最もサンプリングに使われたアルバムとは? 70年代の名盤からラップの歴史を振り返る

ヒップホップとは縁の深いサンプリング文化。Kanye WestからNujabesまで使用したアルバムとは?
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2019.06.03 11:00

ヒップホップ/ラップの歴史を語る上で、サンプリング文化に触れられることは多い。70年代初期にリリースされたアルバムが現代のヒップホップにも影響を与えているのだ。ここではこれまでに最もサンプリングとして使用されたアルバム3枚を紹介! ルーツを辿れば、ヒップホップがもっと楽しくなるはずだ。



Incredible Bongo Band『Bongo Rock』:サンプリング数は驚異の604曲!


見事第1位に輝いたのは1973年にリリースされたIncredible Bongo Band(インクレディブル・ボンゴ・バンド)による『Bongo Rock』。中でも代表曲である「Apache」は1981年リリースのThe Sugarhill Gang(シュガーヒル・ギャング)の同名曲「Apache」をはじめ、Kanye West(カニエ・ウエスト)からAphex Twin(エイフェックス・ツイン)とジャンルの壁を越えてサンプリングに使用されている1曲! 「Apache」だけでも544曲でサンプリングとして使用されているというから驚きだ。


同アルバムの中では「Last Bongo in Belgium」「Bongolia」「In-A-Gadda-Da-Vida」といった楽曲もこれまでに多く使用されており、「In-A-Gadda-Da-Vida」はNas(ナズ)が2006年にリリースした衝撃作「Hip Hop Is Dead」でも使用されているので、聴き覚えのあるリスナーも多いはず!




Skull Snaps『Skull Snaps』:90年代のヒップホップに欠かせない1枚!


これまでに503曲でサンプリングされてきた1974年リリースのSkull Snaps(スカル・スナップス)『Skull Snaps』はその多くが90年代のヒップホップ・ビートメイカーによって使用されてきた。特に「It's A New Day」はイントロのドラムの音で使用された曲が思い浮かぶ人も多いはずだ。Gang Starr(ギャング・スター)、The Pharcyde(ファーサイド)の代表曲でも使用され、ここ日本では小沢健二「今夜はブギー・バック featuring スチャダラパー」でも使われているので、曲を聴きかえせば一聴瞭然!


ソウル/フンクバンドSkull Snapsが残した唯一の作品でありながら、これほどまでに多くの曲でサンプリングネタとして復活している曲達。ドクロがデザインされたジャケットからは想像できないほど、ファンキーなアルバムとなっている!




The Power of Zeus『The Gospel According to Zeus』:Nujabesもサンプリングした名盤


Eminem(エミネム)も使用した「The sorcerer of Isis」収録の1970年にリリースされたアルバム『The Gospel According to Zeus』。ハードロック・サイケバンドThe Power of Zeus(パワー・オブ・ゼウス)による唯一の作品でありながら、「The sorcerer of Isis」だけで93曲使用されている。


日本が誇るビートメイカー、Nujabes(ヌジャベス)も過去にサンプリングしており、近年ではAction Bronson(アクション・ブロンソン)が2012年に使用。ドラムネタが特徴的で、聴き比べてみると思わずニヤリとしてしまうだろう。




ヒップホップに欠かせないサンプリング、いわゆる元ネタと言われる曲達はどのようにして発見されたのだろうか。当時のビートメイカーたちのディグ魂には尊敬の念しかない。たった1枚のアルバムしかリリースしていないアーティストの曲を今の時代にまで繋げるとは、サンプリング文化とは奥の深いものだ!



written by BsideNews


source:

http://www.vinylmeplease.com/magazine/most-sampled-albums-rap-history/


photo: unsplash.com



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