モーリー・ロバートソン、ヴァーチャルYouTuberと、日本人の思春期との関係を語る

バーチャルYouTuberに親しむ日本人はどうなっていくのか? モーリーが自らの体験からこのVTuber現象を語る
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2018.09.19 23:30

毎週木曜日夜9時、block.fmで生配信中される、国際ジャーナリストでDJのモーリー・ロバートソンさんの番組の『Morley Robertson Show』。今回のトークのテーマは、昨今日本を沸かせる「バーチャルYouTuber」。自らVTuberとのインタビューを体験して考えた最近の日本人のセクシャリティや思春期について語ります。



毎週モーリー・ロバートソンのラジオが聴ける番組は、こちらをチェック。

「Morley Robertson Show」

生配信:毎週木曜夜 21:00 - 22:30



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モーリー:最後に今日はもう1アイテム、トークを用意して。今日はちゃんとメモまで取ってきて、俺はちゃんと進行通りにやっているんだ。頭の中で。それでね、とうとうヴァーチャル・リアリティーを体験したんですよ。いろんなセンサーをつけて、VTuberっていう人たちがいて。ヴァーチャルのYouTuberなんだけども。自分のモーションキャプチャーが動いて、ゴーグルつけたらそれをニコ生式に放送できるだけではなく、他のゴーグルをつけた人たちのアバター同士で、中でコミュニケーションができる。で、目がね、最初は疲れるんだけども、しばらくして慣れてくると本当に遠近感みたいなのがあったりする。


実際にあのカリスマのVTuberで、顔はわからないけど、声はボイスチェンジャーかけていないけども、やっている人とインタビューしたのね。ヴァーチャル空間の中で。それをテレビ番組でやったんだ。今度、流れますけども。実際に2人のインタラクションというのは、別のモニターをカメラが再撮している感じで。


僕の中ではゴーグルの中で、そこに人がいるんですよ。で、やって来てね、まあ胸がちょっと叶姉妹っぽい体型で、ゴージャスで。それで、やって来るなりすぐ近くに来て、「こんにちは(サワサワサワ……ナデナデナデ……)」ってやられて。こうやって見ると、自分が撫でられているのね。


それでね、まだセンサーがついてないから、乳首が感じるとか、髪の毛の後ろを感じるとか、そういうことじゃないんだけども。まあ、そのうちそういうのがボディースーツで付くでしょう。で、視覚的だけでもその「デプス」って言って奥行きがあるとだんだん慣れてきて……。


その声を出している人も気持ちメイドカフェっぽい日本語の発音なのね。「こんにちわぁ〜、どうですかぁ〜?」みたいな。ちょっとメイドカフェっぽいわけよ。で、そのおもてなしがだんだん続いていくと、明らかにスナックのお姉さんとかママさんがおもてなししてくれるのと同じじゃないかよとか思いつつ、手練手管に巻かれていって最後は触ってないのに触ったようになって。


「またこのかわいいカスタムデザインされた美少女に、自分がサワサワさわされたい」っていう……ちなみに俺のアバターも美少女だったんですよ。それで後で聞くと、圧倒的におっちゃんが多くて。もう35歳以上のおっちゃん。おっちゃんでテックが好きでオタクで、それでフィギュアからそっちに行っちゃって。で、美少女おじさんっていう人がいま、年々すごい急増中らしいんですよ。そのVRっていうのはね。だからVRの世界に美少女おじさんがどんどん増えていくとなった時、結局おじさんはみんな美少女になりたい。


つまり、美少女を……エロチックな小児性愛的な、そこが危ないんじゃないか? ロリコンは危ないんじゃないか?っていうので、よく国連のブキッキオさんなんかが日本に来て「こういうのはいけない! これは児童ポルノが形を変えたものだ!」って言っていて。


たしかイギリスだと日本のロリ系の漫画、エロ漫画みたいなもの、コミケ系を輸入すると、児童ポルノ所持と同じ罪にかかるんで非常にたしかイギリスは厳しかったと思います。逮捕された人が南アジア、パキスタン系かなんかの移民の二世だったんだけど。普通の大学生みたいなオタクで日本のアニメが好きで、そのエロ美少女漫画を取り寄せたんですよ。体型が子供の人がエッチなことをされるっていうお約束で。


