広告で都内増殖中のモーリー、自身の顔をある作品の「ビッグブラザー」にたとえる。

東京新聞の広告で東京の地下鉄にモーリーの顔が増殖中!「ビッグブラザー化するモーリー」の真意とは?
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2019.03.21 08:00

毎週木曜日夜9時、block.fmで生配信中される、国際ジャーナリストでDJのモーリー・ロバートソンさんの番組『Morley Robertson Show』。今回の番組では東京新聞の広告キャラクターに採用され、テレビドラマにも出演するなどどんどんフェイマスになる自身の現状をオーウェルの小説『1984』のビッグブラザーと重ね合わせて話していました。



毎週モーリー・ロバートソンのラジオが聴ける番組は、こちらをチェック。


「Morley Robertson Show」


生配信:毎週木曜夜 21:00 - 22:30





モーリー:こんばんは。モーリー・ロバートソンです。1週間ぶりに、またいろいろと自分の人生にありました。皆さんの1週間はどれぐらい濃かったですか? いま、私はですね、まあ自分でも認めますけどもファッキンフェイマスになりつつある。どうフェイマスなのかっていうと、地下鉄に相変わらず自分の顔があちこち、東京新聞の広告で出ているんですが。


これに加えて今朝方発表されたのが、小栗旬さんが主演する山崎豊子原作『二つの祖国』というドラマに私は出演しております。3月の終わりの方でそれが流れるので、今日から情報解禁なのでそれをお伝えすることができます。いよいよですね、東京裁判の判事という役割でドラマに進出。テレビ東京で……どんどんと浸透度合いが広く深くなっていくんですね。


それでね、まあ上手にやれば3月いっぱいで、今までの自分のカラーみたいなものを少しロンダリングしちゃったりして。それでカメレオンのように4月から、また別の雰囲気へと乗り換えることができる。まあ食レポをやるとか、バスでぶらぶら旅をするとかですね。あるいは、ちびっこ番組でも歌のお兄さんの横にいるような人みたいな感じで。うーん、いいんじゃない?


そうやってママさんたちや子を持つ父親、お子様、おばあちゃんたち。そこにこう自分のチャームをどんどんと染み込ませていくこと。まあ自分で自分の東京新聞の広告の横を……半蔵門線の永田町のを1個見つけて。その横を通った時に、自分で思いました。これぐらいの大きさの縮尺だと目の力、眼力がビッグブラザーのようにこっちをジーッと見つめているんですね。



で、『1984』っていう映画版でレンダリングされたジョージ・オーウェルの小説がかつてあったんですけども。『1984』という、全体主義になった世の中っていうのが描かれているんですけども。


そこではハイテクで人間が管理されていて、たえずビッグブラザーという実体のない独裁的なリーダーの顔がジーッとスクリーンの向こうからこっちをひたすら監視している。そして各家庭にはテレビの上に監視カメラが置いてあって。で、たしかテレビは見なきゃいけないんだよね。で、同時にテレビがあなたを監視してるっていう社会なんですけども。


もともとオーウェルはおそらくソ連のスターリンをモデルにこれを作っているので。80年代にそれが映画化された時。その時はすでに白黒の次のカラーバージョンだったんですけど、やっぱりすでにちょっと物足りなくなっていたんですね。世の中のハイテク度合いっていうのが進んでいて。なんだけど、その80年代に見た『1984』、ユーリズミックスかなんかの音楽がテーマ曲に流れる映画でした。だからポップ性もあったんだけど。



その時にね、いちばん物足りなかったのはビッグブラザーが、いわゆるヒゲの生えたちょっとスターリンっぽいおじさんがジーッとこっちを見つめているところで画面がフリーズして。みんなその絶えず睨まれて生きるっていう、どっちかって言うといまの北朝鮮みたいな状態だったんですね。ところがね、なんかそこに嘘臭さを感じていて。マスコミ、マスメディアとかいわゆる資本主義、商業主義が持つ魅力っていうのはそういうことじゃなくて、心を……「Seduce」っていう言葉があるんですけども。誘惑しにくるんですね。


