Traktor、Serato DJなど現在はプロもクラブの現場で使うDJソフトウエアは数あるが、本稿ではフリーダウロード使える本格DJソフト「Mixxx」の魅力を説明したい。

この「Mixxx」は、オープンソースのPC用DJソフトでMac、Windows両対応となっており、一般的な先述の市販DJソフトのようなユーザーインタフェースを持つ。現在配布中のMixxx 2.0では最大4基の仮想ターンテーブル、クロスフェーダー、3バンドイコライザー、BPM解析、ピッチ調整、ビートシンク、HotcueといったDJソフトウエアとしての基本的な機能を持っている。

また、市販のDJコントローラーを使ってコントロールすることが可能なことはもちろん、Serato CV02, Traktor Scratch MK1などコントロールヴァイナル、CDを使ってのプレイも可能。さらに自分のプレイリストを作成することはもちろん、そのリスト内の曲もオートミックスする機能も兼ね備えている。そしてサンプラー、Reverb, Echo, FlangeなどDJミキサーではおなじみのエフェクト機能も搭載している。

それだけでもフリーソフトなら十分な気がするが、なんとレコーディング機能に加えて、自分のMixをブロードキャスティングする機能まであるというから驚きだ。しかも、仮想DJデッキにロードしたトラックは自動的にゲインが調整される”ReplayGain Normalization”機能、そして、マイクを使ってのパフォーマンスができるマイク入力も用意されている、まさにオールインワンなDJソフトウエアだ。

これからデジタルDJに移行したい人や、DJを始めてみたい人は最初の入門機としてこの「Mixxx」を試してみるのも良いだろう。そして、DJの魅力に取り付かれたら、市販の本格的なソフトに移行してみるのも良し。

とにかく無料配布のソフトウエアなので、まずは一度、気になった人はお試しあれ。

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Written by Jun Fukunaga