でも日本では「二次元」って言われて。「別にそれは本当じゃないからいいじゃん。非実在じゃん」って言われているけど、イギリスではちゃんとガチャン!ってワッパをかけられちゃうんですよね。で、裁判までやったっていうのが地元の新聞で……その新聞記事を追いかけていたら、すごい彼の人格を否定する書きっぷりになっていて(笑)。「この変態が! クソが! クズが!」みたいに書いてあって。「小児性愛なんかをファンタジーで抱きやがって!」みたいに、すごいわけですよ。まあ、キリスト教圏っていうのもあるのかもしれないし、日本がセクシャリティーでガラパゴスなのかもしれない。


そういう問題が1個あるじゃない? それともうひとつ、その「美少女」っていう眼差しが男が考えた自分に都合のよい美少女であって、美少女の側から自分を見ていないんですよ。


ただ美少女のフィギュアまではそうなんだけど、自分がなりきりで……。どうもおっちゃんが美少女になった時っていうのはボイスチェンジャーを使わずに、おっちゃんの声のままなんだって。(低い声で)「ああ、どうもー」みたいな。(低い声で)「ああ、どうもー、ヒロミでーす」「ラブリーでーす」とか。(低い声で)「どうですかー?」「はーい、気持ちいいでーす」「じゃあ、なんかしましょうか?」「ああ、じゃあ写真撮りましょう」なんてVR空間の中でカメラみたいなのがそこにあって。それを2人に向けるとインスタみたいにこうしてピースで2人……そこに写っているのは自分の顔が見えるんですよ。鏡っていうのがあって、それをやると自分の美少女の顔と、もう1人のアバターの顔が「イエーイ!」って2人で、女の子同志のインスタを撮っていて。


それで抱っこするとセクシーみたいな、女の子同志、天使と美少女みたいな。だから実際になりきりで、これは結局自分のもともとのおっちゃんの肉体すら……体重が90キロだの100キロだったりするでっぷりした、運動をしていない体の50歳とか、そういうのですら、これもアバターだったんだと。


中身は死してなお生き残る……。もうクラウドにアップロードすりゃあいいんですよ。だから「ああ、そうか。本当はみんな、少女になりたかったんだ!」っていうか。体の中で生きていて、右翼だとか左翼だとかさ、お互いを攻撃しあったり、なんか潔癖になったり、政治家の失言だったりとか、「ポリコレ棒で俺を殴るんじゃねえ!」とか、もう何重にもねじ曲がった屈折したものがあるわけですよ。さっき言ったように。


ところが、そういう人たちの最後の憩いの切り札っていうのは、体を離れてツルッツルツヤツヤのポリゴンの美少女になることなんですよね。しかも、その美少女がみんなソフトで、動きをクルッとやるとパンチラがチラッと見えて。そのパンチラもなんかVラインっていうの? なんかすごい食い込みのコマネチ!っていう感じのパンティーが多いんだよね。


こういうさりげないサービスをお互いに見せあって、「テヘペロ!」みたいに「セクシー!」とかってやったりして。髪の毛の色と目の瞳の虹彩の角度とか全部カスタムして。普通にアバター作るのに1人平均で6時間かけるそうです。で、「それがおかしい」っていうことじゃなくて、「ああ、これが正しいんだ!」って思い始めるんですよ。


向こう側にいる人が本当に誰なのかわからないけど、「この存在にもう1回、俺は触ってもらいたい!」って思って、自分が媚びるようになるんですよ。


でね、こういうおもてなしや触れ合いでお一人様でも生きていけるし、だけどそこで止まる必要はないと思ったのね。だから、なにが見えたかというと、人間はそもそも体を捨てていいんだったら、ジェンダーにも体重にもなんにも縛られないわけですよ。っていうことは、男の子じゃなくてもいいし、男の娘でもいいけど、どうせなら両性具有でいいじゃないかと。だから、ちゃんとボインちゃんで少女なんだけども、股間には立派なコックがついていて、男根がグググッとパンティの中で勃起してテントになっているみたいに。


まあ「ふたなり」って言うらしいんですけども。「ああ、これふたなりだな」って思ったんですよ。で、みんなでふたなりにすれば、なんか楽しいじゃん? ジェンダーが関係なくなるわけだし。


中にはヴァーチャルな中でそこまで性的に全てを実現してしまったがために、だからもうリアルの中ではいらないですっていう。「Aセクシュアル」ですよね。「Aセク」って言うんですけども。「無性愛」。全く性に関係ないし、人との関係もいらない。だけどヴァーチャルの中では自分はもう本当に女心や男心をたぶらかすホストのような、ジゴロのような、立ちんぼのようなすごい存在で。峰不二子みたいな。


