2268a372-3618-446e-8772-d23c2368d07c.jpg" alt="">
左から。カイ・カンポス、ドミニク・メイカー

<big>-「Malukayi」by ウボングワナ・スター feat. コノノNo.1</big>

ドミニク：　ふわっとした質感。ぼくにとっては、リズムよりメロディが重要だ。とはいえ、いろんな国の代表的な楽器に耳を傾けるのは、とても興味深い。アフリカはあまりに広大で、文化的にも異なった面があるしね。マリのウム・サンガレとは、ぼくらのラジオ番組に招いて一緒に演奏したことがあるんだけど、本当にすばらしかった。音楽の楽しさを感じられる。良い感じになれるよ。

カイ：　一般的なアフリカン・ミュージックと、ヨーロッパのダンス・ミュージックには、関連性があると思う。特に、機能性という面において。例えば、このトラックに関して言うと、これはバンドのフロントマンがステージ上で注目を浴びるための曲じゃないし、ギタリストのための曲でもない。むしろ繰り返しのパートを組み合わせて、より大きなサウンドを作ろうとすることに貢献する全てのミュージシャンのための曲だ。それって、かなり異色なアプローチだよね。

<big>-「Akula Owu Onyeara」by ザ・ファンキーズ</big>

ドミニク：　僕が面白いと思ったのは、ある時期のアフリカン・ミュージックはヨーロッパやアメリカに目を向けて、その地域の音楽を取り入れようとする作風が多かったことだ。この曲は、彼らがメロディにエレキ・ギターやシンセを取り入れて、音楽性に欧米サウンドを表している。

カイ：　新アルバムの数曲で使ったアプローチに似ているんだ。例えばある曲でキック・ドラムを入れなかった。ぼくはね、ザ・ファンキーズは、ポール・サイモンが作ったアフリカ・テイストの作品に匹敵すると思っているんだ。伝統的なバンド・サウンドにはスネア・ドラムが必要になるスペースを、ここではキック・ドラムが埋めている。曲を聴くと、違いを感じられるよ。

<big>-「That's Us / Wild Combination」by アーサー・ラッセル</big>

カイ：　アーサー・ラッセルのドラムマシンとチェロの使い方が面白いんだ。この曲はとてもパワフルで、ドラムマシンの印象が消されているにも関わらず、KORGのドラムマシンDDD1（ぼくらもよく使っていた）がいい雰囲気を出している。でもリズム・トラックだけでは、ここからの広がりはないし、すばらしいサウンドは作れないから、この上に曲を作り始めていって、スネア・ドラムを入れて行っているんだ。80年代のディスコ系サウンドのドラムマシンだけだと、今の時代の常識では決して良い音じゃないと感じるけど、こうしたサウンドメイキングで楽曲そのものに機能をもたせることができる。曲にもっとスペースを作り出すんだ。

<big>-「Melancholia」by ウィリアム・バシンスキー</big>

ドミニク：　ウィリアム・バシンスキーはピアノのアンビエントを考察している人物だ。この曲はすごくメランコリックだけど、たった一つのループが繰り返されている。ドラムの音もなく、ピアノ以外の楽器も登場しない。このひとときは、ちょっとした思案のための時間なんじゃないかと思う。一息つかせてくれるんだ。スペースがとても内省的になっている。それが、この音楽の価値なんだ。時間の経過とともにゆっくりと分解して行くループで、詳しく調べてみたところで、特に変化することはない。この催眠的要素は、何かトランス的な魅力だね。
 
<big>-「Lying has to stop」by ソフト・ヘア</big>

ドミニク：　ソフト・ヘアの音楽をぼくらはいつも楽しんでいる。これはかなりひねったメロディだよ！ 本当に最高。ヴィデオも普通じゃないよ。この地上に存在するとは思えない、とてつもないアートだ。ぜひ観て欲しい！
マウント・キンビーは10月7日・10月8日に開催される「<a href="http://asagirijam.jp">朝霧JAM'17</a>」の初日、そして10月9日に、渋谷WWW Xで<a href="http://www-shibuya.jp/schedule/007918.php">ソロショー(Opening act: Yahyel)</a>を開催します。彼らの最高のパフォーマンスを観れるチャンスを絶対に逃さないでね！

<img src="https://img.block.fm/wp-content/uploads/2021/10/9b6ef897-ed52-489d-9214-c23c68533838.jpg" alt="">&nbsp;

Written by Amy
Supported by <a href="http://www.beatink.com/Labels/Warp-Records/Mount-Kimbie/BRC-553/">Beatink</a>
<a href="http://www.mountkimbie.com/">Mount Kimbie</a>

Mount Kimbieにとっての創作活動とは? ソニック・ユースからアフリカ音楽まで、Spotifyプレイリストを語る

James Blakeらしいチルな新曲が登場。iPhoneのメモアプリを使ったリリックビデオで歌詞も確認可能になっている。

ポスト・ダブステップの旗手としてキャリア初期から華々しい活躍を続け、今やBeyoncé、Frank Ocean、Jay-Zのプロデューサーとしても活躍する超売れっ子プロデューサーになっているJames Blakeが新曲「Don’t Miss It」を公開した。&nbsp;

