モーリー・ロバートソン「インターネット上の“匿名”は“匿名じゃない”ことわかってる?」

1週間ツイッターで発言をしなかったモーリーがついに口を開く。最近の炎上を見て思うこととは?
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2019.02.28 09:30

毎週木曜日夜9時、block.fmで生配信中される、国際ジャーナリストでDJのモーリー・ロバートソンさんの番組『Morley Robertson Show』。今回の番組ではテレビ出演などで身につけた技「喋らない」というテクニックを駆使しながら、沈黙がお金を生み出す仕組みや他人の炎上観察とそこで見られる人々の「ゴミリプ」の味わい深さについて話していました。



毎週モーリー・ロバートソンのラジオが聴ける番組は、こちらをチェック。





「Morley Robertson Show」

生配信:毎週木曜夜 21:00 - 22:30



モーリー:こんばんは。お金持ちのモーリー・ロバートソンと申します(笑)。あの、知ってしまった男なのでもう何も言いません。今日はもう喋ったらいけない。口をついて出てくることは全て自分のお金のロスにつながりそうな……(笑)。この山のてっぺんからどの方向に行っても落ちるから、もう今日は沈黙して曲だけかけよう! そう思ってスタジオに入ってきたんだけども、どうしても喋りたくてウズウズしてしまう内容もありますので、皆さんからの激励を「#blockfm」でよろぴこお願いします!


もう何を言ってもちょっと自分の損になりそうな、あらゆる既得権とちょっとずつタコ足で、タコのハッチャンで結びつくような自分がいるんだけども(笑)。そうねー。うん。とにかくこの1週間、よく頑張った。どう頑張ったかっていうと、Twitterでほぼ何も言わないようにしたんですよ。いろんなちょっと刺激的な内容を思いつくんだけれども、「これをリツイートしたら面白いだろうな」っていうのがあるんだけどでも、でもその先のお釣り、プッシュバック、炎上なんかが見えるんでね。


「うーん、やらないでおこう……」って思うと、その裏で別の芸能人とか有名人が炎上をしてくださるんですね。そして「あれ? どこにこれ、着地するんだろう?」っていうので、とりあえずその炎上している人を「マイナスRT(-RT)」っていうキーワード検索。誰かの名前で「-RT」って検索をすると、ヤフーのリアルタイム検索でひたすらRTされている「よく言った!」っていう意見はパスして、新しく書き込まれたものばっかりが見えるんですね。「-RT」でそれを絶えず両手の親指でスマホでタクシーの中や電車の中でこうやって見ながら。「ふんふん、ここまで来ているのか」って。


で、だいたいの炎上案件には賛否両論で炎上をさせる人もその賛否両論を狙うので。賛と否のどっちがいま優勢になっているのかな?っていうのを刻々と、場合によっては30分刻みで調べに行ったりするんですよ。「どうなったのかな、あれ?」みたいな。で、それによってなにを測っているのか?っていうと、そう。「Heartbeat Tokyo」ってJ-WAVEでは言いますけども。日本という日本語圏のパルスを測っているんですね。脈を。


「なるほど、みなさんこういう風に反応をするんだ」って。特にね、変な話なんだけどももう「潮干狩り、ゴミ拾いイズム」って僕は呼んでいるんだけどもね。「ゴミ拾い 郷ひろみ」って呼ばれているんだけど(笑)。あの、潮干狩りで普通さ、金属探知機とかで貴金属がなにか落ちてないか?って砂の上をやっていくと、金属が近くにあると「ピィーイ、ピィーイ……」って鳴ったりするでしょう? テルミンみたいな音で。


で、それの逆で、そこに落ちているガラクタのゴミの部分ですよね。漂着ゴミみたいな、そういう書き込みを見ている方が、素人の意見とかいわゆる脊髄反射をしてる人の意見。しかもその炎上案件がテレビの放送とかテレビで取り上げられた。あるいはテレビネタに関わっていると、より脊髄反射性が強くなるわけですね。要はテレビで流れていることをメタで「バカだな」とか「ああ、もうテレビってこんなもんしか流さなくなったんだ」っていう風に、そういう俯瞰とか奥行き、三次元で見ているんじゃなくて、目の前にあるテレビで流れた内容、ネタに本当に食いついている人たちがいっぱい、なんて言うんだろうな? 「ゴミリプ」って言っていいのか……要は、大したことのない、誰かから影響を受けやすい、おっちょこちょいの八五郎が書いたツイートみたいなのがあるんですよ。


