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    大沢伸一インタビュー:MONDO GROSSO再始動!! その新チャレンジにTaku Takahashiが迫る

    2017/06/06 (Tue) 18:00

    MONDO GROSSO 再始動!! その新チャレンジにTaku Takahashiが迫る

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    Written by Taku TakahashiMONDO GROSSOが新しいアルバム(『何度でも新しく生まれる』)を作ると発表されたのは去年。どんな作品になるかと、ずっと気になってたんだけど先行シングルの「ラビリンス」を初めて聴いたとき「ハッ」っとさせられました。僕自身、何がそう思わされたのかは、感覚的にしかわからないんだけど。なんて言えばいいんだろ。何か自分が見失ってた物があって、それが一瞬だけわかったような気がした。そんな気持ちがたまりにたまって、大沢さんに時間を作っていただき、いろいろと質問をぶつけさせてもらいました。〔Taku Takahashi〕1textMONDO GROSSOは誰かと僕との反応の仕合▷「ラビリンス」のジャケが猫ちゃんでした。あれは大沢さんの猫ちゃんですよね?大沢「あれは僕の猫なんですけど、スタッフから『猫でいいんじゃない?』みたいな感じになってきて。『猫? 出す?』みたいな、そのくらいの」▷ノリで?大沢「タクくんだったらわかると思うけど、音楽っていう芸術の表現のひとつにずっと関わってきて、自分がコンセプチュアルに何かを作り上げてコントロールして何かやりたいときと、大きなものに巻かれて、長いものじゃなくてね、大きななんかに巻かれてそのひとつのエレメントとして自分が存在する気持ちよさとかもわかるでしょ?」▷はい。大沢「今回はどっちかっていうと後者なんですよ。そういう意味でクリエイティブのディティールも言ったら、〈100%僕の好きなロゴじゃないな〉とか〈アートでもないな〉ってことがあったとしても、別にそれはそれって。誰かの熱意があって、それにのってみてもいいかなっていう感じのモードのタイミングだったんですよね」▷それはチームとコラボレーションしてるって感覚ですか?大沢「そうそう。それがたまたまミュージシャンであれ、こういうスタッフであれってことかな」▷みんなで意見出しあってやるのも悪くないっていう。大沢「そう、長くやってるとわかると思うけど、個人名で活動してるともうちょっとパーソナルなものだけど、MONDO GROSSOっていろんな歴史があって、いろんな人が出ては入ってみたいな感じでやってきたんで。それがたまたまミュージシャンじゃなかったりすることもあったり、っていう中でいうと、僕がやってるけど僕のものじゃないみたいなところもあるから。やっぱり誰かと僕との反応の仕合がMONDO GROSSOって考えると、〈これはこうで〉って重箱の角つついていくと、大沢伸一みたいな音楽になっていくんで」▷なんで猫を質問したかというと、あんまり私生活って見せないじゃないですか。自分の猫って公表していいんですか?大沢「いいですよ。まあでもたしかに子供とか普通出さないもんね、普通」スタッフ「私生活とはまた違うと思いますけどね(笑)」▷でも子供みたいにかわいい存在ってことで。大沢「うちの猫がセクシュアルなことに使われたらどうしよう!みたいなね(笑)。そんなこと考えないわ!」

    ツーショット #kurosuke #kurosukesays #krsk #blackcat #bombaycat

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    ▷アルバムジャケットの写真がレイヤーになったアートワークっていうのは?大沢「それもご縁があって、ずっとつきあってる博報堂の友人が『MONDO GROSSO、14年ぶりにやるんだったら僕も力にならしてください』みたいなところからはじまり。『PVやりますかね? 何やりますかね』みたいな話になって、アートワークもやらせてもらえませんかってところからはじまって。それで彼がいるチームとやりはじめたんですよ」僕が日本語を使うことを誰も予想されていないことが面白い▷今回のアルバムは『何度でも新しく生まれる』というタイトルで。