そういうのでみんな、すごい満足の脳内オーガズムでイッちゃう!っていう風に思うんだったら、俺は思ったんだけども。やっぱり現実の中でふたなりしようとすると、たとえば実はそのポルノみたいなのを定期的に、仕事とかで疲れてきて精神が疲れて病んでくると、思いっきりポルノを1時間以上ずっと検索し続けるんですけども。で、なるべく際どいポルノじゃないと抜けない体質っていうか、まあ向こう側に橋を渡れないんですけども。だからだんだん見ていると、最近の中でいちばん決まって興奮するのは「レディーボーイ」って呼ばれていて。


レディーボーデンじゃないですよ。レディーボーデンはアイスクリームですけども。レディーボーイっていうのは男の子が一部……胸だけ入れた改造+ホルモン。だけど、コックは取っていないんですよ。


それで結局、普通に男性がそそり立つ男性自身を有料カメラに向けたのを誰かが違法キャプチャーしてポルノサイトに載せているんだけども。ずっーとその人が悩ましい格好をするとチャリーン、チャリチャリチャリーン♪ってみんなが課金の500円とか1000円を押すんですよ。「もっとやって!」みたいに。


それをただひたすら、顔がすごくきれいな造形美の男の子たちが大きな胸で自分の男性自身は全くそのまま、むしろデカくして。なんかすげえ立派なモノがついている。それをカメラに向かって1人でやってくれているのを見続けるとうっとりする自分がいたりして「俺はすごいやつだな」と。


生身の男性に恋心をBLみたいに抱くか?っていうと、最近仕事をしてね、すっごいかわいいアイドルの男性とのお仕事を何人か、別の番組でやった時に「はー、この子とだったらちょっと手つなぎデートを……」とか。まあ、事務所が大きいから絶対に許されないけども。禁じられた年の差……みたいな。いろいろと考えましたよ。それもあるかな?って思ったけども、気楽なのはやっぱりそのふたなりポルノなんだよね。それで思ったんだけども、そのレディーボーイっていうものを見て思いっきり抜けた。「ああ、いいな」って。それで現実の世界になると「いや、別に……」っていうか。


だからこの僕の中の分離。ポルノを見ている時のセクシャリティーで「これでないとダメ」っていうのと、現実の世界でそれを突きつけられると「うーん、いや、別にいいです」みたいな(笑)。普通。もう本当に平均的なつまらない普通。だけど男尊女卑は嫌いみたいな、そこらへんのチューニングなんですけども。


ただ、これがVRになった時にですね、本当にみんなもっともっと冒険していいっていうか。例えば、いまはふたなりっていう存在で言われているけど、要は性器が両方ついていて、グラデーションでだんだんと、フェイダーで動かしていくとより男っぽくなったりより女っぽくなったりっていう。その間で7:3で男女比っていうのがその人の体の中にあったっていいじゃないですか。


そういうのに3年生、4年生からそういうヴァーチャルアイドルが大好きで、そのヴァーチャルの歌のコンサートにオンライン空間で行ってたような子が中1、中2、中3になって思春期を迎えたら、どうなりますか? その人は、やっぱりそういうのがいいし、出会う人もヴァーチャル空間で、同じ年齢の人だったり。もしかした全然年齢が違う、会ったこともない人と恋をするかもしれないですよね。なんかね、そういう世の中って差別もなくなるし、みんなを区別する属性そのものがカスタムできちゃうから、誰でもいいっていうか。


もしかしたら、自分とおばあちゃんぐらい離れた人であっても、むしろそこに一期一会で出会い……つまり、自分の偏見ですよね。「自分はこの年齢の女の子(男の子)だから、こういう恋をしなきゃいけない。これは結婚に向けて……」とか、そういう制度が全部なくなって、完全に存在同士で恋をできるっていうのは本当に、一服のお茶を立てて、一期一会のおもてなしを受けていることなんだなって思って。ああ、人間の進化する方向はやっぱり宇宙だったんだ!って、思ってそこに思わず合掌して実相円満完全だって思ったんです。


これで僕のトークを締めくくりますけども。以上、軽トラに麻薬をてんこ盛りにさせていただきました。Shifteeの『Van Full Of Drugs』を聞いてください。





番組情報

 「Morley Robertson Show」

https://block.fm/radios/28

生配信:毎週木曜夜 21:00 - 22:30



モーリーのアンテナがキャッチする波動は、ひと味違う。あなた自身が住んでいる「不思議の国」を味わってほしい。気が付いたら、地球防衛軍に入隊していたとしても、不思議ではない。ここでは毎日が入隊記念日。いろいろな旅をする人のための時間。いっとき、モーリーの視点から世界をのぞいてみてください。


written by みやーんZZ

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