「許せん!」とか「そうじゃないですよ!」とか(笑)。そういうやつの方が逆にね、人間の無意識の叫び声が聞こえてくるみたいで。無意識が吠えているのかもね。「ワンワンワンワンッ!」「ニャーニャーッ!」みたいな。動物的ってういか。で、それを見ると逆に示唆に富むというか。「ああ、そうだったのか」みたいなのが結構あったりしますね。だから最近はそういう炎上案件があると……人の炎上案件があった時にはそこにまつわる著名人、あるいはTwitter内著名人が書いてRTや「いいね」がいっぱい付いている書き込みっていうよりも、全然そういう人知れず書かれている、だけど非常に正直に、「誰も読んでいない」という気持ちで書かれたやつ。





つまり、こっちがそれをわざわざスパイしに行っているっていうことを相手は考えずに。まあ、そこが迷惑動画にも通じていて。「いやいや、あんたが書いたことは一生残るし、いま匿名でお面をかぶっていても、そののっぺらぼうはいつかは剥がされて、過去に遡って……IPアドレスか何かをAIでトローリングすればすぐ出てくるじゃん、みたいな。そういう頭がないですよ。そもそもね、インターネットが何なのかをわからないで使っている人がほとんどだと思う。


サーバーに載せたやつが、サーバーであちこちミラーリングされて、それを電波なり有線で引っ張っているんだよ、みたいな。で、自分のそのスマホの中に情報が入ってるんじゃなくて、スマホはクライアントですよとか。そういうその基礎的な構造をたぶん認識しないからこそ、あそこまで裸で自分のあるがままを結構晒しちゃって書いていると思うんですよね。で、本人はしかも匿名だから大丈夫っていうのと、なんか知らずに自分のプライベートな考え方とかを自分の心理プロフィールね。サイコロジカル・プロファイルをそのままCRTのように、スキャンのように出しちゃうんですよ。


で、こっちはただそれをジーッと眺めていれば、ある意味ね、「取材」っていうことになるわけだよね。まあ、今日も私は机に座って、デスクトップジャーナリストとしてみなさんのそういう街の声を取材しているわけですよ。でもさ、地上波のテレビ局だって新橋駅前にやってきた酔っぱらいに「どっちがいいですか?」って聞いたりとか。変な三択とかで磁石のマグネットで「こちらがいいです」とか。「70何人に聞いたところ、やっぱりこれがいちばんいいことになりました!」みたいなのを平気で流すからね。報道番組って。報道番組でもやることがあるし、情報バラエティーみたいなのになってくると「報道」の縛りがないから、もうどんどんやっちゃうんですよ。


だからそこには何の信憑性もないし、本当に偶然性しかないんだけども。その偶然性が放送する側の意図にかなっていれば、いくらでも「ああ、これは客観的な事実ですよね」って出しちゃうわけだよね。で、それを全部現場で、からくりとして会議の段階からジーッと見ているこの俺がいるわけですよ。どこかの国のアセットとして潜入してるかのように。それで、何も言わなければ言わないほど、みんながどんどんどんどん自分から情報をこっちに投げてくるから、こっちはそれをあのやっぱり眉毛を動かさず、指も動かさず、貧乏ゆすりもせずに「そうなんだ」っていう顔でひたすらスポンジのように握っておくと、後日ですね、このスポンジを握った時に打ち出の小槌っていうことですかね。


やっぱり沈黙すること。言葉を発しないで得られるお金がある。そういうことを学習した1週間でした。では1曲目、行ってみましょう。『Voice In The Machine』。マシンから声が聞こえてくる。ウエーイ! 今日は新曲づくしだぞー! そうやってね、しゃべっておいて私、いま何も言わなかったでしょう? いま、情報価値ゼロなんですよ。自分の何かをしゃべったようで実は、あなたに対して私はなにもしゃべっていない。これがね、エンターテイナーとしての妙技だね。


lanke『Voice In The Machine』


番組情報


 「Morley Robertson Show」

https://block.fm/radios/28

生配信:毎週木曜夜 21:00 - 22:30



モーリーのアンテナがキャッチする波動は、ひと味違う。あなた自身が住んでいる「不思議の国」を味わってほしい。気が付いたら、地球防衛軍に入隊していたとしても、不思議ではない。ここでは毎日が入隊記念日。いろいろな旅をする人のための時間。いっとき、モーリーの視点から世界をのぞいてみてください。




written by みやーんZZ



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