今まで『THE ONE』とか『SO2』とかって、僕の記憶が正しければあまりアルバムタイトルにこだわりたくないって言ってたと思うんですけど。大沢「『MG4』もそうだしね」▷そうですね。日付とかでいいっていうのが大沢さんのイメージなんですけど。大沢「その期間に作られたものってことなんですよね」▷でも今回はタイトルに意味があるものになってるなって感じがするんですけど。大沢「そう思うでしょ? でもある意味、意味があって、ある意味、意味がないんですよ。なぜかと言うと、1曲目の〈TIME〉でbirdが最後に唄ってるリフレインの歌詞なんですよ」▷あ、フレーズがそこに入ってるんだ。僕、BPMが変わるところばっかりに引っ張られてました(笑)。大沢「みんなそうですよね。最後に2回だけ『何度でも新しく生まれる~』って出てくるんですよ。気づく人は〈え?〉ってなるし、そういう引っ掛けもあって。まずもって、僕がアルバムのタイトルに個人名であれ、なんであれ、日本語を使うってことを予想されてないと思ったんですよ。だから日本語が面白いなと。どっかで裏切りみたいなことをやりたいから。それで日本語使うってなったときに、曲名から取ると1曲1曲フィーチャーしたいのにその曲によっちゃうから、だったら歌詞かなって考えたときに、いくつか『これ面白いね』っていうのがあって。birdが書いてくれたあの歌詞っていろんなところに当てはまるんですよ。僕らの中の時間かもしれないし、音楽をやってきたものの時間かもしれないしっていう。そういうところで、どんだけ時間が経ってもフレッシュにもう1回生まれる、クリエイションとしてね。っていうのはすごい面白いなって思って」▷リスナー側からして、そのタイトルが意外とスッと入ってきた理由って、ずっと大沢さんを見てると、〈音楽的多重人格〉ってセリフがあったりとか、つねに刺激を求めてるから、わりとそのフレーズと大沢さんがマッチしてるなって印象を受けたんですよ。逆にbirdさんの詞をサンプリングしたっていうのが意外でした。大沢「もちろんいいと思ったからサンプリングしたんですよ」▷しかもフィットしてるし。節目が嫌いなんでやろうと言われても「絶対やらない」▷なんでMONDO GROSSOをずっとやってなかったんですか?大沢「ねえ! ひとつはソニーからエイベックスに移ってきて、しばらくはやれないなってモードってあるじゃないですか。当時ソニーの特別な配慮もあって移籍できて、それでいきなりMONDO GROSSOやりましょ、って感じでもないだろう、みたいな遠慮もあったし。奇しくもタイミング的に、僕が自分の名前でDJやったり、ちょっとエディットしたり、リミックスしたりしたのが海外でも話題になって。クリストファー・ジャストの「POPPER」とかさ」▷ああ、大沢さんエディット。大沢「そうそう。そしたらそういうのを聴いてmyspaceとかで誰だこいつってなって、フェリックス・ダ・ハウスキャットとか、いろんな人からリミックスのオファーがきて」▷海外の雑誌で期待の新人みたいになってましたよね。大沢「なってたんですかね? 遅れてきたみたいな。遅れすぎだろって(笑)。いちばん面白かったのが、コートニー・ラブからFacebookにメールがきて。〈あなたのサウンドはクールだから私とやるべきだ〉みたいなこと書いてあって」▷やろうじゃなくて、やるべきだって(笑)。大沢「そういう時代だったんで、MONDO GROSSOっていう、ある意味僕の中でリミットを感じないといけないものよりは、もっと自由に自分のダンスミュージックやりたい時期だったから。1回休んでDJにシフトしようってなって、積極的に海外にも行ったりとかしてたじゃないですか」▷しかも漢字じゃなくてアルファベットにこだわりありましたよね。大沢「そうですね。そしてDJとして表記するときの(MONDO GROSSO)というのも抜いちゃって、SHINICHI OSAWAで世界で勝負するって決めたんで。少なくとも5年はやろうって思ってたのが、たまたま14年くらいDJにズッポリいってたってことかな。あとは僕、節目が嫌いなんで、20年のタイミングでやろうとかって言われたときに、『いや、絶対やらないから』って」▷だから14年っていう変なタイミングで。大沢「10年越えたし、結成20周年とかも越えたし、もうやったほういいんじゃないって周りが言い出して(笑)。