つまり、監視されている人が監視している側に、自分の方から「なんかちょうだい!」ってチンチンしちゃうワンコみたいに懐いちゃうっていう。この心理を誘発するのが本当の『1984』なんじゃないか?っていうのは当時から思っていたんですよ。それで、いまの自分の東京新聞のにっこり笑っている顔。このチャームなんですよね。


そしてその目の奥にある知的な光。自分で自分のこと褒めたたえております。知的な光と文化的な教養ですね。そして、やろうと思えばボタンひとつでワイルドな自分も顔を出すことができるけど、それはもう余裕で取ってある。ポケットの中にしまっている。そんなモナリザの笑いのように僕は笑ってるわけですよ。


そのチャームが実は、本当のビッグブラザーだと思うんですよね。これで仮に東京新聞の部数が少し、何パーセントが上がったりとか。それをきっかけに数値でわかるように私が広告に出ると視聴率も上がるし、プロダクトも売れるんだということになってきた場合、私がビッグブラザーなんですよね。そのサイクルが続いている限り。


視聴率が取れるから、より露出が大きくなってより良い番組に出る。より良い番組に出て自分の本領を発揮できるように、より自由度が上がるからますます視聴率を取るというスパイラルが起きる。それが今度、商品が売れるっていうことになると、時の人になるわけですよ。で、私のにっこり静かに笑ってこっちをジーッと見ているその視線に通勤中の皆さんがですね、満員のラッシュアワーでなんかそれを無意識に入れていって。「うふーん、あはーん」って従属する。


つまり、やっぱり男女を問わず、そのビックブラザーの写真を眺めた時っていうのは、そのビッグブラザーに心が誘惑される。そしてね、誘惑っていうのは孔雀のダンスとかを見ていてもわかることなんですが、「誘惑されたい」っていう心理が人間にはあるんですね。隷属したい。『恋の奴隷』っていう曲があるぐらいです。「あなたに会ったその日から 恋の奴隷になりました」って。「そして私はとっても幸せ」っていう歌があります。


自分の中で相手にもう捧げてしまいたい。そして、なんか自分の全てを相手に決めてもらうっていうこの隷属の気持ちよさ。帰属心みたいなものが人間の心理の中にあるんですね。まあある種、お母さんのおなかの中に帰っていく、胎内回帰にも近いのかもしれません。でね、それをジーッと「あなたのことを見てますよ(ニッコリ)」みたいなね、モーリーさんがあなたを見ている。


そして東京裁判の判事になって、A級戦犯に判決を下す。あたかもそれはモーリーさんが現役の俳優の化身になってですね、日本人を裁いている。で、裁くということは兄貴になって、日本を次の時代に連れていってくれる。あなたこそが我々が求めていた彼だったんだ! みたいなね、そういう流れが見え隠れしてしょうがない。


ということで、せっかくなのでそのチャームはそのままにしておきましょう。なにもそれを皆さんから……マスコミとか商業主義に侵されてはいけませんよ。「自分で自立して物を考えないとダメですよ」なんて竹馬は与えるわけにはいかない。せっかく皆さんが私に恋をしてくれて中毒してくださっているんだから、より毒の入った、より甘い蜜を今宵はお届けしようと思います。最後までお付き合いください。『Morley Robertson Show』の始まりです。1曲目はBLANKE『ALT.COLOUR』。


BLANKE『ALT.COLOUR』




番組情報

 「Morley Robertson Show」

https://block.fm/radios/28

生配信:毎週木曜夜 21:00 - 22:30


モーリーのアンテナがキャッチする波動は、ひと味違う。あなた自身が住んでいる「不思議の国」を味わってほしい。気が付いたら、地球防衛軍に入隊していたとしても、不思議ではない。ここでは毎日が入隊記念日。いろいろな旅をする人のための時間。いっとき、モーリーの視点から世界をのぞいてみてください。


written by みやーんZZ



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