<h2>James Blake「If the Car Beside You Moves Ahead」に続く新曲公開&nbsp;</h2>

同曲は、James Blakeにとっては、今年発表したオリジナル曲「If the Car Beside You Moves Ahead」や、Kendrick Lamar、Futureらとともに参加したJay Rockの「King’s Dead」に続く新曲となる。また彼とは縁が深い、同じくポスト・ダブステップの代表的なアーティストMount KimbieのDominic Makerがゲストとして参加。両者は昨年、Mount Kimbieがリリースしたアルバム『Love What Survives』でもコラボを行なっている。
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<h3>ボーカルパート早回しなど遊び心のあるトラック&nbsp;</h3>

先述の「If the Car Beside You Moves Ahead」はボーカルチョップを多用した曲に仕上がっていたが、今回の新曲は、James Blakeらしい、ピアノを主体とした静謐さを感じるチルアウトなトラックになっているが、ボーカルパートに早回し処理が施された実験的な部分も見られる。

そういったエレクトロニカ的なアプローチは、トラックメイカーとしての遊び心も感じられる。また曲のリリックビデオでは、iPhoneのスクリーンをフィーチャー。歌詞がメモアプリ上に表示されるDIYなアイデアは非常に興味深い。
<center><div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" width="560" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/sdnD09M5uj0" frameborder="0" allow="autoplay; encrypted-media" allowfullscreen=""></iframe></div></center> <module-adv></module-adv>
James Blakeのアルバムは2016年の『The Colour In Anything』が現時点で最新アルバムになっているが、今年に入ってから今回の新曲を含めるとすでに2曲を発表。ということは、近いうちに新作アルバムリリース発表なんてことも…&nbsp;
とりあえずそちらに期待しつつ引き続き、彼の動向に注目していきたい。&nbsp;

written by Jun Fukunaga&nbsp;

source:&nbsp;
<a href="https://www.stereogum.com/1997972/james-blake-dont-miss-it/music/"><a href="https://www.stereogum.com/1997972/james-blake-dont-miss-it/music/">https://www.stereogum.com/1997972/james-blake-dont-miss-it/music/</a></a>

photo:&nbsp;
<a href="https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Melt-2013-James_Blake-14.jpg">Henry Laurisch</a>
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James Blakeが新曲「Don’t Miss It」公開、Mount KimbieのDominic Makerとコラボ

80KIDZ

80KIDZの二人が独自のアングルからダンス音楽のみならず、インディペンデントな匂いを感じる新譜を中心に紹介していく。

80KIDZが独自のアングルから音楽を紹介

80KIDZ presents RADIO ANGLE

Mount Kimbieが4枚目となるスタジオ・アルバム『The Sunset Violent』のリリースを発表した。
<h3>最新曲「Fishbrain」がMVと共に解禁</h3>
アルバム発表に合わせ、最新曲「Fishbrain」がMVと共に解禁。同曲は&quot;インディー、シューゲイザー、エレクトロニカ&quot;をまさにシームレスに融合させたかのような楽曲だ。
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Mount Kimbie - Fishbrain" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/-YDoLuPm6Qk?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div>
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最新作『The Sunset Violent』は、前作のスタジオ・アルバム『Love What Survives（2017)』の方向性を引き継ぎながら、現代のインディー・サウンド、シューゲイザー、エレクトロニカをシームレスに融合させ、今やロンドンのシーンを代表する存在となったMount Kimbieの特異性と先進性の両方を見事に反映。昨年リリースされた「Dumb Guitar」も収録される。
<div class="iframe-wrap"><iframe loading="lazy" title="Mount Kimbie - Dumb Guitar" width="500" height="281" src="https://www.youtube.com/embed/tOHtTRJRNIo?feature=oembed" frameborder="0" allow="accelerometer; autoplay; clipboard-write; encrypted-media; gyroscope; picture-in-picture; web-share" allowfullscreen></iframe></div>
<h3>最新アルバムには盟友King Kruleが参加</h3>
本作はロンドンでの仕上げ作業の前まで、カリフォルニアのユッカ・バレーという西部の田舎町で制作された。砂漠に囲まれた赤褐色の色調と寂れたアメリカーナの風景がアルバム全体に漂い、一つひとつの楽曲の抽象的なストーリーテリングとモダンなソングライティングに完璧にマッチした、Mount Kimbieの新たな名盤になっているとのこと。また、これまでに何度もコラボしている彼らの盟友King Kruleが「Boxing」と「Empty and Silent」の2曲に参加している。
最新作アルバム『The Sunset Violent』は、4月5日 (金) にCD、LP、デジタル／ストリーミング配信で世界同時リリース。国内盤CDにはボーナストラックが追加収録され、歌詞対訳と解説書が封入される。LPは通常盤(ブラック・ヴァイナル)のほか、限定盤 (オレンジ・ヴァイナル) と初回生産限定日本語帯付き仕様盤 (オレンジ・ヴァイナル) も発売される。
アルバムの詳細はこちらの<a href="https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=13040" title="リンク先">リンク先</a>にて。
<module-adv></module-adv>![](https://img.block.fm/wp-content/uploads/2024/02/08161048/Kanye_West_%40_MoMA_J.jpg)

block.fm

Mount Kimbieが最新アルバム『The Sunset Violent』リリースを発表! アルバムより最新曲「Fishbrain」MV解禁

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