『あ、はい』みたいな(笑)」▷MONDO GROSSOをやるっていうのは、周りのチームだったりとか、友達とかに言われたんですか?大沢「ずっと言われてましたね。マネージャーは近いから、言うとやらないのわかってるから逆に言わないの。他のスタッフが『MONDO GROSSO聴きたいなぁ』とか(笑)」▷言われれば言われるほど――。大沢「マネージャーから言われたら『いやいや、そんな記念とか嫌いやから』って言うけど、そういう違う角度から言われると、『ああ、はいはい』って。痛いとこつかれるなぁって」▷重複しちゃう形になっちゃうかもしれないんですが。今はバンドではないじゃないですか。当時はバンドで、後半のほうでひとりになっていきましたけど。ただ、ずっと作ってる人は一緒で。その切り分けってどうやってるのかなって。大沢「うーん、最初この制作に入ったとき、1年ちょっとくらい前かな。そのころは、わかんなかったんですよ。結局自分が作ってるし、今のMONDO GROSSOってどうやって作ろう、みたいな。最初はもうちょっとサラッと、ポストEDMとして、たとえばUKハウスがまたきてとか、そういうものの流れの中になんとなく自分のトレンドを見つけて、そのフォーマットに自分のやりたいことを見つけて入れて、なんとなくイケてそうな、イケるかもしれない海外のシンガーを散りばめて、おしゃれに完結させようと思ってたんですけど。なんかやってるうちに違和感というか、これ俺好きじゃないわ、みたいな。カッコいいし、そこそこ踊れるし、クラブでもSOFA DISCOの流れで〈大沢さん、ここきたんだな〉って整合性もつくし、全部きれいにまとまるようなアイデアはあったんですよ」▷このアルバムが出来るまでに。大沢「そうそう。でもなんかぜんぜん気持ち良くない、気分が良くない。不快感なんですよ。アスリートの人が身体動かしてなかったら気持ち悪い、とかあるでしょ? そんな感覚で、これやってるけどやってないみたいな気持ちになって、楽しくないんですよ」▷それは大沢さん的に無難に感じちゃったと?大沢「そうそう。無難だし、チャレンジしてないし、自分に何かを課してないというか。そこがすごい嫌で。もっとホントにやりたいことって何かなって考えたときに、キレイなとかおしゃれなとか、素晴らしいサウンドフォームでとか、そういうことじゃなくて。僕にとってのドキドキするものって、1個は聴いたこともないような音。あとは革新的な音。あとはそれと相反するような郷愁感とか人の琴線に触れるような、根本的にその音楽が持ってる力みたいな。その両方を同時に掴みにいくっていうのが僕のやりたかったことで。いまだにやり切れてるとは思ってなかったし」日本語だから響くメロディ▷でも両極端に離れてる可能性があるものですよね、それって。大沢「ある。だからそこはうまくいくかもわかんなかったし。革新性っていうのは僕の中で、DJ側面ではやってきてるつもりなんで、ある種そこは絶対的なものじゃなくていいかなっていうのがあって。まず自分の心にほんとに響く、メロディとして納得いくようなものを作ろうと思って最初に作ったのが〈ラビリンス〉で。それを自分でメロディを鳴らしてみたときに、どう考えても日本語しかあわないんですよ。それで『日本語でやってみてもいいかな?』ってスタッフに聞いたときに、『それはもう、私たちとしては!』って感じになったから(笑)」▷ははははは。大沢「じゃあいいかなってなって。当時集まったミュージシャン4、5人で話してて、そのときは日本語限定じゃなかったんですけど、全部こういうダンストラックかわかんないですけど、キューンってなるような曲にしてみるのはどう?って言ったら、『やりましょうよ、それ!』ってなって。それきっかけで『誰も想像してないけど、全曲日本語とかやってみる?』っていう。▷でもMONDO GROSSOの初期になると、全部英語だったりとか、フォーライフ時代もそうですし。大沢「90%くらいはそうですよね」▷まあbirdさんや中島美嘉さんとかいろんな人たちをプロデュースしてるから、日本語もやらないことはないけど――。大沢「MONDO GROSSOの歴史の中ではごく少数なんで」▷どっちかっていうと、ド直球にみんなが予想するのは英語の曲で。大沢「それだったら裏切りたいなと思って。僕がいろんなことを経て、ダンスミュージックの時代を経て、海外でいろんなフェスをやったり、出させてもらったりっていうのを経て、そのフィードバックがのっかってるだろうってみんな想像すると考えたし、テクノっぽいものを想像されてんのかなっていうのもあったんだけど。日本語で全部やる、もしくは全部歌が入ってるみたいなことは、みんなの中では意外性があるんじゃないかなって。だったらそれは面白いチャレンジだし、やってみたいって思ったんですよね」マーケティングから新しいものが生まれるとは思えないんです▷エイベックスっていうメジャーレーベルで日本語でやる、イコール日本のポップシーンを意識するものになっていくんですかね?大沢「うーん、どうでしょうね。出来上がったから意識するのかもしれないけど、作ってるときはぜんぜん聴かなかったし、今でもあんま聴いてないんですよ。だからそこは違う、僕なりの日本語の音楽との向き合い方もあるし。自分のにも、今現存してる日本語の音楽にも満足はしてないし、これからもっといろんな人が出てきてほしいし、僕ももっとやんなきゃいけないと思ってるけど。90年代のものすごく日本語の音楽がキラキラしてた時代に、もっといける可能性があったのを、、、」▷キラキラしてるっていうのは面白かったという意味ですか?大沢「面白かった。いろんな可能性があった。けど、2000年代を迎える瞬間くらいのときに、なんか失速した感じ覚えてる?」▷わかります。大沢「その感じがすごく残念で。だったらもう1回そういうのやりたいなって。僕がやれるかどうかわかんないけど、とりあえず僕が1個すごろくの駒を、、、」▷これ大沢さんが言うより、僕が言ったほうがいいかもしれない(笑)。大沢さんが一歩動くと、いろんな人たちに勇気を与えてると思うんですよ。大沢「結果的にそうなったらうれしいし、でもそこまでの影響力が僕に残ってると当然思ってないですけど。僕かどうかじゃなくて、少なくとも音楽は進んでいくでしょ? 僕が作ったかどうかじゃなくて、〈ラビリンス〉を好きになったら好きになるし、〈LIFE〉を好きになったら好きになるわけですよ。たぶんそれは音楽の力で、僕じゃないんですよ。でもどっかで1個があって、〈こういう作戦もあるよね〉〈こういう手もあるよね〉ってなったら、そっから数珠つなぎみたいになってなんか起きることもあるじゃないですか。当然、僕の前にも何かがあるし、何かがあるからやろうと思うわけだし。そういうものの連鎖で、ちょっとでも面白いものが起きたほうが、ないよりはいいに決まってるから。それぐらいの気持ちかな」

    ▷ずっと一貫してますよね。日本のポップシーンに対して、マーケティングされたものばかりが出てきて、90年代の面白さがないって。大沢「そうなんですよ。野心的なトライアルとかが…なくなってるんじゃなくて、商業的にその考え方はないですよ、っていうのが正当化されてるでしょ。でもどう考えてもそんなのおかしいわけですよ。ものすごく自由に生まれたものがあって、それがものすごく美しかったり輝いてるものだから、世に知らしめていくためにみんなやりたいわけでしょ。こんな単純なことがなされてないんじゃないかと。なされてるかもしれないけど、いちばんの正義じゃないんですよ。だってまず逆算というか、経済があって、こういうマーケットがあるからって。もちろん一部はそうじゃないものもありますよ、あえて名前は上げないですけど、存在の仕方がすごい美しい人もいるし。でもやっぱメインストリームのマーケティングっていうと、なんとなくパイが想像できて、そこに担保されたものを割り出して何かをやりましょう、それでもちょっとでも新しいものをやりましょう、ってやってるけど、そうじゃなくて。僕はマーケティングからは何も生まれないと思っていて。多少の経済は生まれるかもしれないけど、音楽に関してマーケティングからものすごい新しいものが生まれるとは思わないんです。だから、どこまでいってもすべての人が唸るような新しい才能っていうのが出てきにくくなってる世の中ではあるよね。日本は特に。海外だとちょっと違うのかもしれないし、やっぱパイの大きさが違ったりすると、『いやいや、私そんな大きな経済じゃなくてもこれだから』ってやって十分なマーケットになったりとか」▷分母の違いはありますよね。日本だとなかなかそれが実現しにくいっていう。大沢「やっぱ言語的に限ってしまうとそうで。かといって、日本って島国で、世界で勝負出来るほど――例えば宇多田ヒカルさんが書いてるようなものすごいポエティックなものを英語で同軸で表現できるような環境で僕ら育ってないじゃないですか。そこはジレンマだし、これから変わっていくんだと思うけど、今現状はそうなわけで。だとすると分母は広くともアジア圏なんですよね。その中で勝負しないといけないっていう中でもがいてるのが、僕とかタクくんとかだと思うし。その現状は変えていきたいですよね」▷変えていきたいですね。すごい勇気もらったし、いい意味で気持ちいい敗北感を感じました。大沢「いやいや、とんでもないです」▷シングルのタイミングから〈これだぁ〉っていうのを感じさせられたりとか、アルバム全体もそうですけど。リミットされることよりもクリエイションのほうが大事▷アルバムの曲順とかって感覚的な感じなんですか。大沢「A&Rが全部やりました。僕一切口出してません」A&R「すみません。もうこれしか考えられませんって言って、押し切らせてもらいました」大沢「暗黙の分担制みたいなのがあって、『大沢さん、これ別にやんなくていいですよね?』って」▷ほんとにコラボレティブなチームで。さっきポロッと言ってたんですけど、田中義人さんとか、MONDO GROSSOのチームと一緒にっていうのは。大沢「そうやろうってはじまったんですけど、やっぱり全部そうじゃなくて。ここはこう、ここはこう、ってなってて、そのクリエイティブの中心に僕がいるのは相変わらずで」▷すごくバンド的なサウンドもあるし、4つ打ちっぽいものもあるんですけど。フジロックにMONDO GROSSOとして出ますよね。大沢「ねえ。それも考えながら作ろうよって考え方は最初あったんだけど、やっぱりそんなことじゃない。クリエイションのほうが大事だし、何を作りたいかのほうが大事で。それを再現することを考えながら作ってるとリミットになっちゃうんで、1回途中で辞めちゃって、好きなアレンジで好きなようにやるっていうので終わって。で、今困ってるっていう状態です」▷後で考えようっていう。どこかでクラブで機能するサウンドを意識しないといけないっていうのとか、バンドサウンドでいくのもそうですけど、そういうこだわりを全部抜いて、自分の感性で作りたいものを作っていったっていうことですよね。大沢「そうですね」▷今のところフジロックがありますが、今のところ音楽で聴くっていう方法論以外は考えられたりしてますか?大沢「考えてんの? フジロック以外でやるみたいな?」マネージャー「はい」大沢「まだ情報がこっちにも解禁されてないみたいです(笑)。俺も不安になるから」マネージャー「準備だけはしておかないと、いきなりはやれないですから」20年以上変わらない曲作りのこだわり▷それこそ先週までミックスダウンやり直してたって聞きましたけど。大沢「先週どころか、一昨日までやってましたよ(笑)」▷何を直してたんですか?大沢「主にマスタリングはハーブ・パワーズジュニアにやってもらって、戻ってきたときに〈ここはこうなるだろう〉って思ってたことがそうなってなかったりとか、そういう微調整ですね。ちょっとテクニカルな話になりますけど、トータルコンプレッサーをやめたんですよ。トータルコンプってマスタリングの前段階なんで、想像つくじゃないですか。でもそれをやめたことによって、向こうから返ってきたものが意外と違ったなっていう、その往復がいくつかあったかな」▷なるほどね。大沢「でも今トータルコンプを使いながら音楽をやるっていうのは、僕にとってものすごいストレスというか、最後のマジックでとっておきたいっていうのがあって。だから今作ってても、擬似的にマスタリングっぽいことをやってリスニングするんですよ。また作業するときはノーコンプに戻ってやるんですよ。そういう作ってるときの気持ち良さをちゃんと大事にするようにしてますね」▷それでちょっと想定外なものが返ってきたら――。大沢「微調整して、ここをこうしようとか」▷ラジオかなんかで昔、『デモです』って渡されることについて大沢さんが話していて。大沢「なんて話してた?」▷『何がデモやねん!』って。大沢「ヒドいね(笑)」▷なんでこれ引き合いに出したかっていうと、どこが曲の完成っていうふうにジャッジされてます?大沢「それは20年以上変わってないかな、完成は今でもしてないし。今でもツーミックスで変えることもあれば、曲によっては次のDJのときにこれをかけたいからもう1回ミックスに戻ってやり直して、自分でマスタリングかけたりすることもあるし。時代によって聴こえ方って変わるじゃないですか。それこそオリジナル盤のキャロル・キングの音源をCDで聴くのと、180グラムのリマスタリングされたもので聴くのも違う曲なんですよ。聴こえなかった音が聴こえたりする。そういうのもあるから、つねに僕は未完成だと思うけどね。と、同時に『デモです』って渡されたことに対して僕が苦言を言ってたんだとしたら、それはエクスキューズにしてはいけないってことで。曲としては出来上がってる、ミックスは終わってないけどってことだと思いますね」▷最後の質問です。今後、SHINICHI OSAWAのセットとMONDO GROSSOの融合ってありえるんですか?大沢「呼び分けたりするのは向こうに聞かないと知らないんですけど」スタッフ「今までDJの時はSHINICHI OSAWAの後に(MONDO GROSSO)って入れてなかったんです。それはどういうスタイルであれ、同一人物のプロジェクトなんで今は(MONDO GROSSO)を入れる時期っていうか」大沢「それが僕のストレスに1個なってきてて。たとえばまったくそういうのをやりたくない時期に、僕とかDJでMONDO GROSSOの曲を1回もかけなかったりするんです。でもMONDO GROSSOって書いてあって聴きにきたりした人がいたとして、そうしたときに、3,000円返せとか思われるの嫌だなって(笑)。返せっていうか、ガッカリさせんのは嫌だから。そういうのもあって、かけれる曲も入ってますから、やっぱ僕は努力家なんで、かけれるように変えるかもしれないし。それでも文句言うんですよ、『オリジナル聴きたかったなぁ』って(笑)。でも最後の最後まで残った人とかが聴けたりしてるんで。本編のピークではかけないんですが、パーティの締めで最後にポロンってオリジナルとかかけて、それで聴けた人がラッキーって思ってくれたらそれですごいうれしいし」▷味わうタイミング的にデザートとしてすごい気持ちいいんじゃないですかね。以上です。ありがとうございます。アーティスト対アーティストのインタビューなんでわかりづらいところもあるかもしれませんが、あえてそのままにしました。僕がMONDO GROSSOを初めて知ってハマったのは大学生のころ。ちょうどアメリカに留学していた頃で失恋した時。「Born Free」というアルバムの「give me a reason」という曲を車で何度も何度もリピートして聴いていました。ずっと前に大沢さんが「思春期に聴いた音楽に勝るものはない」というフレーズをおっしゃってて、いまでもその言葉が頭に印刷されたかのように、こびりついてます。そして、彼の新しいアルバムを聴いたとき僕の6度目の思春期が始まりました(笑)。アルバムっていいなぁって思わされる作品です。みんなに是非聴いてもらいたいな。リリースは2017年6月7日。SHINICHI_OSAWA_BFM.jpgMONDO GROSSO ( モンド・グロッソ )91 年に京都でバンド結成。大沢伸一はリーダー兼ベーシスト。93 年にメジャー・デビュー、世界標準のアシッド・ジャズ・バンドとしてヨーロッパツアーも行う。 96 年にバンドは解散し、大沢伸一が楽曲によって様々なアーティストをフィーチャリングするソロ・プロジェクトとなる。 以降もその時代時代の革新的な音楽性を求めながら、「LIFE feat. bird」を収録した『MG4』、「Everything Needs Love feat. BoA」を収録した『NEXT WAVE』などヒット・アルバムをリリースして2003 年に休止。今年、満島ひかりをボーカルに迎えたシングル「ラビリンス」を皮切りに14年ぶりに再始動。6/7には全曲日本語ボーカルアルバム『何度でも新しく生まれる』をリリースする。公式サイト: http://www.mondogrosso.com/【リリース情報】▷ MONDO GROSSO 6th ALBUM『何度でも新しく生まれる』 2017.6.7 OUTMONDO_GROSSO_NEWALBUM.jpg[CD+DVD]CTCR-40387/B ¥3,300(taxout)[CD] CTCR-40388 ¥2,800(taxout)

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